子どもでも野菜をおいしく食べられるみそ汁とは?「野菜攻略マップ」と「野菜克服みそ汁」レシピを公開!

子どもでも野菜をおいしく食べられるみそ汁とは?「野菜攻略マップ」と「野菜克服みそ汁」レシピを公開!

料理

以前の記事で、夕食を「ご飯とみそ汁」だけで済ます究極の一汁一菜『YGM(夕食はご飯とみそ汁だけ)』を紹介したところ反響が大きく、みそ汁が日本人の日々の食卓に欠かせない料理ということを改めて実感しました。


そんなみそ汁の価値を再認識してもらうための活動として展開されているのが、味の素株式会社の人気商品「ほんだし®」が取り組む「うちのみそ汁」応援プロジェクトです。


みそ汁の価値を<みそ汁の5つの「家族応援効果」>に分類し、それらの効果を掘り下げ発信していくというこのプロジェクト。今回は、子どもがいる家庭の大きな悩みである野菜嫌いの攻略法と、その調理法を元に考案した「野菜克服みそ汁」レシピが公開されたのでご紹介します。


子どもの野菜嫌いには“味の感じ方”が関係していた



今回のテーマで「うちのみそ汁」応援プロジェクトが着目したのは、子どもの味の感じ方。


農研機構食品研究部門の日下部裕子氏によると、生まれつき子どもは「苦味」や「酸味」は“食べないようにする味”として認識しているとのこと(※)。

まさに野菜には苦味や酸味の強いものが多く、子どもが野菜嫌いになるのも当然かもしれません。


ただし日下部氏によると、それらの原因とされる成分は調理方法によって軽減され克服できる場合が多いそうです。

そこで、日下部氏と料理家・河埜玲子さんの監修で作成されたのが、それぞれの野菜を苦手と感じる要因の「苦味」「えぐみ」「青臭さ」「辛み」「酸味」に応じた調理法マップ「野菜攻略マップ」です。


こちらのマップは「うちのみそ汁」応援プロジェクトの公式サイトからダウンロードできるので、印刷してキッチンや冷蔵庫に貼っておくと便利ですよ。


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■「うちのみそ汁」応援プロジェクト公式サイト
https://park.ajinomoto.co.jp/recipe/corner/products/hondashi/misoshiru


汁物&みそ汁は野菜克服のための万能選手!


「野菜攻略マップ」で紹介されているさまざまなアプローチ方法の中でも、河埜さんがオススメするのが汁物アプローチ


野菜は一般的に加熱すると甘味が増すため食べやすくなるといわれていて、特に「煮る」調理法は苦味が抜けてよりいっそう食べやすくなる上、非常に手軽だというメリットがあります。

また、煮ることによって繊維が多い野菜が柔らかく食べやすくなり、独特なにおいを持つ野菜もにおいが軽減されて食べやすくなります


そんな野菜嫌い克服の近道と言える「煮る」調理法を取り入れやすい料理といえば、野菜の栄養分を逃さずうま味として汁に閉じ込めることができる汁物です。


特にみそ汁は味噌の「コク」が甘味・うま味を増強させて苦味などを目立たなくさせ、加えてだしのチカラで一層食べやすくなり、子どもの野菜嫌い克服に効果的なメニューなのです。


では、苦手野菜としてよく挙げられる野菜を用いた「野菜克服みそ汁」のレシピを紹介します。


■ピーマン&トマト&玉ねぎ 克服みそ汁

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《材料/調理時間(4人前/15分)》
・トマト:1/2個(種・皮を除いて正味50g)
・玉ねぎ:1/4個(50g)
・ピーマン:2個
・油揚げ:1枚
・A水:600cc、「ほんだし®」:小さじ山盛り1
・味噌:大さじ2

《調理法》
①トマトは皮をむき、種を取り、1〜1.5cmのさいの目に切る。
 玉ねぎは繊維を断ち切る方向に薄切り、ピーマンは種とへたを取り、食べやすい大きさに切る。
 油揚げは1cm角に切る。
②鍋にA、玉ねぎ、ピーマンを入れ、沸騰してから弱火にして5分ほど煮る。
③トマト、油揚げも加えてさらに5分ほど煮てから、味噌を溶かしいれる。

《克服ポイント》
・だし×煮る:ピーマンの苦味・トマトの酸味をまろやかに!
       玉ねぎの辛味が甘味に!
・皮・種を取る:子どもの苦手を取り除く!
・繊維を断ち切る×煮る:柔らかくて食べやすい!
・油あげのコクとうま味:より食べやすく!


