妻の怒りの導火線へ火をつけないために!妻への共感力アップが夫婦円満の秘訣

怒りの取り扱いアドバイザーの稲田尚久です


前回の記事では、売り言葉に買い言葉といった反射的に怒りをぶつけて夫婦喧嘩をヒートアップさせないためのコツについてお伝えしました。


  “売り言葉に買い言葉”で夫婦喧嘩をヒートアップさせないために!反射的な怒りの言葉・行動を防ぐコツ 夫婦喧嘩の引き金に、またエスカレートさせる大きな要因の1つ。それは、感情に任せてつい発してしまう“売り言葉に買い言葉”。そんな反射的な攻撃行動を防ぐアンガーマネジメントのコツを、怒りの取り扱いアドバイザーのいなっち先生が解説します。 家men


さて今回は、妻の気持ちを理解し、妻の怒りの導火線へ火をつけず、さらには夫婦円満で過ごせるための秘訣についてお伝えします。


怒りは身近な対象になればなるほど強くなる


今でこそ、公立中学校教諭を早期退職してまで、日本全国さまざまな講演や研修で子どもから大人までアンガーマネジメントを伝える活動をしている私ですが、実はアンガーマネジメントを習得する以前はとっても短気。


機嫌のいい日と悪い日の差が激しく、妻や我が子へイライラを平気でぶつけていた最低な夫であり父親であったのです。


怒りの感情は身近な対象になればなるほど、強くぶつけてしまう性質があります。特に家族に対しては。


なぜなら、いつも一緒にいる時間が長い人には、「自分の気持ちを分かってくれるはず」という思い込みや甘えが出てくるからです

以前の私はまさにそうで、仕事ではニコニコ、家に帰ると不機嫌といった日がしょっちゅうありました。


心のコップに溜まったネガティブ感情の水が怒りのもと


私は晩酌が楽しみで、缶ビールをまず飲みます。ダラダラ飲んでいると、妻も洗い物を済ませて他の家事をしたいですから、「自分が飲んだビールの缶ぐらい片付けてね」と私に対して優しく言ってくれます。


そう言われた時に私はイラッとする日とイラッとしない日があり、イラッとした時には「それくらい分かっとるわ!チッ!」と舌打ちまでしていたのです。


あなたもないですか? 同じ出来事なのに、なぜかイラッとする時とイラッとしない時があることを。


なぜそうなるのかというと、原因はズバリ『機嫌』。機嫌がいい時には怒らない。機嫌が悪い時には怒る。


ではなぜ、『機嫌』はいつも同じ状態ではないのでしょうか?


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あなたの心の中にコップがあると想像してみてください。

そのコップには、毎日ネガティブな水が注がれていきます。「疲れた」「悲しい」「つらい」「虚しい」「痛い」「不安」…などなど。


ネガティブな水がどんどんたまっていけば、いつかバッシャーンと心のコップからあふれ出てしまいますよね。この、あふれることが『怒り』なのです


怒りはいきなり発生するのではなく、まずはネガティブな感情がたまってから。最初にたまる感情なので『第一次感情』とも言われます。


そして心のコップからあふれ出すので、怒りは『第二次感情』というわけなのです。


先ほどの例で言えば、仕事から帰った私の心のコップは、学校での「疲れ」や、生徒に対して思うようにいかない「虚しさ」などがたまりにたまって、今にもあふれ出しそうな状態。


だから「自分が飲んだビールの缶ぐらい片付けてね」と言われるようなちょっとした出来事でも心のコップが揺らされ、あふれ出して怒ってしまうのです。


逆に言えば、第一次感情が心のコップの中に少しだけ入っている状態では、水があふれ出ることはないですから、『怒りにくい=機嫌がいい』というわけなのです。


心のコップにネガティブな第一次感情の水がいっぱいな時は『機嫌が悪い』。空っぽだったり、ほんの少ししか入っていない時は『機嫌がいい』ということです。


心のコップを察しなかったために妻を怒らせてしまった

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あなたの心のコップには、どんな第一次感情の水が入っていますか? いつも点検しておく必要がありますよね。


