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『パッドマン 5億人の女性を救った男』 | 愛する妻のために人生を捧げた“等身大のヒーロー”

連休明けのモチベーションアップに効くサクセス・ストーリー


長いGWが終わって仕事が再開したものの、大型連休で体と心が鈍ってしまい、エンジンがまだ十分に掛かりきらないという方も多いのではないでしょうか。


五月病にならないよう「よし、頑張るぞ」とモチベーションを高められるきっかけが欲しい──そんな気分の時にオススメしたいのが、「やればできる」を地で行くサクセス・ストーリー映画。

そこで今回は、21世紀のインドで安全・安価な生理用品の開発普及に奔走し、旧来的な社会をも変えた男の実話『パッドマン 5億人の女性を救った男』をご紹介します。


前例なきモノづくりにチャレンジするインド版『下町ロケット』


近年発展が著しいインドですが、地方にはまだまだ貧困にあえぐ人々が多いのが実状。

2001年から始まるこの物語において、主人公ラクシュミが妻と新婚生活を送る村でも、女性たちは高価な生理用品が買えず(当時の生理用ナプキンの値段は、ファストフード店のソフトドリンクの11倍に相当したとか!)ボロ布を代用していました。


そうした不衛生による感染症の危機に妻がさらされていると知ったラクシュミは、清潔で安価なナプキンの手作りにチャレンジします。しかも、ナプキンの材料も作り方も知らないのに、既製品を分解したりして独自に研究するのだから、そのバイタリティには驚かずにいられません。


当然、ゼロから始めることゆえ失敗の連続。それでもラクシュミは「愛する妻の安全を守りたい」という情熱に駆られ、普通ならここまでするはずがない!ということまで猪突猛進にチャレンジし、逆境を乗り切っていきます。


自分のためだけに夢や目標を立てると、何かで行き詰まった時に「もういいや」とあきらめてしまいがちですが、ラクシュミのように“自分以外の人のため”という目的があれば、そう簡単には投げ出せませんよね


「自分が頑張れば、あの人を笑顔にでき、多くの人々の役に立つ」というパーソナルな献身欲を原動力に、数々の苦難に屈せずモノづくりに励むラクシュミの職人精神は、まさにインド版『下町ロケット』。

仕事や日常生活におけるモチベーションアップのお手本になること間違いなしです。


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一人の男のチャレンジが、間違った慣習に染まった社会をも変える


清潔で機能的なナプキン作りに悪戦苦闘するラクシュミには、さらにもう1つの大きな苦難が襲いかかります。


当時、インドの村々において生理は“穢れ(けがれ)”とされ、生理中の女性は家の外などに隔離されるのが常識でした。だからこそ男性が生理について語ったりナプキンを研究するなんて言語道断のタブー。

ラクシュミは村人から白い目で見られるどころか、親戚や妻にも「恥ずかしいからナプキン作りをやめてほしい」と泣いて頼まれる始末…。


最愛の人にさえ自分の頑張りを認めてもらえず、言われなき偏見に追い詰められるラクシュミですが、逆に「女性を虐げる間違った慣習がいつまでも認められていいのか?」という怒りをエネルギーに変えていきます。間違ったことに間違っていると堂々と異議を唱え、孤立無援でも己の信念を曲げない強さに誰もが感情移入し勇気づけられることでしょう。


「愛する妻の安全を守りたい」という小さなモチベーションを出発点に、ゼロから長年に渡ってコツコツと努力を重ね、ついにはインドの常識を変える偉業を達成していくラクシュミ。

信念と継続力さえあれば、いつか必ず大きな実を結ぶ──誰だってヒーローになれると証明する爽快な感動サクセス・ストーリー映画を鑑賞し、人生のあらゆる局面におけるモチベーションアップにつなげてみてください。


『パッドマン 5億人の女性を救った男』(2018年) /インド/ 上映時間:137分

上村 真徹(ライター・編集者)
上村 真徹(ライター・編集者)

家庭では妻の笑顔と娘の成長を最大の生きがいに、週末の料理やデザート作りで家族の胃袋をつかんでいる。最近は娘が成長し、以前ほど甘えてくれなくなったのが悩みのタネ。映画は新作・旧作問わず、年間100作品以上鑑賞。マイベストムービーは『ゴッドファーザー』だが、実は泣ける映画好き。

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