色移りしてもあきらめないで!染まった服を復活させる方法

こんにちは! 洗濯ハカセの神崎です


何も気にせずポイッと洗濯機に放り込み、洗濯が終わって取り出してみたらビックリ! せっかくのお気に入りのあの服に新しい“模様”が生まれていた──なんて失敗を経験したことはありませんか?


今回は、そんな洗濯にまつわる失敗の一つ「色移り」について、その原因や、もし色が移ってしまった時の対処方をご紹介いたします。


プロでも色が出るかハッキリと見分けがつかない今の衣類事情


毎日1000着以上の衣類を洗っている洗濯ハカセの私でも、見ただけや触っただけでは「この衣類から色が出るか、出ないか」といった色移りの有無は正直断定できません。

ですが、洗濯のプロはプロなりに経験や過去の事例などから「色が出そう、出なさそう」といった知識と勘を頼りに、洗濯の手法や使用する洗剤を変えながら洗っています。


さすがにそれを真似するようにとは言えませんが、特に「色が出やすい」と感じる衣類のポイントをご紹介しましょう


・レーヨン素材はかなり色が出やすい傾向にある

・洗濯表示に温度の記載がある場合は、その温度以上だと色が出やすい

・素材問わず、浴衣など色の濃いものを水に長時間浸けたままの状態にすると、色が出やすいことがある

・弱アルカリの洗剤だと色が出やすい傾向がある

・最近はやりの酸素系漂白剤(オキシ漬けなど特に)で色が出ることがある

・洗濯機の中で擦れる際に色が移ることがある


以上が普段のクリーニングの中で感じた、衣類の色移りが起こりうるポイントと言えます。


もっと深い観点で言うと、染色が先染めなのか後染めなのかも、色移りに影響を及ぼす大きなポイントです。

先染めとは生地を織る前に染めること、後染めは生地を織った後に染めたもの。この先染めと後染めで色の出方が違いますし、あるいはその両方で色止め剤を繊維メーカー側がきちんと使っているのかなどでも違ってきます。


さらにもっと言うと国産か海外産かでも、染色堅牢度(どれだけ染色が強固なのかといった数値や度合い)と呼ばれる洗濯した時の色の出方も変わってきます。


ちょっとした要因で色の出る・出ないに差が出たり、1回目の洗濯では大丈夫でも2回目で色が出たり、数年経過することで生地そのものが劣化して色がついたりなど本当にさまざま。色が出る衣類かどうかの見分けがプロでも難しいのはそういう理由です。


ですが、上記で挙げたポイントは特に色が出やすいと感じた繊維だったり洗濯の手法だったりするので、洗濯の際に注意してもらえれば色移りすることを軽減できるかと思います。


とはいえ、それでもやってしまうのが色移り。

では、衣類に色が移ったらあきらめるしかないのか? そんなことはありません。


中にはあきらめが肝心なケースもありますが、あきらめてください!で終わらないのが洗濯ハカセ。家庭で色が移った時にチャレンジできる方法を2つご紹介しましょう。


衣類に色移りした時に試したい2つの方法


1. 2倍の洗剤と熱いお湯で試してみる

衣類の色が移る理由は上記のようにさまざまですが、実は色移りした直後は色移りを元に戻しやすい状態。なので、とにかく色移りを発見したら、まずは色が移っている衣類と移ってない衣類を仕分けして、乾く前に対処することが肝心です


衣類が乾いた後だと、移った色を取り除くことがかなり難しくなり、家庭では戻せない可能性がはるかに高くなると言っても過言ではありません。

そのため、衣類が乾く前に次の方法をまずは試しましょう。


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50〜60℃程度の熱いお湯をバケツに投入。


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色移りした時の2倍量の洗剤をバケツに投入。


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洗剤を攪拌したお湯のバケツに染まった衣類を突っ込み、菜箸などでかき混ぜて様子を見る。


2. 還元系の漂白剤を使って復元を試してみる。

漂白剤の種類の中に、還元漂白剤と呼ばれる物があります。

代表的な製品を挙げると、サビや赤土などを落とすことに特化した花王の漂白剤「ハイドロハイター」などです。

この還元系の漂白剤を30℃以上のお湯に溶かし、衣類を漬けこむことで色移りを解消できる場合があります


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ですが、この2つの解消方法には次のようなデメリットも存在します。


・熱いお湯を使うので型崩れしやすい

・還元漂白剤などは他の色の部分を漂白して別の色に変える危険もある


例えば、ニット系の衣類であれば激しく型崩れしやすいのでやりづらい。還元漂白剤は完全に真っ白の衣類限定で、ワンポイントで色や飾りがあるとその部分を別の色にしてしまう可能性があるため作業がしにくい・できない。

こうしたデメリットがあるので注意が必要です。


正直なところ、色移りはプロでも敬遠したいくらい苦手だったり、面倒と思うような状態であることも多いです。

なので、「色を守る方が染まった色を取り除くよりもはるかに簡単」ということを念頭に置き、まずは「色の濃い衣類と白い衣類は一緒に洗わない」「洗剤の用法は守って使用する」といったポイントを基本として守ってください


その上で、カラフルな衣類を洗う時は「中性の洗剤を使う」だったり、もっと色を守るために「デリケートタイプの洗剤を使う」だったり、できる限り色移りのしない洗濯をするのが一番だと思います。


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大切な衣類なら特に、面倒くさがらず丁寧に洗うことを心がけてみてくださいね。


「洗濯ハカセの洗濯と洗剤の新方程式」その他の記事はこちら>

神崎健輔(洗濯ハカセ クリーニング師)
神崎健輔(洗濯ハカセ クリーニング師)

1981年長崎県生まれ。実家がクリーニング店でもあったので小さな頃から洗濯を手伝い、クリーニング師の資格を取得して洗濯の知識をとことん勉強。いつの間にか洗濯のプロ「洗濯ハカセ」を名乗ることに。日々ストイックに「もっと洗濯がキレイに楽にできる方法」を研究する毎日を送り、培った知識をブログで発信。家庭での洗濯が上手になる方法や、クリーニングいらずの洗濯術などを公開している。 「洗濯とITが大好きな洗濯ハカセことクリーニング屋神崎健輔のブログ」 http://curasutas.jp/blog

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