
家電のことならお任せ!コードの配線・修理の基礎知識
突然ですが、HEROに憧れたことはありませんか?
地球を救ったり、悪者を倒すカッコイイHERO!…実際はそんなピンチを救えることはなかなか難しいものですが、毎日の暮らしの、ちょっとしたピンチに立ち上がり、家族を笑顔にすることならできるはず!
そこで、「目指せ我が家のHERO!家族を助ける特技を作る」と題したこの連載では、毎日の暮らしでよくあるちょっとした困った!に役立つ特技やコツをご紹介します。
第1回は「家電の配線・修理」について。今回掲げる2つのミッションをクリアすれば、我が家のHEROになれること間違いなし!
テレビやパソコンの配線のつなげ方
家電の配線は接続するところが多くて、機械の取り扱いは苦手…という人も少なくありません。そう、テレビやパソコンのややこしい配線接続に家族が困った時こそ出番です!
基本的には、取扱説明書をじっくり読んでその通りに実践すれば何とかなります。その前提を踏まえた上で、注意したいポイントや作業が楽にできるコツを伝授します。
テレビとDVD・ブルーレイレコーダーの接続
HDMI端子を持つ機器同士であれば、本来は別々になっている映像と音声の両方の信号をHDMIケーブル1本で結べます。映像と音声の端子ごとにケーブルを接続するより手間が省けるし、画質&音質をアップできる製品もあるので、一石二鳥となる別売のHDMIケーブルを購入しましょう。
テレビとアンテナケーブルの接続
部屋のアンテナ接続端子のタイプによって必要な機器や接続方法が異なります。
丸いプラグ穴の「F型アンテナ端子」(最近のマンションではこれが主流)であれば、ネジ式またはプッシュ式のケーブルで簡単に接続できます。面倒なのは、ツマミ付きのネジが1つある「直付端子」と、2つある「フィーダー端子」です。
●直付端子
接続に使う同軸ケーブルの黒い外皮をハサミで切断し、さらにその中の白いプラスチック状の被膜をカッターではがし、芯線を取り出して壁コンセントにねじ止めしてください。
●フィーダー端子
フィーダー端子と接続する平行フィーダー線は、デジタル放送対応テレビに直接つなげません。アンテナ整合器を別途購入し、テレビ側のF型プラグコードと接続しましょう。
断線した電源コードの修理方法
ヘアドライヤーなどコンセントへの抜き差しが頻繁な家電に多い故障が、電源コード部分の断線や接触不良。そんな時、つい「寿命だから買い替えよう」と考えがちですが、実は差し込みプラグを交換修理すればもう一度使えるようになることも!
修理には特別なスキルも専門知識も必要ありません。チャレンジあるのみ!
<必要な道具>
・交換用のフリープラグ(100円ショップで購入可)
・ニッパーまたはハサミ
・カッター
・プラスドライバー
<修理方法>
1.電源コードの断線箇所(差し込みプラグ付近の熱を帯びた部分)をニッパーまたはハサミでカットします。
2.カットしたコードの先端をカッターで数㎝ほど二股に裂きます。
3.コードのビニール皮膜にカッターで切り込みを入れて銅線をむき出しにし、バラバラの銅線をねじってまとめます。
4.フリープラグのカバーを外し、中のネジに電源コードの銅線を巻き付けてから、ネジをフリープラグに固定したら完了です。
※感電のおそれがあるので、必ずコンセントから抜いた状態で電源コードを修理してください
※交換用フリープラグの裏面に詳細な説明がある場合は、そちらもよく確認して作業してください
複雑な配線を手際よくつなげたり、「もう使えないかも」とあきらめがちな家電の故障を修理できるようになれば、感謝と尊敬の眼差しを向けられること間違いなし。
機械のトラブルをパパッと解決できる、家族のHEROになりましょう!
※本記事の情報については、ご自身の判断で自らの責任において行ってください。
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