
「おうち熱中症」に要注意!自宅で気をつけたい夏の熱中症対策
家族のライフスタイル
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毎年夏になると、強い日差しや猛暑による熱中症を発症する人が増加し、その発症状況がニュースでもたびたび報じられています。
今年の夏は新型コロナウイルス感染拡大防止のために外出を控えたりテレワークを実践し、自宅で過ごす時間が長くなるという方も少なくないでしょう。ただし「外に出ないなら熱中症の心配はない」と安心するのは早計。実は熱中症発生場所の約5割が「住居・屋内」となっているからです!(※)
今年の夏は新型コロナウイルス感染拡大防止のために外出を控えたりテレワークを実践し、自宅で過ごす時間が長くなるという方も少なくないでしょう。ただし「外に出ないなら熱中症の心配はない」と安心するのは早計。実は熱中症発生場所の約5割が「住居・屋内」となっているからです!(※)
※出典:総務省消防庁「2019 年(5月から9月)の熱中症による救急搬送状況」
https://www.fdma.go.jp/disaster/heatstroke/items/heatstroke_geppou_2019.pdf
そこで今回は、外出自粛やテレワーク中でも気をつけたい「おうち熱中症(屋内熱中症)」の予防策をご紹介します。
https://www.fdma.go.jp/disaster/heatstroke/items/heatstroke_geppou_2019.pdf
そこで今回は、外出自粛やテレワーク中でも気をつけたい「おうち熱中症(屋内熱中症)」の予防策をご紹介します。
おうち熱中症(屋内熱中症)が起きる要因と気をつけたい場所は?
熱中症とは、体内の体温調整機能がうまく働かなくなることによって、汗が出なくなったり体から熱が放散されにくくなり、体内に熱がたまって体温がグングンと上昇することで引き起こされてしまうもの。
体内の体温調整機能がうまく働かなくなる要因はさまざまですが、おうち熱中症と密接な因果関係にあたるのが、高温・多湿・風が弱いなど環境的な要因です(※1)。
おうち熱中症になるリスクがある場所は、「浴室」「トイレ」「脱衣所・洗面所」のように窓がなく(あってもほとんど閉め切っている)、熱やジメジメとした湿気がたまりやすい水回り。また、「2階以上の日当たりの良いところ」も、昼間に上がった気温や湿度により熱がこもりやすいので、テレワーク時や就寝中の熱中症に要注意です。
体内の体温調整機能がうまく働かなくなる要因はさまざまですが、おうち熱中症と密接な因果関係にあたるのが、高温・多湿・風が弱いなど環境的な要因です(※1)。
おうち熱中症になるリスクがある場所は、「浴室」「トイレ」「脱衣所・洗面所」のように窓がなく(あってもほとんど閉め切っている)、熱やジメジメとした湿気がたまりやすい水回り。また、「2階以上の日当たりの良いところ」も、昼間に上がった気温や湿度により熱がこもりやすいので、テレワーク時や就寝中の熱中症に要注意です。
おうち熱中症(屋内熱中症)を予防するには?
①暑さを避ける
おうち熱中症を予防するには、「浴室」「トイレ」「2階以上の日当たりの良いところ」など要注意エリアの熱中症要因に対処することが第一条件です。
まず日当たりの良い部屋には、カーテンや遮熱フィルムを設置して太陽の光と熱を遮断し、その一方で網戸などを利用して風通しをよくするといいでしょう。浴室やトイレにおいては、換気扇が備わっているなら24時間ずっと回しておくことをオススメします。
また、室温が高いと感じたら我慢しないこと。室温が28度になることを目安に、体感に応じて冷房を24℃~28℃で入れるといいでしょう(室温=エアコンの設定温度ではないので、室温管理には要注意!)。
まず日当たりの良い部屋には、カーテンや遮熱フィルムを設置して太陽の光と熱を遮断し、その一方で網戸などを利用して風通しをよくするといいでしょう。浴室やトイレにおいては、換気扇が備わっているなら24時間ずっと回しておくことをオススメします。
また、室温が高いと感じたら我慢しないこと。室温が28度になることを目安に、体感に応じて冷房を24℃~28℃で入れるといいでしょう(室温=エアコンの設定温度ではないので、室温管理には要注意!)。
②水分・塩分・ミネラルを補給
熱中症を予防するには、こまめな水分・塩分補給を行うことが重要。しかし、日差しを浴びない室内だとあまり汗をかかないので、水分・塩分補給を意識していない方も多いのでは?
