
大掃除を効率的に進める、スケジュールとリストの作り方
掃除
限られた時間で大掃除を終わらせるためのスケジュールづくりをする
「きちんと終わらせる」ことを主眼にスケジューリングするコツは大まかに2つあります。
① 1日=3時間と心得る
1日には24時間あります。そのうち大掃除に割ける時間は仕事と同じように1日8時間くらいでは、と見積もりがちかと思います。
ですが「大掃除を終わらせる」スケジュールづくりをするなら、「1日3時間」が実働時間の限界だと心得てください。つまり、前述した1カテゴリの内容は1時間半で行う計算となり、1日でも入れて2カテゴリまでとなります。集中力の問題もありますので、できる作業は想像以上に少ないと思っていただいていいと思います。
ただ、実際に手を動かすと気づくかと思いますが、「3時間」と予定した内容でもだいたいちゃんと終わらせるには倍かかる覚悟をしておいてください。「1日2カテゴリ以上できるのに」と思ってこれよりたくさん予定されてもいいですが、「終わらせる」ことができるかどうかよく考えてみてください。
ですが「大掃除を終わらせる」スケジュールづくりをするなら、「1日3時間」が実働時間の限界だと心得てください。つまり、前述した1カテゴリの内容は1時間半で行う計算となり、1日でも入れて2カテゴリまでとなります。集中力の問題もありますので、できる作業は想像以上に少ないと思っていただいていいと思います。
ただ、実際に手を動かすと気づくかと思いますが、「3時間」と予定した内容でもだいたいちゃんと終わらせるには倍かかる覚悟をしておいてください。「1日2カテゴリ以上できるのに」と思ってこれよりたくさん予定されてもいいですが、「終わらせる」ことができるかどうかよく考えてみてください。
② つけおき、洗濯、ほったらかしにも時間がかかる前提で
昨今、「漬けおき」や「洗濯(機)」「ほったらかし」といった掃除術が取り上げられていますが、各々の準備や、それらの効果を得られるためにはそれなりの時間と手間がかかるもの。しかも、洗浄成分をすすいだり乾かしたりといった作業も付随してきます。
こういった掃除作業内容を入れ込む際には、できるだけ「同時進行」で同カテゴリの別場所掃除を行うか、複数人(家族)で作業する内容を組み合わせて時間を有意義に使うようにします。この同時進行は「漬けおきすぎ」などの被害を予防するタイムキーパーの役割も果たします(ほったらかし時間の目安は最大でも「1時間」です)。
こういった掃除作業内容を入れ込む際には、できるだけ「同時進行」で同カテゴリの別場所掃除を行うか、複数人(家族)で作業する内容を組み合わせて時間を有意義に使うようにします。この同時進行は「漬けおきすぎ」などの被害を予防するタイムキーパーの役割も果たします(ほったらかし時間の目安は最大でも「1時間」です)。
家の中を掃除していく理想的な順番とは
限られた時間とスケジュールのやりくりが主要件となりがちな大掃除ですが、セオリーとしては大掃除を行うに適した順番というものがやはりあるので、頭の片隅に置いておいてください。もし反映が可能であれば自身の予定の中に組み込んでいただければと思います。
① ゴミがたくさん発生しそうな箇所は最初のうちに掃除する
ゴミの収集にかけることになる手間や量から逆算します。多くは「物をしまってある場所」、つまりクローゼットや納戸、押入れ、パントリー、玄関収納などゴミになるものを多く輩出する箇所といえます。子ども部屋もゴミが多い傾向があります。
② 人目に触れにくいところも先に掃除しておく
前述の収納関係を含め、寝室、子ども部屋などわざわざ他人が入ってこない空間も早めに手をつけておいていい場所です。
③ 掃除をしてもすぐ汚れてしまう箇所は、初めと終わりに2回掃除する
いくら大掃除として頑張って作業しても、すぐに汚れてしまう場所があります。キッチン、洗面所、浴室などがこれにあたります。
ただやはり、普段の掃除で手がつけられないような「人目に触れにくい」ポイントが各々ありますので、そういったところを先に念入りに。そして掃除してもすぐに使わなければいけないような箇所は軽めに終わりの方で手をつける、といったメリハリを持たせるといいでしょう。
ただやはり、普段の掃除で手がつけられないような「人目に触れにくい」ポイントが各々ありますので、そういったところを先に念入りに。そして掃除してもすぐに使わなければいけないような箇所は軽めに終わりの方で手をつける、といったメリハリを持たせるといいでしょう。
④ 来客などに見られやすい箇所も2回掃除できるとベター
リビング、玄関、トイレなど他人を通す可能性のある箇所も、「人目に触れにくいポイント」と「触れやすいポイント」を両方含んでいます。
例えばリビングであれば、人目に触れやすい「カーテン洗濯と窓ガラス拭き」を先に、人目に触れにくい「ソファの掃除機がけと家電のホコリ取り」を後にするなど、2回に割り振っていくと満足のいく掃除ができます。
例えばリビングであれば、人目に触れやすい「カーテン洗濯と窓ガラス拭き」を先に、人目に触れにくい「ソファの掃除機がけと家電のホコリ取り」を後にするなど、2回に割り振っていくと満足のいく掃除ができます。
⑤ “勢いづける場所”を最初に持ってくるという方法もある
あまり来客の予定がないので人目を気にした順番は関係ないといった場合には、大掃除らしいイベント性の高い道具(スチームクリーナーなど)を活用するに適した場所など、自分や家族の掃除にかける「勢い」がつきやすい箇所を最初に持ってくるという方法もあります。
とにもかくにも、予定を立てるだけで満足してしまっては意味がないのが大掃除です。健闘をお祈りします。
<記事協力者プロフィール>
藤原 千秋
大手住宅メーカー営業職を経て、主に住宅・家事まわりの記事執筆やアドバイザーを幅広く務めている。家・子ども・仕事の三つ巴を愉しむ三児の母で、育児経験を踏まえた実践的な視点に定評あり。「この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典」(朝日新聞出版)「ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー!!」 (オレンジページ)など著書・マスコミ出演多数。
とにもかくにも、予定を立てるだけで満足してしまっては意味がないのが大掃除です。健闘をお祈りします。
<記事協力者プロフィール>
藤原 千秋
大手住宅メーカー営業職を経て、主に住宅・家事まわりの記事執筆やアドバイザーを幅広く務めている。家・子ども・仕事の三つ巴を愉しむ三児の母で、育児経験を踏まえた実践的な視点に定評あり。「この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典」(朝日新聞出版)「ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー!!」 (オレンジページ)など著書・マスコミ出演多数。