夫婦で一緒に眠る人ほど睡眠の満足度が高い!? 睡眠の質を改善する対処法とは

夫婦で一緒に眠る人ほど睡眠の満足度が高い!? 睡眠の質を改善する対処法とは

夫婦円満

突然ですが、皆さんは寝室で誰かと一緒に寝ていますか。


小さな子どものいる家庭では“川の字”で寝ている方も多いかと思いますが、子どもが大きくなって一人で寝られるようになったら、夫婦一緒に寝るか別室で寝るかに分かれるでしょう。


では、誰と寝るかによって睡眠の質は変わるのでしょうか?


いびきを軽減させる鼻腔挿入デバイス「ナステント」を開発販売しているセブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ株式会社が、全国の20歳以上の男女を対象に「睡眠に関する実態と満足度」についてアンケート。その分析結果を元に、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構の佐藤誠教授から、家族みんながぐっすり眠るためのアドバイスをいただきました。


夫婦一緒に寝ると安心?睡眠満足度の意外な差


普段一緒に寝ている人について質問したところ、「一人で寝ている」と答えた人は全体平均で58%。年齢が高くなるほど夫婦で寝ている人の割合が高くなっています。


さらに、一緒に寝ている人のタイプ別に「あなたは睡眠に満足していますか?」と質問したところ、興味深い結果が出ました。「夫婦のみ」と回答した人の満足度(「満足」「やや満足」の合計値)が48.5%と最も高かったのです。


この結果について佐藤教授は次のように解説しました。


「夫婦で眠る人ほど睡眠の満足度が高い」という今回の結果に感動しました。

はるか昔、暗黒の世界となる夜は安全を確保できる場所で寝ることが基本生活で、活動するのは悪魔か泥棒か夜警だけ。夜は最も恐怖な時間帯で、安全を確保して寝るしかなかったのです。夜と睡眠は必要悪であり、人々は「寝ている間に死んでしまうのではないか」「明日は目が覚めないのではないか」と心配していました。

現代のような平和で治安が良い日本であっても、隣に信頼する人がいると安心して眠るのですね。


“夜の家庭内別居”の原因は「いびき」?


とはいえ、夫婦で一緒に寝ている人の半数は「睡眠に満足している」状態ではないということ。その原因が、さらなる調査から浮かび上がってきました。

まず「睡眠に対して悩んでいることはありますか?」と尋ねたところ、いくつかの回答項目の数値に男女差が。「いびきをかいている」「無呼吸になることがある」は男性が、朝の眠気・疲労に加え「なかなか寝付けない」は女性が大きく上回りました。


さらに「他の人と一緒に寝る時に気になることは?」という質問に対しても、女性の回答で「いびきがうるさい」と答えた人が最多の44.2%。男性は自身の「いびき」に悩み、女性はパートナーの「いびき」が気になり、それぞれぐっすり眠れていないという状況が考えられます。



睡眠の質が改善する効果的な対策方法とは


また、睡眠の質の改善対策を行った人を対象に「どのような対策をしましたか」と尋ね、向上したかどうか5段階で自己評価してもらいました。


対策をした人が多かった項目として「部屋の明るさを調整している」や「暖かい飲み物を飲む」、「向上した」「やや向上した」と答えた割合が高い対策として「耳栓」「アプリ」「身体に合ったマットレス」の使用が挙がっています。また、「通院している/通院した」人は、「向上しない」の割合が他の対策に比べて低く、医師へ相談することで睡眠の改善の糸口をつかめている人が多いことが考えられます。


これらの結果を踏まえ、佐藤教授から次のようなアドバイスをいただきました。


私は医師として30年以上、「いびき」が主症状である睡眠時無呼吸の診療を専門としてきました。そして、睡眠時無呼吸であるベッドパートナーの「いびき」がうるさすぎて、夜は別室で寝る夫婦が多いことを知りました。

私はこの現象を、睡眠時無呼吸による“夜の家庭内別居”と定義しています。

「いびき」をかいている人の7割は睡眠時無呼吸との報告もありますが、“夜の家庭内別居”であるがために、パートナーの睡眠時無呼吸に気づかないことも少なくありません。睡眠時無呼吸が重症になると、居眠り運転による交通事故や、心疾患、脳疾患、生活習慣病になる確率も高くなります。

パートナーの「いびき」を観察してみましょう。


たかが「いびき」、されど「いびき」です。安眠グッズを利用したり、枕やマットレスを換えたり、それでも改善しなければ医師に相談することも有効な選択。家族みんなの睡眠の質がアップするよう、「いびき」に悩んでいる方は改善策を真剣に考えてみませんか。


【調査概要】
調査期間:2018年1月24日〜1月26日
調査方法:インターネットを利用し睡眠に関する実態をアンケートで調査
調査パネル:楽天ウェブ検索利用モニタ
調査対象:全国20歳以上の男女(計2142サンプル ※男性:50.5%、女性:49.5%)
集計方法:性年代別人口とネット利用率に合わせたウェイトバック集計


<参考>
セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ株式会社「夫婦で一緒に眠る人ほど睡眠の満足度が高い」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000040.000010622.html


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