【令和時代のパパ像】理想は家事も育児も「自分らしく」「進んで楽しむ」?調査で判明した令和元年のパパに関する意識とは

【令和時代のパパ像】理想は家事も育児も「自分らしく」「進んで楽しむ」?調査で判明した令和元年のパパに関する意識とは

家事分担

目次[非表示]

  1. 「令和パパは家事・育児を積極的に行うことは当然」と8割が考えている
    1. 専門家考察「参加しようという意識に行動が十分に追いついていない」
  2. 令和パパの家事・育児への意欲に、周囲の理解が追い付いていない
    1. 専門家考察「パパだけでなくリーダー層・管理職の意識改革も不可欠」
  3. 令和元年のパパにまつわるキーワードは「家事シェア」「真のワークライフバランス」「チーム育児」
    1. 専門家考察「真の意味の“ライフ”を充実させてこそ、ワークライフバランスが実現する」
  4. 令和元年の家事・育児で大切にしたことは「自分らしさ」と「自ら進んで楽しくコミット」
    1. 専門家考察「家事育児を、義務の“ワーク”から楽しい“ライフ”へ」
  5. 令和時代のパパ像は「自分らしく、楽しく」そして「妻と子どもに優しく」
    1. 専門家考察「家事・育児で避けられない“楽しくない”作業も積極的に引き受けよう」

令和パパの家事・育児への意欲に、周囲の理解が追い付いていない

続いて、自分たちを取り巻く周囲の環境についての質問へ。

「平成や昭和の考え方が根付いていて、家事・育児を男性が積極的に行うことを当然だと考えている人はいまだに少ないか」と聞いたところ、「とても少ない」(17.7%)と「少ない」(44.2%)という回答を合わせ、 6割(61.9%)に。令和時代になっても、家事・育児を男性が積極的に行うことは当然ではないと考えている人が多いという認識が分かりました。

また、「令和時代において、男性が家事育児を行うことに対する世の中の意識はどのようなものだと思うか」と聞いたところ、最も多かったのは「社会・企業の制度、仕組みが整っていない」(51.2%)。次いで「育休の取得への理解がない」(41.1%)、「男性が家事育児を行うことへの偏見がある」(28.9%)という結果に。

これらの調査結果から、令和パパたちは積極的に家事・育児を行おうとしているものの、周囲の理解が少なく偏見も感じていることが明らかになりました。

専門家考察「パパだけでなくリーダー層・管理職の意識改革も不可欠」

残念ながら、個々人の家事・育児への積極的な参加意欲とは裏腹に、「周囲はそうなっていないのでは」と考えている人が多いようです。「世の中の意識」についての回答をみても、やはり制度や仕事環境での理解のなさを指摘する声が目立ちます。

個人的には家事・育児にもっと関わりたいが、職場の制度や雰囲気がそうさせない──こうした実態を改善するために重要となるのは、やはりリーダー層や管理職です。個々人が意識を変えることも重要ですが、リーダー層が変わることの影響力は絶大ですから、令和時代にはリーダー層や管理職の意識の変革が大切です。

令和元年のパパにまつわるキーワードは「家事シェア」「真のワークライフバランス」「チーム育児」

令和元年のパパにまつわるキーワードを聞いたところ、1位は「家事シェア(※1)」(36.9%)、2位は「真のワークライフバランス(※2)」(29.3%)、次いで「チーム育児(※3)」(29.2%)という結果に。配偶者とともに家事・育児を積極的に行い、家庭・家族という単位で家事・育児を行うことで、仕事も家事も育児もしない本当の意味で自由な時間を得られることを望んでいるのが分かりました。

