銅製の玉子焼き器で、奥が深い玉子焼きを究めてみませんか。

銅製の玉子焼き器で、奥が深い玉子焼きを究めてみませんか。

料理


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料理や道具の知識を豊富に持ち、日本初の「料理道具コンサルタント」として幅広く活躍中の荒井康成さんによる連載「とことんこだわりたい、一生の料理道具」。一生モノとして愛用したくなる上質な料理道具と、その道具を活かしたオススメ料理を動画と共にご提案します。


目次[非表示]

  1. 1.最高の玉子焼きを作れる銅製の玉子焼き器
  2. 2.地方によって異なる玉子焼き器の形や味・作り方
  3. 3.銅製の玉子焼き器の使い方
  4. 4.番外編その1:名古屋型の玉子焼き(鰻巻き)
  5. 5.番外編その2:関西型の玉子焼き


朝食やお弁当のおかず定番といえば玉子焼きですが、皆さんはどんな道具を使って作っていますか?


フライパンで作っている方もいれば、専用の玉子焼き器を使っている方も少なくないと思います。その中でもぜひオススメしたい道具が、銅製の玉子焼き器です。


最高の玉子焼きを作れる銅製の玉子焼き器

寿司ネタの一つでもある玉子焼きは、東京では築地市場、京都では錦市場、名古屋は柳橋市場、大阪は黒門市場と、それぞれに異なったタイプが日本では味わえます。


市場で玉子焼きを作っている光景を見たことある人ならば、すぐにピンとくるでしょう。今回ご紹介する銅製の玉子焼き器こそ、最高に玉子焼きを美味しく、綺麗に仕上げてくれるのです。


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地方によって異なる玉子焼き器の形や味・作り方

ちなみに、地方によって玉子焼きの味や質感に違いがあるように、玉子焼き器も地方によって形が違うのをご存じですか?


関東は正方形で、玉子の折り返しを半分で焼き、穴子を入れて焼くために中が四角く広い。ちなみに味は甘くて濃い。


一方、関西は長方形で、三分の一で折りたたんで焼く。味は薄く、非常に柔らかいのも特徴的。


また名古屋では「う巻き」と言い、中にウナギを入れて焼くので、正方形で広いものが適しています。


銅製の玉子焼き器の使い方

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卵の殻が入っていないか確かめるため、まずは小さいボウルに1つずつ割り入れて大きなボウルに移してから、まとめて卵をかき混ぜます。


この時に箸は広げるようにして、「泡立てる」のではなく「切る」ようなイメージでかき混ぜましょう。


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卵液に加える出汁を鰹節から作ります。


コーヒーのフィルターを使ってお湯を注げば、香りも豊かな出汁を手軽に作ることができますよ。出汁はよく冷めてから卵液と合わせてください。


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今回は正方形の“関東型”玉子焼き器を使います。


まずは油を多めに入れ、油ならしを行いましょう。


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軽く卵液を垂らしてジュッという音が鳴れば、焼き始めてOKのサインです。


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卵液が半熟ぐらいになったら手前にたぐり寄せます。その際、中の軸が崩れても大丈夫です。


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たぐり寄せた玉子焼きを奥に移してから2度目の卵液を投じます。


今度は軸が崩れないよう注意して巻きましょう。


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巻いた玉子焼きを奥に寄せたら、手前に油を塗って残りの卵液を垂らし、乾いたら再び軸が崩れないよう巻きます。


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木製の木蓋などを使って、余熱で形を整えれば完成です。


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ご飯にも合う究極の玉子焼き。お腹が空いてきますね。

いただきます!




番外編その1:名古屋型の玉子焼き(鰻巻き)

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名古屋型の焼き方も撮影しました。


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鰻を巻いた玉子焼き、鰻巻き。玉子焼きがぐんと贅沢になりますね。


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綺麗に盛り付ければより一層華やかに。


番外編その2:関西型の玉子焼き

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さらに「番外編その2」関西型。京都などでは手前から玉子焼きを巻いていくのだとか。



せっかく専用の玉子焼き器を使っても、鉄やステンレス、シルバーストーン素材ではガス火の当たる部分だけに熱が蓄えられていくため、焼きムラがおこりやすくなります。


しかしながら銅製の玉子焼き器は、熱伝導率が非常に高く、熱がすぐに全体に行き渡るため、たとえ火から離しても、全体の熱量を均一に保ってくれます。


玉子焼きのように一気に熱を入れ、しかもふんわりと仕上げたい料理には銅製のものが相性が良いと、古くから職人さんは知っていたのですね。


<今回ご紹介した料理道具>

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丸新銅器/玉子焼き器
メーカー:丸新銅器
京都型12cm ¥6,000(税抜)/関西型¥4,200(税抜)
関東型15cm角¥3,500(税抜)/名古屋型15cm¥5,400(税抜)】
*別売・木製木蓋

問い合わせ先/丸新銅器
http://www.ginzado.ne.jp/~marusin/


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