
ビジネススーツに欠かせないワイシャツの正しいケア方法まとめ【選び方・選択方法・アイロン・たたみ方まで網羅!】
どれだけスーツにこだわったとしても、ワイシャツのサイズが合っていなかったり、シワになったりしているとだらしなく見えてしまいます。せっかくなら、ワイシャツにもとことんこだわってみてはいかがでしょうか。
ここでは、ワイシャツの種類やサイズの選び方、そして適切なケアの仕方などについて、わかりやすく解説していきます。
目次[非表示]
ワイシャツの種類選びのポイント
ワイシャツと一言でいってもさまざまな種類があり、ビジネスやフォーマルなどによって適切なワイシャツには違いがあります。主なポイントとしては、襟の形や色柄、そして素材などによって分けられることが多い傾向です。それぞれについて簡単にご紹介します。
襟の形
襟の形はさまざまありますが代表的なものとしては5種類です。
・レギュラーカラー
・ワイドカラー
・ホリゾンタルカラー
・ボタンダウンカラー
・ウィングカラー
ビジネスシーンで適切な襟の形としては、レギュラーカラーのシャツがおすすめです。ネクタイとの相性も良いため、好まれやすいといえるでしょう。
ワイドカラーやホリゾンタルカラーも、マナー的にダメではないものの、カジュアルすぎる傾向があるので注意が必要です。
また、ボタンダウンカラーは、ネクタイを着用しないクールビズの際に、襟立ちをキープすることができるので、ビジネスシーンで活躍してくれることでしょう。
生地
ワイシャツに使われる素材としては、綿や麻、そしてポリエステルなどの生地が一般的です。どの素材でも、ビジネスシーンで十分に通用する素材といえるでしょう。主な特徴としては、次の通りです。メリットを把握して選ぶようにしましょう。
・綿:吸湿性と保温性に優れている
・麻:通気性がよい
・ポリエステル:シワになりやすく速乾性がある
その他にも色や柄など、ワイシャツの種類についてさらに詳しく知りたい場合は、「ワイシャツ選びのポイント~シーンに合わせた正しいワイシャツの選び方~」をご参照ください。
ワイシャツの正しいサイズ選び
ワイシャツを購入する際に、着られれば十分と思ってしっかりとしたサイズを選んでいないのであれば、注意が必要です。
ワイシャツのサイズが自分の体型に合ったものでないと、だらしなく見えてしまうおそれがあります。ビジネスシーンにおいて、きちっとした印象を与えるためには、ジャストフィットしたサイズのワイシャツを選ぶようにしましょう。
首回りと裄丈を把握する
基本的には、首回りと裄丈のサイズを把握しておけば、体型に合わせたワイシャツを選ぶことができるでしょう。
首回りは、サイズぴったりというよりも、首回りでは指1本分から3本分大き目を選ぶと、首がつまることなくスマートに見える着こなしが可能です。
タイトが好きな場合は隙間を小さく、ゆったりめが好きな場合は、隙間を大きくするのがポイントです。裄丈は、ぴったりでも構いませんが、綿の場合はクリーニングによって多少は縮むので、少し長めを選ぶとよいでしょう。
見た目だけではなく着心地面でもジャストサイズは優れている
太ってしまうことを考慮して、大きめのワイシャツを選ぶ方も少なくありませんが、それはあまりおすすめできません。あまりにも大きいサイズを着てしまうと、見た目がダボついてスマートに見えないだけではありません。ジャケットの下でシャツが崩れてしまい、着心地も悪いものとなります。
さらに好みにあわせたい場合の肩幅や身幅のサイズ、袖丈の長さなど、ワイシャツのサイズ選びについて、さらに詳しく知りたい場合は、「ワイシャツはジャストサイズがかっこいい!正しいサイズの選び方」をご参照ください。
ワイシャツにおすすめのインナーは?
ワイシャツの下にインナーを着るべきか否か…そのような議論が昔からよく交わされています。果たしてマナー的に好まれるのは?
ワイシャツの下にはマナー的にインナーを着るべき
欧米では、ワイシャツは肌着であるという認識であることから、インナーを着ないほうがマナーとして優れているといわれています。
しかし、日本は高温多湿の気候です。汗をかいてしまい透けてしまったり、汗ジミがあったりすると見た目の印象が悪くなります。
そのため、日本のビジネスマナー上では、インナーを着るほうがよいと考えられているのです。
ただ、どんなインナーでもよいというわけではありません。柄が透けてしまうと、それはそれでマナー違反になるので注意が必要です。
下記リンクでは、ワイシャツのインナーにおすすめの色や襟の形などをご紹介しています。ワイシャツのインナーの選び方について、さらに詳しく知りたい場合は、「ワイシャツに肌着は必要?インナーを選ぶポイント」をご参照ください。
ワイシャツのしつこい襟汚れはどう落とす?