※1「家事シェア」:家事のタスク(作業)を夫婦で分担して行う。
※2「真のワークライフバランス」:形だけのワークライフバランス(仕事とプライベートの両立)ではなく、名実ともに両立すること。仕事も家事も育児もしない、本当の意味での自由な時間も得られてようやくワークライフバランスを実現したと言える。
※3「チーム育児」:夫婦でお互いのやりたいことやキャリアを共有・尊重しあい、家事・育児の分担を公平に行うこと。
※「男性の家事育児コミット」:家事や育児を女性がやるものととらえず、男性も積極的に家事育児を行うこと。
※「家事育児マネジメント」:家事と育児のタスク(作業)を明確にして、夫婦で納得した上で分担して効率的に行うこと。
※「子育ち」:子どもを主語にした「子育ち」という考え方。「子育て」という言葉は親が主語になるため、そうではなく本来のあるべきカタチとして子どもを主体として考えること。

専門家考察「真の意味の“ライフ”を充実させてこそ、ワークライフバランスが実現する」

この項目は「男女・子どもの有無」で回答傾向が多少異なったのですが、まず注目したいのが「真のワークライフバランス」。これは「子どもあり男性」、つまり当事者である「パパ」の選択率が最も高かった項目です。

実は「仕事と家庭の両立」と「ワークライフバランス」は微妙に異なった考え方です。

仕事と家庭の両立ができたとしても、自由な時間がなければ生活の質は上がりませんよね。家事や育児は一種の「ワーク」、つまり金銭的報酬のない「無償労働」です。職場で有償労働、家で無償労働──これらが「両立」してもそれは「ワークとワークの両立」であって、ワークライフバランスとは違います。ここでいうライフとは「自分の好きなようにできる活動」のことです

一方、女性はどちらかといえば「男性の家事育児コミット」や「チーム育児」を選択している傾向が強く、まだまだ「男性は自分の自由な時間ではなく、まず無償労働を!」と考えていることも十分に理解できます。ただ、男性にとっても女性にとっても、最終的には「ライフ」の時間を増やすことが重要ということを忘れないようにしたいところです。

これと関連して、男性が家事・育児に参加するにあたっても「参加」自体が目標なのではありません。自分が家事・育児をすることでパートナーの「ゆとり」をいかに増やしてあげられるか、という観点から行動することをオススメします。

令和元年の家事・育児で大切にしたことは「自分らしさ」と「自ら進んで楽しくコミット」

令和元年の家事・育児において最も大切にしていたことを聞いたところ、最も多かったのは「今までの父親・母親像にとらわれず、『自分らしく』家事・育児を行うこと」(25.3%)。次いで「『自ら進んで楽しんで』家事・育児を行うこと」(21.4%)、「なるべく早く帰宅すること」(12.1%)。

今回の調査では、4 人に 1人が「自分らしさ」を家事・育児において大切にしていて、5人に1人が自ら進んで楽しんで家事・育児をして いるという実態から、令和元年においては、「自分らしさ」を大切に、楽しく家事育児にコミット することが大切にされていたことが分かりました。  

専門家考察「家事育児を、義務の“ワーク”から楽しい“ライフ”へ」

「自分らしく」「楽しんで」という回答が男女ともに目立つ結果でした。ところで、先ほど、ワークライフバランスのあるべき姿を考えるにあたって重要なポイントとして「家事・育児もワーク(無償労働)だ」という見方について話しましたが、実はその先の話もあります。

仕事からも家事育児からも(つまり「ワーク」から)自由な時間を「ライフ」として、これを大事にするという考え方も重要なのですが、さらに「ワーク」自体が「ライフ」になるともっと良いですよね。つまり、仕事も家事育児も、自由時間と同じように楽しく過ごすことができれば、これほどよいライフスタイルはないわけです

もちろん現実には難しいことですが、元号も変わりましたし、「さらに上」を目指す良い機会です。まずはみんなで協力して「ワーク」の負担を減らす。男性はこの点、改善の余地がまだまだあります。

次に、ワーク自体が楽しくなるように変えていくこと。やり方はいろいろです。家事育児は、多くの場合夫婦2人でやるものですから、十分な意思疎通が大事。面倒でも、まずは情報を交換して話をする機会を作りたいですね。
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