
結婚や育休後に仕事から離れた方必見!家を切り盛りする中で磨かれた力を発見する『家オペ力 マトリックス』
共働き世帯と専業主婦世帯の数は1990年代後半を境に逆転し、近年はその差がより拡大する傾向にあります。
共働き世帯と専業主婦・主夫世帯
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とはいえ共働き世帯の中には、夫婦いずれかが収入の大部分を支え、主婦・主夫がパートなどで補助的収入を得ながら家仕事を引き受けているケースも少なくありません。
家仕事とは
家仕事というのは、家事や子育て、近所づきあいや学校・地域活動など家周りの仕事全般のこと。
家仕事の大半は生活する上で欠かせないものですが、職歴上はブランク=空白扱いされてしまうため、その間に主婦・主夫のビジネスパーソンとしての成長は止まってしまうと見なされてしまいます。
結婚あるいは育休を機に退職した主婦・主夫の中には「そろそろ復職したい」「パートではなくフルタイムで働きたい」と考えている方もいることでしょう。
そこで今回は、主婦・主夫が今後の就活に役立てることができる自己分析ツール『家オペ力 マトリックス』をご紹介します。
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主婦・主夫の家仕事は「職歴のブランク」なんかじゃない!
ところで、本当に家仕事はブランクなのでしょうか?
そんなことはありません。家仕事のオペレーション(家オペ)という職場とは異なる経験を通じて、成長したり磨かれているスキルもあるはず。
家オペ期間にどんなことに取り組み、何を学び、どう成長したのか。
それらを洗い出し整理しておくことができれば、ブランクと呼ばれる家オペ期間が決して空白ではなかったと証明する手助けになるのではないでしょうか。
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家オペの具体的内容や磨かれる力の事例
・家族の好みや健康を考えて適切な料理を選定する知識を習得する
・子どもを学校に送り出す時間から逆算して、段取りよく家事を終える
・バーゲンやお買い得情報を収集し、できるだけ安く収める工夫をする
・電気代や携帯電話代など、ランニングコストを改善する
・反抗期の子どもと我慢強く対話し、しつけを行う
・様々な年代層のご近所さんと上手にコミュニケーションをとる
・価値観の異なる親たちが集うPTAで役員としてマネジメントする
・子どもの習い事につきそい、持ち回りで役員業務に対応する
・ママ友やサークル活動などで会合の幹事を引き受ける
・ボランティア活動の呼びかけやイベントの開催、企画提案を行う
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家仕事でこそ磨き抜かれる「家オペ力」とは?
主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』の調査機関しゅふJOB総研では、家仕事を切り盛りする力を「家オペ力(いえおぺりょく)=家仕事をオペレーションする力」と名付けました。
「家オペ力」は、家仕事で発生する「9つのシーン」とそこで磨かれる「9つのスキル」の2つの側面からとらえることができ、組み合わせると全81パターンになります。
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就活用自己分析ツール『家オペ力 マトリックス』を活用しよう
縦軸に9つのシーン、横軸に9つのスキルを記した表『家オペ力 マトリックス』を使うと、全81パターンの家オペ力を効率的に洗い出すことができます。
結婚や育休をきっかけに仕事から離れて「そろそろ働きたい」と思っている方は、家仕事を通じて培ったご自身の武器をこの表で再発見してみてください。きっと「家オペ期間」の間に培ったスキルが強みとなり、再就職時の自己アピールに役立つはずです。
▼家オペ力 マトリックス フォーム ダウンロード(無料)
https://www.bstylegroup.co.jp/uploads/2018/08/ieope-matrix-form.xlsx
■家オペ力 マトリックス使用にあたって
・横軸(スキル):家仕事で培われ、成長した力
・縦軸(シーン):家仕事の種類
・思いつくものはすべて書いてみる
・できるだけ数字を入れる
・できるだけ具体的なエピソードを書く
・○○しました、で終わらず、その取り組みによってもたらされた成果(プラスになった結果)まで書く
家オペ力 マトリックス記入事例/家事
▼家オペ力 マトリックス 記入事例 ダウンロード(無料)
https://www.bstylegroup.co.jp/uploads/2018/08/ieope-matrix-jirei.pdf
■しゅふJOB総研 所長 川上敬太郎より 〜家オペ力 マトリックスについて〜
主婦層が家事や育児などに専念している期間はブランクと呼ばれます。確かに職場から離れている、という意味でブランク(=空白)と言われてしまうのは理解できなくはありません。しかしながら、それは決して人生のブランクを意味するものではありません。
中にはブランクと呼ばれる期間にPTA活動に勤しみ、面接でその経験が評価されて採用された人もいますが、まだ実例として多いとは言えません。採用難と言われる昨今、ブランク期間を評価せず空白のままにしてしまうことは、働きたい人にとっても、採用したい企業にとっても、もったいないことだと感じてしまいます。
そこでしゅふJOB総研は、ブランク期間を空白ではなく家オペ(家仕事オペレーション)期間とみなし、家オペを通して身に付けた力、すなわち「家オペ力」を発見するための就活用自己分析ツール『家オペ力 マトリックス』を開発しました。これまで空白扱いされてきた期間に、実は身に付けてきたスキルや経験があることに気づくきっかけにしていただけると考えています。そしてその中に1つでも仕事実績と同等に評価できるような内容を発見できれば、職務経歴書の中に「仕事以外での取り組み」など、別欄を設けてアピールしていただきたいと思います。
『家オペ力 マトリックス』は家仕事に携わるすべての方々のための就活用自己分析ツールです。自分自身の新たな可能性を発見するツールとしてお役立ていただけることを願っています。
<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、 もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」そんな志のもとにつくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために定期的なアンケート等の調査を実施、結果を社会に発信しています。
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ
<株式会社ビースタイルについて>
企業理念は「best basic style」。時代に合わせて新たなスタンダードをつくる会社です。この理念に基づき、2002年の創業以来、働きたい主婦に対して就業支援を行って参りました。約16年間で生み出した主婦の雇用数はのべ10万人以上。女性がそれぞれの価値観、ライフスタイルに合わせて働くことができる社会の実現に向け、派遣・在宅・ハイキャリアなど、様々な『しゅふJOBサービス』を提供しています。