これがイマドキ育児の実態!ワンオペを解消し「チーム育児」を実現するには?

これがイマドキ育児の実態!ワンオペを解消し「チーム育児」を実現するには?

夫婦円満

目次[非表示]

  1. 夫婦で家事育児を公平に分担する「チーム育児」のメリットは?
  2. 「チーム育児」を実現するには?
    1. ■出産前からチーム育児は始まっている!?
    2. ■出産後でも遅くない!夫婦で“会議”を設けよう
専業主婦世帯・共働き世帯を問わず近年問題になっているのが、夫婦のうち片方だけが家事育児の負担を強いられてしまう「ワンオペ家事」「ワンオペ育児」。

夫婦間の家事育児分担割合がどれぐらいだとワンオペにあたるのか厳密な定義はなく、当事者がその状況をどれだけ負担に感じているかに左右されます。ただし、以前に家menの記事で「ママの幸福度が高まる“パパの家事育児分担割合”は2割以上」という調査結果を紹介したように、苦痛=ワンオペと感じる家事育児分担割合の最低ボーダーラインは「2:8」ぐらいだと思われます

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ちなみに2019年9月に発表された全国家庭動向調査(※1)によると、共働き世帯の妻の60.4%、専業主婦世帯などの妻の85.6%が「8割以上の家事負担」を強いられていることが判明。

「ピジョン 育児イマLABO」が行った調査でも、家事20項目(※2)について『夫婦のどちらが主に担当していますか』と尋ねたところ、家庭内での家事負担個数の平均は「妻が12個・夫が2個」という結果になりました。

(画像出典:ピジョン 育児イマLABO)

夫婦で家事育児を公平に分担する「チーム育児」のメリットは?

こうした家事育児の負担の偏りに心当たりがある方にぜひ知ってほしいのが「チーム育児」という考え方です。

チーム育児とは、夫婦でお互いのやりたいことやキャリアを共有・尊重しあい、家事育児の分担を公平に行うこと。先ほど紹介した「ピジョン 育児イマLABO」調査の家事20項目でいうと、夫婦の家事負担数の差が3個以内ぐらいであれば「チーム育児」ができていると言えるのではないでしょうか。

こうした定義から、チーム育児を実践している家庭の夫が担当していた家事を調べたところ、同率1位で「お皿洗い」と「子どものお風呂」、3位「ネットでの買い物」、4位「家の掃除」という結果になったそうです。

(画像出典:ピジョン 育児イマLABO)

続いてチーム育児を実践している家庭に、家事育児において妻に「本当は夫にお願いしたいこと」、夫に「現在はやっていないけれど今後やりたいこと」をそれぞれ質問。
その結果、妻の1位は「子どもの寝かしつけ(33.0%)」2位は「掃除(21.0%)」、3位「皿洗い(20.0%)」。夫の1位は「子どもの寝かしつけ(30.0%)」2位は「子どもの歯磨き(23.0%)」3位は「食事の準備 朝/夜(21.0%)」。夫婦いずれも1位は「子どもの寝かしつけ」で合致しました。

なお、調査対象全員に「育児に追われてできなかったことがありますか」と尋ねたところ、「ある」と回答した人は、「チーム育児」未実施の家庭で58.8%で「チーム育児」を実施している家庭で33.3%。「チーム育児」を実施することによって、育児に追われずやりたいことができているという相関関係が明らかになりました。

(画像出典:ピジョン 育児イマLABO)

また、「平日に親子で過ごす時間をどの程度取れていますか(食事の時間も含む)」と質問したところ、2時間以上取れているのは「チーム育児」未実施の家庭で30.4%、「チーム育児」を実施している家庭で54.2%。「チーム育児」は家族が一緒に過ごす時間の確保にもつながることが分かりました。

(画像出典:ピジョン 育児イマLABO)

「チーム育児」を実現するには?

■出産前からチーム育児は始まっている!?

今回の調査で「出産前に育児の分担についての話し合いをしましたか」と尋ねたところ、「していた」と回答したのは「チーム育児」実施家庭では79.1%、未実施の家庭では33.3%。

チーム育児を実現するには、子どもが生まれる前から育児の足並みを揃えておくことが重要だと伺えます。

■出産後でも遅くない!夫婦で“会議”を設けよう

少子化ジャーナリストの白河桃子先生は家menのインタビューに対して、夫婦で家庭を共同経営する“チーム夫婦”の意義を語り、そのための取り組みとして“共同経営者会議”の必要性を訴えていました

ちょっと大げさなネーミングに感じるかもしれませんが、家族にとってベストな家事育児の進め方や分担割合を相談したり、将来のビジョンを共有しあうのが“共同経営者会議”です。

▼白河桃子先生のインタビューはこちら
そうした話し合いをいきなりゼロから始めるのはハードルが高い…という方は、内閣府男女共同参画局が作成した<夫婦が本音で話せる魔法のシート「〇〇家作戦会議」>を活用してみてください。

4ステップで構成されたシートに従ってお互いの素直な気持ちを出し合っていけば、家事育児の課題や改善策を見つけるきっかけになりますよ。

(画像出典:内閣府男女共同参画局)

▼「〇〇家作戦会議」の詳細はこちら
育児を取り巻く環境は昔と比べて様変わりし、また共働き世帯の増加に伴いライフスタイルも昔と比べて多様化しています。そうした状況において、昭和の専業主婦世帯のように夫婦いずれか一人だけが家事育児を一手に担うのは難しくなっています。

夫婦がお互い納得のいくチーム体制で協力しながら家事育児を乗り切り、みんなにとって充実した家族生活を送っていきましょう。

※1 国立社会保障・人口問題研究所「全国家庭動向調査」
http://www.ipss.go.jp/ps-katei/j/NSFJ6/Kohyo/NSFJ6_gaiyo.pdf


※2 家事20項目:食事の準備(朝)・食事の準備(昼)・食事の準備(夜)・お皿洗い・家の掃除・スーパー/コンビニ/ドラッグストアなどでの買い物・ネットでの買い物・洗濯・子どもの寝かしつけ・子どもの歯磨き・子どものつめ切・子どものお風呂子どものお着替え・子どものおむつ替え・授乳(日中)・授乳(夜中)・子どもにご飯を食べさせる(日中)・役所への各種届出・育児記録(日記)をつける・子どもの写真を撮る

【ピジョン 育児イマLABOとは?】
育児を取り巻く環境は、今ママ・パパになるみなさんが赤ちゃんだったころに比べて、大きく変わってきました。イマ、子育ては家族でチームとなって行っていく時代です。そんなイマドキ育児を実践する家族をピジョンが徹底調査し、これから育児が始まるプレママ・プレパパと、今まさに育児真っ最中のみなさまに新しい育児のカタチをお届けしていきます。

◆ピジョン 育児イマLABO https://pigeon.info/labo/
◆コモドライフ「イマドキ育児を徹底調査!」 https://comodo.life/key-759/