
【正しいお風呂の入り方】家族が冷え性のパパ必見!冬の冷え対策となるお風呂の入り方
ライフスタイル
朝晩の気温がすっかり冷え込み、冬の到来を予感させます。そんな季節はお風呂に入って、体の芯までポカポカ温まるに限りますね。でもお風呂も入浴方法によっては、体の冷えを改善できることもあればあまり効果を実感できないこともあり、また健康に悪影響を及ぼすこともあるのです。
そこで今回は、リンナイが全国20~60代の男女計1000名を対象に行った「入浴知識チェック」の結果を交えながら、入浴科学者の早坂信哉先生による「体の冷えにオススメのお風呂の入り方」をご紹介します。
そこで今回は、リンナイが全国20~60代の男女計1000名を対象に行った「入浴知識チェック」の結果を交えながら、入浴科学者の早坂信哉先生による「体の冷えにオススメのお風呂の入り方」をご紹介します。
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あなたは何問正解?入浴知識チェック
早坂先生は今回の調査のために、写真上のような全11問の「入浴知識チェックシート」を作成。そして調査の結果、平均点は6.72点となり、9問以上正解した“入浴優等生”は全体の約1割しかいませんでした。
この結果に対して早坂先生も「毎日何気なく入浴している方も多いかと思いますが、より正しい知識をもって入浴を行うことで、さらなる健康効果が期待できるかもしれません」と“お風呂リテラシー”の向上を訴えていました。
皆さんもぜひご自身の知識をチェックしてみてください。ちなみに設問の中で最も正答率が低かったのは「半身浴より全身浴のほうが汗をたくさんかく」(正答は○)。
下記グラフデータはそれぞれの設問に対する正答率を示しています。
この結果に対して早坂先生も「毎日何気なく入浴している方も多いかと思いますが、より正しい知識をもって入浴を行うことで、さらなる健康効果が期待できるかもしれません」と“お風呂リテラシー”の向上を訴えていました。
皆さんもぜひご自身の知識をチェックしてみてください。ちなみに設問の中で最も正答率が低かったのは「半身浴より全身浴のほうが汗をたくさんかく」(正答は○)。
下記グラフデータはそれぞれの設問に対する正答率を示しています。
9問以上正解 入浴優等生!この調子で健康を維持しましょう
5問~8問正解 正しい知識を増やしましょう!
より正しく知識を理解し、入浴優等生を目指しましょう
0問~4問正解 間違った知識のもと入浴をしている可能性大!
これを機に入浴知識を見直すと身体にも良いことが!?
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女性は7割、男性も4割が冷え性!冷え性を感じる部位は?
ますます寒くなるこれからの季節は冷え症の人にとって辛いものですが、冷え性に悩まされている人はどのくらいいるのでしょうか?
今回の調査では、女性は7割以上、男性は約4割が冷え性であることが分かりました。
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続いて、冷えを感じる部位はどこか調査したところ、1位は「足先」で2位が「手先」。
末端に冷えを感じている方が多い傾向があることが分かりました。
末端に冷えを感じている方が多い傾向があることが分かりました。
さらに、1日の中で冷えを感じる時間はいつか調査したところ、1位「就寝前」、2位「起床時」という結果に。
また、身体を温めるためにお風呂に入るはずが、お風呂上がりに冷えを感じる方も10.3%いました!
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「体の末端が冷たく辛いという冷え性の症状は、末梢の血流が悪くなっており、温かい血液によって十分な熱が運ばれなくなるため起こる症状です。血流を良くすることが一番の改善策ですので、温かい湯船で全身を温めて血流を増やすのがオススメです。
また『夜、布団に入ると手足が冷えて眠れない』といった悩みは以前からよく聞いていましたが、今回の調査でそのことが明らかになりました。手足が冷えるということは、血流が悪いということの現れであり、手足からの熱の放散がうまくできていない状態です。良い睡眠には体の中心部の体温(深部体温)が下がることが必須ですが、手足から熱が逃げないと、深部体温が下げられず、よく眠れないのです」
また『夜、布団に入ると手足が冷えて眠れない』といった悩みは以前からよく聞いていましたが、今回の調査でそのことが明らかになりました。手足が冷えるということは、血流が悪いということの現れであり、手足からの熱の放散がうまくできていない状態です。良い睡眠には体の中心部の体温(深部体温)が下がることが必須ですが、手足から熱が逃げないと、深部体温が下げられず、よく眠れないのです」
お湯の温度が高いほど体が温まるわけではない!?
