
“使う前のキレイな状態”に戻す、今話題の新習慣──キッチンリセットで台所を気持ちよく使おう
「目指せ!我が家のHERO-家族を助ける特技を作る-」前回の連載で「秋の大掃除」を提案しましたが、普段からこまめに掃除をしていれば、大掃除はグッと楽になります(場合によっては大掃除の必要がなくなることも!)。
そんな日々の積み重ねとして、ぜひ覚えておきたい新習慣があります。最近Instagramを中心に話題になっている「キッチンリセット」です。
初めて聞く方も多いと思いますが、夜などに使い終わったキッチンを“使う前のキレイな状態に戻す”=リセットすることです。
“使う前のキレイな状態”に戻るまで掃除するなんて大仕事のように感じるかもしれませんが、一つひとつの工程はさほど時間が掛からず、習慣づけられればスムーズに行えますよ。
そこで今回は、「面倒そう…」という心理的ハードルを乗り越えられえるキッチンリセットのメリットと、基本的な工程をご紹介。皆さんが実践するための参考にしていただければと思います。
キッチンリセットを実践すればこんなに便利&快適に
■1日のスタートを気持ちよく迎えられ、使い勝手も向上
基本的にキッチンは毎朝使うもの。前日に使った調理道具が散らかったままだったり食器を浸け置きしたままだと、ちょっと憂鬱な気分になるし、そもそもキッチンが使いづらいですよね。
その点、毎晩のこまめなキッチンリセットでキレイな状態をキープしておけば、1日の家事のスタートがスムーズに! 清潔に片づいたキッチンに立つことで、気持ちよく朝を迎えることができますよ。
■頑固な汚れがキッチンにこびりつかない
キッチンで調理するたびに油汚れや焦げつきが発生するのは致し方ありません。とはいえ、そのまま放置しておくと汚れがこびりつく一方で、1年に1度の大掃除ではキレイに取り除けなくなってしまうかも…。
でも、初期状態の汚れであればキレイにするのはさほど大変ではありません。つまり、日ごろからこまめにキッチンリセットを実践しておけば、“手の施しようのない汚れ”とは無縁に。これまで大掃除で悪戦苦闘していたのが嘘のようになるはず。
■片づけの習慣が身につく
キッチンにモノが散らかっていない快適さを一度味わうと、キッチンに限らず普段からこまめに片づける習慣が身につきます。調味料を使ったら保管場所に戻し、洗い終わった食器を片づけたり…乱雑な状態にならないようにする意識が自然と高まり、キッチンリセット自体も楽になりますよ。
これだけ押さえればOK!キッチンリセットの基本
キッチンリセットのメリットをご理解いただけたところで、いよいよ実践方法へ! 隅から隅まで本格的に掃除していくとキリがないので、日々継続できる範囲の基本的な工程とコツをご紹介します。
■食器洗い&片づけ
まずはキッチンリセットの基本であり第一歩となる「食器洗い&片づけ」。これを習慣づけるだけでもキッチンがスッキリし、毎日の使いやすさや快適さがグッと向上します。
シンクが洗い物であふれていると、食器洗いのモチベーションが下がってしまいますよね。そこで、ボウルなどの調理器具は使った直後にこまめに洗うようにすると、食後の食器洗いがスムーズになりますよ。
食材を焼いたり煮込む“待ちの工程”の合間にサッと済ませておきましょう。
また、洗った食器を調理台の水切りカゴに置きっぱなしにして、そのまま食器置き場になっているなんてことはありませんか?
そんな場合は、水切りカゴの代わりに水切りマットや布巾を調理台に置いてみましょう。洗った食器を一時的に水切りしたら棚に片づけるという流れが習慣づくし、何より調理台がスッキリしますよ。
■シンク洗い&排水口の洗浄
「食器洗い&片づけ」が苦にならず習慣づけられたら次のステップへ。
専用洗剤がなければ食器用洗剤でも十分なので、シンクや排水口もスポンジで洗いましょう。後で水垢にならないよう、マイクロファイバーなどの布でシンクの水滴を拭き取っておくこと。
それでもこびりついてしまった水垢を落とすには、酢やクエン酸を水で薄めて使うのが簡単。ストレーナー(ゴミ受け)にたまった生ゴミも取り除いておき、細かい目にこびりついたヌメリは歯ブラシが落としやすいですよ。
ここでワンポイントアドバイス。
ゴミ捨て用の三角コーナーをシンクに置いておくのは、ゴミ捨てが手間だし衛生的にもあまり好ましくありません。
三角コーナーの代わりにレジ袋などを調理台に用意して、料理中に発生するゴミを直接入れていき、最後に袋ごとゴミ箱へ捨てるといいですよ。
■コンロ周りと壁の汚れ拭き
料理中の吹きこぼれや油の飛び散りによる汚れは、こびりつく前に布(水や薄めた台所洗剤を含ませたもの)でサッと拭き取っておきましょう。
それでもこびりついてしまった汚れ…例えばコンロのトッププレートの油汚れは、レンジ用洗剤をつけた布で拭き取ってみてください。焦げつきが目立つ五徳は、クリームクレンザーを使い、丸めたラップや歯ブラシでゴシゴシこするといいですよ。
キッチンリセットのメリットとその基本をご紹介しましたが、いかがでしたか。
使い終わったキッチンを毎回リセットするのは手間が掛かりそうですが、“食器を洗った後にシンクも洗う”などルーティンとして取り入れれば、いつの間にか習慣づけられます。
それに、こまめなキッチンリセットを習慣として定着させることができれば、日々の汚れ落としが格段に楽になりますよ。
キッチンリセットの頻度は「毎晩」が理想ですが、毎日使う食器以外は週末ごとに行うだけでも十分。
キッチンを“家族全員が快適に使える空間”にできるよう、まずはあなたから実践してはいかがでしょうか。
※洗剤や掃除道具の種類によってはキッチンを損傷させる可能性があるので、キッチン器具の取扱説明書を事前にご確認ください
※強力な洗剤を使う場合は手荒れ防止のため手袋を着用ください
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