実は、人間は発汗以外にも皮膚及び呼気から水分を失っています。これは不感蒸泄と呼ばれ、意識しなくても起こることなので汗をかいていなくても水分補給は必要。室内でのどが渇いてないからといって水分補給を怠っていると、入浴中や睡眠中の脱水リスクが発生します。
実は、人間は発汗以外にも皮膚及び呼気から水分を失っています。これは不感蒸泄と呼ばれ、意識しなくても起こることなので汗をかいていなくても水分補給は必要。室内でのどが渇いてないからといって水分補給を怠っていると、入浴中や睡眠中の脱水リスクが発生します。
厚生労働省・環境省は熱中症予防として塩分濃度0.1~0.2%程度の水分摂取を推奨しています(※2)。また、汗には塩分(ナトリウム)だけでなく、マグネシウム・カルシウム・カリウムなどのミネラルも含まれます。暑さが本格化する前の汗の量が少ない時期は、このようなミネラルが多く排出されるため、意識して塩分だけでなく、バランス良くミネラルを摂取することが大切です。
ミネラルも補給できる飲料としてオススメなのは、熱中症対策飲料、スポーツドリンク、お茶(ミネラル入り麦茶など)。糖分を多く含むスポーツドリンクは糖尿病や肥満リスクがあるため、カロリーの心配がない飲料を選ぶとよいでしょう。
また、水分・塩分補給はこまめに行うことが重要。一度に多量摂取しても体内に吸収された時にしか効果がないため、継続的に少量ずつ飲む「点滴飲み」が効果的です。
ミネラルも補給できる飲料としてオススメなのは、熱中症対策飲料、スポーツドリンク、お茶(ミネラル入り麦茶など)。糖分を多く含むスポーツドリンクは糖尿病や肥満リスクがあるため、カロリーの心配がない飲料を選ぶとよいでしょう。
また、水分・塩分補給はこまめに行うことが重要。一度に多量摂取しても体内に吸収された時にしか効果がないため、継続的に少量ずつ飲む「点滴飲み」が効果的です。
“巣ごもり明け”の熱中症にも要注意!ポイントは暑さに慣れること
外出自粛やテレワーク、また子どもが夏休みに突入し、家族が冷房の効いた自宅で過ごす時間が長くなると、社会活動や登校が再開される“巣ごもり明け”のタイミングで熱中症が多発すると予想されます。
熱中症は高温環境下で体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻することで起こりうるため、上手に汗をかくために暑さへの慣れ=暑熱順化が必要でしょう。
暑熱順化は、「やや暑い環境」で「ややきつい」と感じる強度で毎日30分程度の運動(ウォーキングなど)を継続することで獲得できます(※)。実験的には、運動開始数日後から起こり、2週間程度で完成するといわれています。そのため、日頃からウォーキングなどで汗をかく習慣を身につけて暑熱順化していれば、夏の暑さにも対抗しやすくなり、熱中症にもかかりにくくなります。
この他にも入浴(40~41℃で10分程度)、冷房の温度設定を高めにする、20℃以上の室内で衣服を調整して暑さに慣らす方法でも暑さに慣れていきます。無理のない範囲内で実践してみてはいかがでしょうか。
※体調面に十分注意し、無理のない範囲で行いましょう。
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暑熱順化は、「やや暑い環境」で「ややきつい」と感じる強度で毎日30分程度の運動(ウォーキングなど)を継続することで獲得できます(※)。実験的には、運動開始数日後から起こり、2週間程度で完成するといわれています。そのため、日頃からウォーキングなどで汗をかく習慣を身につけて暑熱順化していれば、夏の暑さにも対抗しやすくなり、熱中症にもかかりにくくなります。
この他にも入浴(40~41℃で10分程度)、冷房の温度設定を高めにする、20℃以上の室内で衣服を調整して暑さに慣らす方法でも暑さに慣れていきます。無理のない範囲内で実践してみてはいかがでしょうか。
※体調面に十分注意し、無理のない範囲で行いましょう。
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熱中症は、屋外の強い日射しの下だけでなく、高温多湿の室内でも発症するおそれがあります。まずは熱中症を引き起こす要因を正しく理解してから、そうした要因が自宅の住環境にないかどうか確認・改善し、家族みんなが元気に夏を乗り切れるようにしましょう。
監修:野崎豊先生(ノザキクリニック院長)
協力:赤穂化成株式会社
公式HP:https://web.ako-kasei.co.jp/
購入サイト:https://akol.jp/
※1:【熱中症対策・予防・対処法】今年も猛暑がやって来た!熱中症から家族を守ろう
※2:環境省「熱中症環境保健マニュアル」
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監修:野崎豊先生(ノザキクリニック院長)
協力:赤穂化成株式会社
公式HP:https://web.ako-kasei.co.jp/
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