続いて、冬の入浴事情について調査。湯船に浸かることが多いか、シャワーだけで済ますことが多いか尋ねたところ、湯船に浸かる人が約7割という想定内の結果に。
しかし、冬の時期の入浴時のお風呂(シャワー・湯船ともに)の温度についても調査したところ、冷え性の人の方が冷え性ではない人よりも、41℃以上の熱いお風呂に入っている人が多いという意外な結果が出ました。
しかし、冬の時期の入浴時のお風呂(シャワー・湯船ともに)の温度についても調査したところ、冷え性の人の方が冷え性ではない人よりも、41℃以上の熱いお風呂に入っている人が多いという意外な結果が出ました。
この結果を受けて、早坂先生は次のような対策を提案しています。
「寒いとしっかり湯船で温まろうとして、どうしても湯温を上げがちになります。しかし、41℃以上の熱い湯は急激に体温を上げてしまい、体は懸命に体温を下げようとし、結果として体の温まりは長く続きません。
体の温まりが長く続くのは、むしろぬるめの湯なのですが、このことはあまり知られていません。汗をかかないからと言う理由で入浴しない人がいますが、体を温めて血流を改善させるためにも、冬でも湯船をお勧めしています」
「寒いとしっかり湯船で温まろうとして、どうしても湯温を上げがちになります。しかし、41℃以上の熱い湯は急激に体温を上げてしまい、体は懸命に体温を下げようとし、結果として体の温まりは長く続きません。
体の温まりが長く続くのは、むしろぬるめの湯なのですが、このことはあまり知られていません。汗をかかないからと言う理由で入浴しない人がいますが、体を温めて血流を改善させるためにも、冬でも湯船をお勧めしています」
体を温めるには半身浴より全身浴
徐々に体を温める半身浴が一時期ブームになりましたが、今はどれほどの人が半身浴をしているのか?
今回の調査では、男性も女性も3割以上が半身浴をしていることが判明。また、冷え性ではない人に比べ、冷え性の人の方が半身浴をしていることが分かりました。
今回の調査では、男性も女性も3割以上が半身浴をしていることが判明。また、冷え性ではない人に比べ、冷え性の人の方が半身浴をしていることが分かりました。
さらに、半身浴をしていると答えた方に「半身浴をする場合の湯船の温度」と「何分湯船に浸かるのか」を尋ねたところ、温度は「40℃」、時間は「10分以上~20分未満」がそれぞれ多いことが分かりました。
こうした実態を知った早坂先生は、次のように全身浴を推奨しています。
「半身浴は心臓に負担がかからないという利点がある一方、“半身浴”の名前の通り、実は温め効果も半分。40℃の半身浴を10~20分では十分に体が温まらない可能性があります。
健康な人は湯温、時間はこのままで全身浴に切り替えてみてください。もし半身浴をする場合は、40℃であれば20分以上入らないと体温が十分に上がりません」
「半身浴は心臓に負担がかからないという利点がある一方、“半身浴”の名前の通り、実は温め効果も半分。40℃の半身浴を10~20分では十分に体が温まらない可能性があります。
健康な人は湯温、時間はこのままで全身浴に切り替えてみてください。もし半身浴をする場合は、40℃であれば20分以上入らないと体温が十分に上がりません」
最後に、早坂先生が提案する“冷え性にオススメのお風呂の入り方”をまとめましたので、冷え性にお悩みの方はぜひじっくり目を通しておきましょう。
そして「自分は大丈夫だよ」というパパも、家族が冷え性に悩んでいるようであれば、ぜひこうした正しい入浴知識を教えてあげてください。
正しく毎日湯船に入浴することで、血流は改善し、冷え性も軽減すると期待できます。
「睡眠90分前に、40℃10分の全身浴」を基本に、毎日お風呂に入って寒い冬を健康かつ快適に乗り切りましょう!
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<専門家プロフィール>
早坂 信哉
東京都市大学人間科学部教授、医師、博士(医学)、温泉療法専門医。お風呂を医学的に研究している第一人者。「世界一受けたい授業」「ホンマでっか!?TV」など多数のメディアに出演。主な著書は『最高の入浴法 お風呂研究20年、3万人を調査した医師が考案』(大和書房)、『入浴検定 公式テキスト お風呂の「正しい入り方」』(日本入浴協会)など。
【調査概要】
調査時期 : 2019年10月5日~10月6日
調査方法 : インターネット調査
調査対象 : 20~60代 男女 計1,000人
調査エリア : 全国47都道府県
早坂 信哉
東京都市大学人間科学部教授、医師、博士(医学)、温泉療法専門医。お風呂を医学的に研究している第一人者。「世界一受けたい授業」「ホンマでっか!?TV」など多数のメディアに出演。主な著書は『最高の入浴法 お風呂研究20年、3万人を調査した医師が考案』(大和書房)、『入浴検定 公式テキスト お風呂の「正しい入り方」』(日本入浴協会)など。
【調査概要】
調査時期 : 2019年10月5日~10月6日
調査方法 : インターネット調査
調査対象 : 20~60代 男女 計1,000人
調査エリア : 全国47都道府県