
夫が越えるべき壁は「ニオイ」!タバコが夫婦間のスキンシップに与える影響とは?
夫婦仲の良好度を計るバロメーターはいくかありますが、その中の1つが「スキンシップ」。
手をつないだり、ハグしたり、キスしたり…肌から伝わる感覚を通じてお互いの存在や愛情を確認し合うことは、円満な夫婦関係を継続していくために不可欠と言えるでしょう。
そんな夫婦間のスキンシップと夫婦仲との関係性について、アダプティブ株式会社が「よい夫婦の日(4月22日)」にちなんで調査を行いました。今回はその中から、「よい夫婦」になるヒントにつながる分析結果をご紹介します。
夫婦仲の良好度を計るバロメーターの中で意外と低い「スキンシップ良好度」
今回の調査は、25歳〜39歳の既婚・非喫煙女性で、なおかつ夫が喫煙している約2,000人を対象に実施。
まず、夫婦の関係性について大きく4つの項目で尋ねたところ、4項目中3つで「よい」と答えた割合が50%超という高い数値を出している中、「スキンシップ」だけが50%以下という低い結果に。一方、各項目に対して「悪い」と答えた人の中でも「スキンシップ」は18%と突出。
結婚生活全般については全般的に良好と答えているものの、夫婦間のスキンシップが少ないであろうことが見て取れます。
※以降、この「夫婦の関係性〜スキンシップ〜」の回答実態(よい・どちらともいえない・悪い)の回答者区分を「スキンシップ良好度」という尺度に利用して分析にも利用していきます
続いて、過去1カ月で行った夫とのスキンシップを「スキンシップ良好度」別に分類したところ、妻自身が感じているスキンシップ良好度と具体的なスキンシップ行動との強い相関性が明らかに。スキンシップ良好度で「悪い」と感じている人たちは、スキンシップ行動のすべての項目において実施度が下がっている傾向も分かります。
夫に対する不満のトップは「ニオイ」!その大きな要因は?
続いて、「夫に対する不満点」について聞きました。なかなか厳しい選択項目もある中で、最も不満度が高かったのは「体臭・口臭・タバコなどの匂い」で48%。2位以降の「金銭感覚」「妻の気持ちに対する理解が不足」など、性格面での不満を抑えての結果になりました。
2位以下は一部の項目を除いて性格面など内面に関わるものが多く、夫が気をつけて対処していくとしても、その効果は夫婦の関係性においてすぐに明らかには出ないでしょう。
しかし、1位のニオイは夫のケア次第ですぐ解消できることも。妻との重要なコミュニケーション手段であるスキンシップを失わないために、まずは手っ取り早く解決できそうなことから手を付けてはいかがでしょうか。
ニオイ問題に大きな影響を及ぼす「タバコ」
では、夫に対する不満の1位だったニオイについてもう少し掘り下げてみます。
夫のどんなニオイが嫌なのか尋ねたところ、最も高い数値を出したのは「タバコ臭」、続いて第2位は「口臭」となりました。「許容できないレベル」と「気にはなるが許容できるレベル」を見ても、この2つは他の項目より明らかに高い結果が出ています。
また、許容できないニオイがどの程度夫婦のスキンシップの実施度合いに影響を与えるかを調べたところ、どのニオイについても「スキンシップに影響を与える」の割合が50%を超え、「ややスキンシップに影響を与える」を加えると80%程度に。
ここからも「ニオイ問題」が圧倒的にスキンシップに影響を与えることが分かります。
「タバコ臭」は、髪、衣類、そして息からと、いろいろなところから匂ってしまうもの。髪や衣類のニオイは洗えばかなり消すことができますが、息のニオイは口内を洗えば済むというものではありません。許容できないニオイの2位「口臭」にはこの「タバコ臭」も含まれていると思われ、これを勘案すると「タバコ臭」への妻の不満度がダントツであることが伺えます。
ニオイの不満を解消するための対策は?
続いて「妻が夫にしてほしいと思うニオイ対策」を尋ねたところ、「タバコをやめてほしい」がダントツ。とはいえ「吸う夫」にとって突然の「はい、全面禁煙!」のハードルは、実際のところなかなか高いものです。
でも、ここで思い出すべきは、「吸わない妻が気にしているのはニオイ」ということです。上の結果にもありますが、夫が吸うタバコを比較的ニオイが少なくなる加熱式タバコに変えることで、妻の視点から見ると「タバコのにおいへの対策」となっていることが伺えます。
では、具体的にどのようなタイプのタバコが夫婦のスキンシップ良好度に関係があるのか。加熱式タバコは種類が多いため、高温タイプと低温タイプに分けて見ていくことにします。
加熱式タバコを吸っている夫の方が「紙巻きタバコのみ」の夫よりも夫婦のスキンシップ良好度が良い状況にあるようです。さらに、加熱式タバコの中でも低温タイプのほうがスキンシップ良好度は向上する傾向が見られます。
「ニオイ」に着目した夫婦間のスキンシップに関する調査結果をご紹介しました。
スキンシップは夫婦の関係性を語る上でとても重要なコミュニケーション要素ですが、ニオイの問題がスキンシップの阻害要素になることが分かりました。一方で今回の調査からは、夫がニオイ対策をすることでスキンシップ良好度は改善できる可能性が高いことも伺えますね。
夫のニオイで気になるトップの「タバコ臭」の対策について、最も望まれるのは禁煙でしょうが、いきなりの全面禁煙はハードルが高いのも事実。まずは紙巻きタバコから加熱式タバコへ、特に最もにおいが少ないといわれている低温タイプの加熱式タバコに変えることでも、夫婦間のスキンシップをいまよりも増やし、それに付随して夫婦間の関係性までもよくする効果があるかもしれません。
タバコを吸っている方たちもそうでない方たちも、今回の調査結果を振り返りながら、ご自身のニオイについて考え直してみてはいかがでしょうか?
今以上にスキンシップの機会が増え、夫婦仲のアップにつながるかもしれませんよ。
◆調査概要
調査手法:Web定量調査
調査対象者:全国の25歳-39歳既婚・非喫煙女性かつ夫が喫煙している方
サンプル数:1,967サンプル
調査期間:2019年4月5日〜4月9日
※本レポートの集計においては平成27年国勢調査人口等基本集計(総務省統計局)における既婚女性の人口動態比率にあわせてウェイトバックを行った
(予備調査)
調査手法:Web定量調査
調査対象者:全国の25歳-49歳既婚女性
サンプル数: 17,207サンプル
調査期間:2019年3月26日〜3月28日
◆参考:「吸わない妻」と「吸う夫」、第1弾
アダプティブ、加熱式タバコの普及について調査
〜「吸わない妻」と「吸う夫」、良好な関係のキモは「におい」にあり?!〜
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000017157.html
【アダプティブ株式会社について】
私たちは社会に、経済の変化に、消費者の変化に、そしてクライアントニーズにアダプティブして、「適者生存」時代を共に駆け抜けていくために、マーケティングの進化を先導して参ります。
社名:アダプティブ株式会社(Adaptive Inc.)
所在地:東京都千代田区富士見一丁目3番11号 富士見デュープレックスビズ601
設立:2013年9月
代表者:代表取締役 八木学、久恒整
事業内容:マーケティングリサーチ事業/マーケティングソリューション開発事業/マーケティング教育・研修事業