■セロリ&にんじん 克服みそ汁

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《材料/調理時間(4人前/15分)》
・セロリの茎:1本分(80g)
・にんじん:1/2本(80g)
・ベーコン:1枚(20g)
・A水:600cc、「ほんだし®」:小さじ山盛り1
・味噌:大さじ2

《調理法》
①セロリは繊維を断ち切る方向(横方向)に薄切りに、
 にんじんは薄いいちょう切りにする。
 ベーコンは短冊切りにする。
 お鍋にA、玉ねぎ、ピーマンを入れ、沸騰してから弱火にして5分ほど煮る。
②鍋にAとセロリ、にんじん、ベーコンを入れ、沸騰後10分ほど煮る。
 野菜が柔らかくなったら、味噌を溶かす。

《克服ポイント》
・だし×煮る:セロリ・にんじんのクセをマイルドに、甘味アップ!
・繊維を断ち切る×煮る:柔らかくて食べやすい!
・ベーコンのコクとうま味:クセをよりマイルドに、より食べやすく!


■なす&ほうれん草 克服みそ汁

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《材料/調理時間(4人前/15分)》
・なす:1本(60g)
・ほうれん草:1/2わ(100g)
・豆腐:1/3丁(100g)
・A水:600cc、「ほんだし®」:小さじ山盛り1
・味噌:大さじ2

《調理法》
①なすは皮を縦方向にしま模様になるようにむき、
 小さめのいちょう切りにする。
 ほうれん草は長さ1.5㎝に切る。豆腐はさいの目に切る。
②鍋にAとなすを入れ、沸騰していたら弱火で5分ほど煮る。
 なすが柔らかくなったらほうれん草と豆腐を入れてさっと煮、味噌を溶かす。

《克服ポイント》
・だし×煮る:なすとほうれん草のえぐみが抜け食べやすく!
・皮をむく×煮る:なすの皮が口に残らず、柔らかくて食べやすい!
・短めカット×煮る:ほうれん草が柔らかくて食べやすい! 


みそ汁の野菜攻略効果を活かした「野菜克服みそ汁」レシピをご紹介しましたが、いかがでしたか。


嫌いな味を我慢して食べるのではなく、みそ汁ならではの調理法でおいしい!と味わえば、子どもの野菜嫌いを解決することができるはず。

手軽においしく作れて栄養バランスの良いみそ汁を通じて、ぜひ家族の健康と笑顔を守っていってください。


■「ほんだし®」商品概要

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香り、コク・味わい、それぞれに優れた3種のかつお節を使用した、“香り高く一番おいしい”和風だしの素です。さっと 入れるだけで、様々な和食メニューの味付けを、簡単手軽においしく仕上げることができます。 「ほんだし®」の他にも、「お塩控えめの・ほんだし®」「毎日カルシウム・ほんだし®」「ほんだし®いりこだし」など全8種類の中から、用途に合わせてお選びいただけます。
「ほんだし®」商品サイト
URL https://www.ajinomoto.co.jp/hondashi/products/

■「うちのみそ汁」応援プロジェクト詳細

「うちのみそ汁」応援プロジェクトは、「ほんだし®」によるあまりにも当たり前の存在になってしまっているみそ汁の良さを、生活者のお悩み解決の観点でお伝えし、いまの時代ならではの価値を再認識していただくための取り組みです。

「うちのみそ汁」応援プロジェクトでは、「全国みそ汁10,000人調査」(https://park.ajinomoto.co.jp/recipe/corner/products/hondashi/misoshiru/enquete/)を通じて明らかになった、みそ汁に期待されている価値を5つの「家族応援効果」に分類し、それらの効果について順次掘り下げ、それぞれの効果について広めていき、実感しやすい形としてお伝えしていく予定です。次回、“家族の「健康に」役立てられる”をテーマに、寒くなるこれからの季節、「体調管理のみそ汁」にまつわる情報を紹介します。

※〈みそ汁の5つの「家族応援効果」〉

1.子どもの「成長」を感じられる
2.家族の「健康」に役立てられる
3.家族との時間を増やせる
4.自分や家族のルーツを再認識できる
5.家族の絆を再認識できる

「うちのみそ汁」応援プロジェクト公式サイト
https://park.ajinomoto.co.jp/recipe/corner/products/hondashi/misoshiru


《専門家プロフィール》

河埜玲子氏


医師・料理家・キッズ食育マスタートレーナー。Nadia Artist。7歳の娘を持つ医師。
「家庭のキッチンで出来る病気予防」をテーマに、忙しいママでも実現可能な簡単・おいしい健康レシピを提案。食の観点から予防医学を家庭に広げていきたいと思っている。
また、子どものうちに正しい食の知識を身につけることが、将来の健康に非常に重要だということから、子どもの食育を広げる活動も行っている。 


日下部裕子氏

農業研究機構/食品研究部門/食品健康機能研究領域 感覚機能解析ユニット
味を受け取る仕組みについて20年以上関わる。基礎研究として、甘味受容体を構成する分子を世界に先駆けて同定し、その機能解析を行う。


※Steiner, J. E.(1973)The gustofacial response: observation on normal and anencephalic newborn
infants. Symp Oral Sens Percept, 4 , 254-278.
「新生児の口に甘いものを垂らすと微笑み、苦いものを垂らすとしかめっ面をし、酸味を垂らすと口をすぼめる。」