
青果の旬を楽しみながら学べる!旬八大学「八百屋の野菜塾〜秋・冬講座〜」レポート
連載「八百屋の「旬八青果店」が伝授!美味しい野菜の見分け方」でおなじみの「旬八青果店」を経営する株式会社アグリゲートでは、「都市部」で「稼げる農と食のビジネス」を学ぶための学校「旬八大学」を開講しています。
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そして去る2018年10月20日には、旬八青果店のバイヤーが“旬の青果の目利き術”を語る「八百屋の野菜塾〜秋・冬講座〜」が実施されました。その興味深い講座に編集部が参加してきましたのでレポートします!
講義で得た青果の知識を“食べ比べ”で体感!
今回の講座には、青果の知識や楽しみ方に関心を持つ約20名の男女が参加しました。
講師を務めるのは、「美味しい野菜の見分け方」連載を執筆いただいているバイヤーの松根拓乃さんです。プロ直伝で教えてもらえるとは、なんて贅沢!
まずは旬八青果店のモットーである「新鮮・おいしい・適正価格」を実現するための取り組みを案内しながら、今日の講座で学ぶテーマを説明。
「おいしい青果」の基準について松根さんは、「私たちはさまざまな仕入先の中から“その時に食べごろの旬の青果”を掛け合わせています。そうした産地と消費者を結ぶ“旬のリレー”がバイヤーの役割なのです」と旬をつなぐ重要性を力説しました。
そしていよいよ、具体的な品目ごとに学ぶステップへ。
今回は秋・冬講座ということでナシ・柿・リンゴ・みかん・サツマイモ・ジャガイモが取り上げられ、それぞれの代表的品種の特徴、食べごろの見分け方、自宅での保管方法など松根さんが幅広く解説。
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日々多くの青果を取り扱うバイヤーならではの詳しい講義に参加者の皆さんも熱心に聞き入り、頻繁に質問が飛び交っていました。
また「八百屋の野菜塾」の特徴であり魅力は、講座でレクチャーした青果の“旬”を、実際に食べ比べを楽しみながら学べるということ!
今回は、ナシ・柿・サツマイモの試食が行われ、編集部スタッフも食べ比べに参加しました。
まずはナシの食べ比べから。
西洋梨のコミス、ラ・フランス、メロウリッチと日本梨の南水がテーブルに並べられました。
実は今回の講座で初めて知ったのですが、「洋ナシ」は収穫後に“追熟してもいいよ”というサインを出さなければ熟していかないため、「追熟処理」という工程が必要とのこと。
4品種のうち唯一追熟が始まっていないラ・フランスを食べてみると…確かに硬い! 参加者の皆さんも実際に食べることで追熟の効果を実感し、思い思いに感想を語り合っていました。
続いて試食に登場したのは柿。
複数品種の食べ比べではなく、なんと柿プリンとして提供されました。
追熟が進み、かなりブヨブヨと柔らかくなった柿を牛乳と混ぜると、柿に含まれるペクチンが反応してプリンみたいに固まるんだとか。
味の方は…昔懐かしい牛乳プリンの柿風味! 熟した柿を手軽においしく有効活用できる新提案に、参加者の皆さんも感心しきりでした。
最後はサツマイモの食べ比べ。
安納芋、紅あずま、鳴門金時、千葉むらさき、シルクスイートがズラリとテーブルに! 普段これだけの品種を食べ比べる機会はめったいないので、参加者の皆さんは旬のおいしさを堪能しながら、それぞれの味の違いを熱心に確認していました。
ちなみに松根さんによると「サツマイモはこれからもっとおいしくなるので、個人的には11月以降に食べるのがオススメですよ」とのことです。
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最後に松根さんが講座の締めくくりとして「“青果のおいしさは季節や品種で変わる”ということを意識してください。そうすれば、もっと青果をおいしく楽しむことができますよ」と参加者へメッセージ。
さらに、今回レクチャーした青果の即売会を開催し、大盛況のうちに講座は終了しました。
知識として学んだ青果の旬を、実際に手に取ったり味わったり五感で修得できる「八百屋の野菜塾」。
今後も随時開催される予定なので、「もっと野菜に詳しくなりたい」「野菜の楽しみ方を知りたい」という方は、ぜひご参加ください。
■旬八大学公式サイトはこちら https://www.shunpachi-univ.com/