メンズワイシャツでもっとも悩ましいのが、黄ばみや襟汚れです。清潔感のある印象を与えるためにも、しっかり襟汚れは落としておきたいですよね。
襟汚れが落ちにくい原因
どれだけ丁寧に扱っていたとしても、ふとしたときにワイシャツの襟を見ると黄ばんでしまっているという方は多いようです。襟が黄ばんでしまうと、不衛生に見えてしまう恐れがあるでしょう。
黄ばみの原因は、汗などをかいた際に、汗とともに流れ出る皮脂とタンパク質です。繊維に付着すると、洗濯機で洗っても落ちにくく、たまっていくことでどんどんと黄ばんでいってしまいます。
プロに任せる方法も
襟汚れを防ぐために、自宅での処理が面倒だと感じてしまう場合は、思い切ってクリーニング店に任せるのもおすすめです。
普段は、あまりクリーニングに出さない人と定期的に出す人では、襟汚れの度合いに大きな違いがあるのです。家での洗濯では、どうしても汚れを落としきれないことが多いので、プロに任せることも検討してみましょう。
下記では、自宅で襟汚れをキレイに落とす方法をご紹介しています。詳しく知りたい場合は、「ワイシャツの襟汚れもキレイに!頑固な襟汚れの落とし方と予防法をご紹介」をご参照ください。
ワイシャツのアイロンのかけ方
どれだけおしゃれなワイシャツでも、シワシワでヨレヨレだとだらしなく見えてしまいます。アイロンでピシっとなっていればやっぱりかっこよく見えますよね。
間違ったアイロンがけをしていない?
アイロンの正しい使い方を知らないまま、間違った方法でアイロンがけをしている人が意外と多いことをご存じでしょうか?
「アイロンの重みでシワを伸ばす」「熱で伸ばす」と思っている方や、アイロンで思いっきり生地を伸ばすことでシワをなくそうとする方が少なくありません。
しかし、これらの方法でアイロンを使ってもまったくシワを伸ばすことができないのです。
アイロンがけの順番
また、アイロンをかけてシワを伸ばす場合は、やみくもにかけるのではなく、次の順番でかけるほうが、効率よくシワを伸ばすことができるでしょう。
1. カフス
2. 腕
3. 前たて
4. 半身を前面から背中面ごと重ねてかける
5. 逆の半身
6. エリをかける
また、アイロンをかける際にアイロン台を使う方が多いですが、テーブルにシーツなどを広げて広い空間でアイロンをかけたほうが、簡単にシワを伸ばすことが可能です。
下記ではアイロンがけの順番のほかに、正しいアイロンのかけ方をご紹介しています。さらに詳しく知りたい場合は、「ワイシャツがクリーニング後の仕上がりに!プロが教えるアイロンがけの極意」をご参照ください。
シワにならない!ワイシャツのたたみ方
せっかくアイロンを使ってきれいにシワを伸ばしても、たたみ方が悪いとシワになってしまいます。たたみ方のポイントも押さえておきましょう。
ボタンをすべて留める
基本的にすべてのボタンを留めたうえでワイシャツをたたむようにすると、ゆがみにくくなるため、シワになりにくいです。さらに、たたんだ後も崩れにくいのでおすすめです。
また、たたむ際には、折り目部分をしっかりと手で押さえて、シワを伸ばしながらたたんでいくときれいに折りたたむことができるでしょう。
シワにならないように収納する
せっかくたたんだワイシャツをきれいに収納することができなければ、シワの原因となってしまいます。最も適切な方法は、専用の収納ケースを使って収納することです。
しかし、ワイシャツの数が少ない場合は、あまり使い勝手が良くありません。そのような場合は、文房具の書類トレーがおすすめです。
A4サイズはシャツのサイズにぴったりなので、型崩れせず収納できるでしょう。また、出張の際には、プラスチック製のA4サイズの書類ケースに入れておくことで、シワのない状態を保つことができます。
また下記では、あるモノを使ったシワにならないたたみ方についても紹介しています。ワイシャツのたたみ方について、さらに詳しく知りたい場合は、「シワにならない!ワイシャツのたたみ方」をご参照ください。
■まとめ
スーツスタイルをおしゃれに格好良く決めるためには、ワイシャツを軽く見てはいけません。とはいえ、基本を押さえたうえで、適切なワイシャツを選び、ケアをすることでビジネスマナー上恥ずかしくない身なりに整えることができるでしょう。
ここでご紹介したそれぞれの項目は、別記事にてさらに詳しく、そして分かりやすくご紹介しています。楽しみながら、ワイシャツのイロハを学んでみてはいかがでしょうか。
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