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『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』 | ジブリ愛と日本愛に彩られた不思議と感動の冒険劇

夏休みこそ子どもに見せたい冒険活劇アニメ


家族みんなで一緒に過ごせる時間が多い夏休み。レジャースポットへのお出かけも楽しいですが、熱中症が心配になる猛暑日は自宅で映画を鑑賞するのもオススメです。


大人も子どもも夢中になれる冒険活劇といえば、『天空の城ラピュタ』などスタジオジブリのアニメ映画を思い浮かべる方も多いことでしょう。しかし大人も子ども楽しめるアニメ映画はジブリだけではありません


そこで今回は、ハリウッド発の冒険活劇アニメ映画をご紹介します。全編をストップモーション・アニメで製作した『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』です。


古き良き日本の幻想世界を再現した驚異の映像


物語の舞台は、中世の日本。

三味線の音色によって折り紙に命を与える力を持つ少年クボは、“闇の力”から逃れるため最果ての地で母とひっそり暮らしていました。しかしある夜、闇の刺客に見つかってしまい母を失うことに。「3つの武具を探しなさい」という母が遺した言葉に従って、クボは言葉を話すサルとクワガタと共に旅に出ます。


予備知識ゼロでこの作品を見ると「良く出来たCGアニメだな」という印象を抱くかもしれませんが、実は『ひつじのショーン』などのように、人形を少しずつ動かしてコマ撮りするストップモーション・アニメというからビックリ!


こんなにキャラクターの表情が豊かなのに、こんなに動きが滑らかなのに?と信じられないのも当然。

主人公クボの顔のパーツだけでも2万3000個以上作り、それらを組み合わせることで4800万通りの表情が可能に。また、1コマごとに人形を動かすため1週間で平均3.31秒ぶんしか撮影できず、完成までに5年を要したのだとか…。


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これほどまでに気が遠くなりそうな細かい作業で手作りしたのに、実写映画さながらにスペクタクルシーンや激しいアクションも満載なのだから2度ビックリ!

立体的な人形キャラの存在感と相まって、2次元の世界を超越したリアルな刺激と興奮を体感させてくれます。


また、古き良き中世の日本を舞台にしたファンタジーにふさわしく、“日本らしさ”を忠実に再現した幻想的な世界観も特筆モノ。

浮世絵や三味線などの伝統芸術をミックスし、黒澤明や宮崎駿ら日本の巨匠から得たインスピレーションも随所に反映されています。個人的には、ビートルズの名曲「While My Guitar Gently Weeps」を三味線アレンジでカバーした主題歌がツボでした。


ちなみにトラヴィス・ナイト監督はジブリ映画の大ファンで、娘に『となりのトトロ』をよく見せているのだとか。

そう言われてみると、美しい風景やキャラクターの躍動感、さらにワクワクさせる豊かなイマジネーションにおいてもジブリ映画を彷彿とさせ、子どもだって一瞬たりとも退屈しないことでしょう


大人の涙腺も刺激する“家族”の物語

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もちろんこの作品が素晴らしいのは映像だけではありません。


勇気あふれる少年クボ、口うるさいサル、ちょっと間抜けなクワガタという個性豊かな仲間たちが、長く険しい旅を通じて家族のような絆を築きながら、互いに支え合ってピンチを乗り越えていくストーリーが実に心に染みるのです。

さらにサルとクワガタの正体に“ある秘密”が隠されているのもポイント。その真相を知らされた瞬間に誰もが胸が熱くなり、キャラクターの何気ない表情や仕草だけでも感動せずにいられません…。


日本の美的文化に多大なリスペクトを捧げ、映像とストーリーの両面で心に深い感銘を与えてくれる良質なストップモーション・アニメを、ぜひ家族みんなでご鑑賞ください。


『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』(2016年) /アメリカ/ 上映時間:103分

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家men編集部
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この記事は家men編集部がお届けしました!男性視点で家事や毎日がもっと楽しくなるような情報を発信していきます!

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