夫婦円満でいられるためには、自分の心のコップだけでなく、妻の心のコップの中をいつも気にかけておくことが大切になってきます


以前にこんな失敗をしたことがあります。


妻が仕事から帰ってすごく不愛想かつ不機嫌そうな表情で家事をしていたので、「なんでそんなに機嫌が悪いん?」と聞いたのです。すると「機嫌が悪いんじゃなくて、しんどいの!」と妻をさらに不機嫌にさせてしまいました。


私の何がマズかったのか? それは、表情だけで判断してしまったこと。当時は、アンガーマネジメントを知らなかったので、当然心のコップを察することなどできていませんでした。


アンガーマネジメントを学び、さらには傾聴を学んだことで、今では当時とは雲泥の差で妻の心のコップを気に掛け、共感することができるようになっています。


では、どのようにすれば、妻の気持ちに共感することができるのでしょうか?


『あいづち』と『オウム返し』の共感で、夫婦円満

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「今日さあ、係長へ出すはずの書類をすっかり忘れてて、帰り際に係長から『何か忘れてない? いいよね。平気で帰れる人って。まあ、明日でもいいものだけど一応何か言ってほしいわね』と、すっごく嫌味な言い方と表情されて。忘れてた私も悪いんだけど、なんだかすっごい腹が立ったわ!」


例えば妻がこんなことを言った時、あなたはどう答えますか?


①そりゃあ君が悪いに決まってるだろ。

②へえー、そうかあ。そんなときは、まず謝っておかなきゃ。

③へえー、そうかあ。すごく腹が立ったんだね。


正解は、③です。


共感する時のコツは、相手の言った言葉に「へえー、そうかあ」といった『あいづち』をまず入れます


そして、相手の言った感情や気持ちの言葉を「腹が立ったんだね」というように繰り返すのです。これを『オウム返し』といいます


①や②のように相手を評価したり指示を出すのは、『自分の気持ちを分かってほしい』と望む相手に対しては、特に求められない限り言わないほうがいいでしょう。


そのような答え方をすれば、「私が愚痴を言っても、どうせあなたは私にすぐ偉そうにアドバイスするだけだから、もう二度と言わない!」ということにもなりかねませんよ。


共感するというのは、相手の気持ちを受け止めるだけでいいんです。


そのためには、妻の心のコップの中身を『察する』、そして『あいづち』をうち、『オウム返し』で共感する


これができるようになれば、妻の怒りの導火線へ火をつけることも減っていくこと間違いなし。さあ、今日から始めてみましょう!


「夫婦喧嘩はアンガーマネジメントでうまくいく。いなっち先生の「怒りの取り扱い講座」」他の記事はこちら>


※掲載する情報はすべての方にそのまま当てはまる内容ではありません。

それぞれの夫婦関係や事例に沿った方法でご活用ください。

稲田尚久(怒りの取り扱いアドバイザー)
稲田尚久(怒りの取り扱いアドバイザー)

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会認定アンガーマネジメントファシリテーター。 1970年岡山県真庭市生まれ。名古屋芸術大学絵画科洋画専攻卒業後、愛知県の中学校に講師として1年間勤務し、翌年帰郷。岡山県の公立中学校教諭として23年間勤務。24年間の教師生活の22年間を学級担任として、700組以上の多感な思春期の子どもと保護者へ寄り添ってきた。 2017年4月、『怒りの取り扱いアドバイザー』として独立。 アンガーマネジメント、叱り方、伝え方、聴き方を中心に、子育て、教育、コミュニケーション、メンタルヘルス、ハラスメントといった分野の講演や研修を行っており、年間120本以上をこなしている。また、産業カウンセラーとして、官公庁や企業、個人へのカウンセリングも行っている。 教師経験を活かした内容と豊富な事例。自身がイライラを家族へぶつけてきた父親としての反省を活かした内容に共感を呼び続けている。失敗経験を包み隠すことなくおもしろおかしく伝えることで、笑いながら楽しく学べる内容に定評あり。元中学校教師が教える「思春期の子育て」 https://ikariadviser.com/  

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