
夫婦喧嘩の原因は“自分軸”と“他人軸”の違いにあった?「言ってよ」「察してよ」問題の解決策を考える
家で用事に取り掛かっている妻がなんだかイライラしている──。
どうしたのかな?と気になった矢先に「ねえ、なんで〇〇をしてくれないの?」と急に怒られ、「言わなきゃ分からないから言ってよ!」「言わなくても、それぐらい分かってよ!」と言い争いになったことはありませんか。
そんな“夫婦喧嘩あるある”をテーマにしたエッセイ漫画が先日twitterに投稿され、「ウチと同じ!」「思い当たる!」と大きな話題になっています。
https://twitter.com/kaqico/status/1178622264545202177/
詳しい内容は投稿をご覧いただきたいのですが、こちらの漫画で大変興味深いのが、夫婦間の食い違いやすれ違いを“男女の間の壁”によるものではなく、「自分軸」「他人軸」という個人の価値観の相違から考察しているところです。
あなたはどっち?「自分軸」「他人軸」とは
「自分軸」と「他人軸」は、ライフスタイル関連の書籍やウェブサイトで「自分軸で生きる」「他人軸で生きる」という用法で使われることの多いワードですが、あまり聞きなじみがない方も少なくないでしょう。
簡単に言うと「自分軸」とは、何かを決断する時に規準となる“自分の中にある信念”のこと。つまり「自分軸で生きる」とは、周囲の考えにあまり左右されず、自分の心の声に従って自分らしく生きるということです(「自分勝手」とはまた違います)。
一方の「他人軸」とは、何かを決断する時の規準となる“他人の中にある信念”のこと。言い換えれば、自分の心よりも他人の心に従い、他人の考え・価値観・要求に応えようとするタイプが「他人軸で生きる」ということです。
こうして客観的に比較すると「あー、自分は〇〇軸だな」と分類でき、さらに「ウチは夫婦どっちも軸のタイプが正反対だな」と思いあたる方も少なくないはず。
つまり、冒頭に挙げた例でいうと、人の要望を先回りして察する他人軸タイプの人は「これをやってほしいのに、なんで察して自分で動いてくれないの?」とパートナーの鈍感さにイライラし、他人の要望を察知する必要性を感じていない自分軸タイプの人は「言ってくれなきゃ分からないよ」と相手の理不尽さに反論し、水掛け論のような夫婦喧嘩になるわけです。
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大事なのは“軸の違い”を理解し歩み寄ること
「自分軸」「他人軸」の軸が同じタイプ同士だとお互いに行動や思考のパターンが類似し、無理に気配りしなくても共存しあえるけど、異なるタイプ同士だと価値観のみならずコミュニケーション方法も真逆にぶつかりあい、まさに“異文化交流”。
だからといって、どちらかの軸が秀でているというわけでも、夫婦間のすれ違いをなくすために2人とも同じ軸に統一すべきというわけでもありません。
他人に振り回されず自分の行動の拠り所を持つ「自分軸」の人がいると、日常のあらゆる選択や将来的なライフプランにおいてブレない芯が通り、家庭の安定につながります。一方、周囲への気配りを怠らず細かいことにも気づく「他人軸」の人がいることで、家庭内の生活や対人関係がスムーズ化する支えになるのです。
大事なのは、お互いが別のタイプだということを認識・理解しあい、相手の気持ちに立って歩み寄ったりフォローしあう──これに尽きるのではないでしょうか。
もともとは他人同士で価値観も異なる夫婦が末永く円満に暮らすためにも、この機会にパートナーの軸タイプを考察し、「自分軸」「他人軸」という分かりやすい属性を通じて相互理解のきっかけにしてみてください。
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