
親が知らないことも…子どもが陥りやすいスマホの「ネットトラブル」リスクとは
ライフスタイル
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ネットトラブルに巻き込まれたら誰に相談するか?
では、万一ネットトラブルが起きたとき、子どもたちはどのような行動をとるのか? 最も回答が多かったのは「インターネットで調べる」(76%)で、「親に相談する」と回答した人は55%にとどまりました。
また、インターネット上のトラブルに巻き込まれたとき、気軽に相談できる相手が身近にいると答えた人は75%で、残りの25%は「いない」と回答する結果に。
さらに先ほどの「インターネット上のトラブルに巻き込まれたとき」の行動と照らし合わせると、相談相手がいると回答した人は「親に相談する」人が68%なのに対し、相談相手がいないと答えた人で「親に相談する」人はわずか16%。身近に相談相手がいなくて親にも頼れない子どもたちが、ネットトラブルの対策をネットで調べるという傾向が伺えます。
さらに先ほどの「インターネット上のトラブルに巻き込まれたとき」の行動と照らし合わせると、相談相手がいると回答した人は「親に相談する」人が68%なのに対し、相談相手がいないと答えた人で「親に相談する」人はわずか16%。身近に相談相手がいなくて親にも頼れない子どもたちが、ネットトラブルの対策をネットで調べるという傾向が伺えます。
親子でできるネットトラブル対策は?
ITジャーナリストの鈴木朋子さんによるネットトラブル対策とは?
中高生はネットやスマホの使い方には長けていますが、社会の常識はまだ培われていない年齢です。「悪ふざけしても大ごとになるはずがない」、「誹謗中傷というほどではない」など、軽い気持ちで道を踏み外してしまいます。しかし、ネットの向こうには様々な考えや立場を持つ人がいて、時には誰かを傷つけてしまいます。ネットのマナーに関しては、学校での指導に任せるだけでなく、我が子の友人関係を理解している親が子どもと話し合うことが大切です。
また、ネットは悪い人とも簡単に繋がってしまう危険性があります。早めに相談してくれれば対応できたケースでも、親に心配をかけたくないと考えて打ち明けてくれないことがあります。普段からスマホやネットに関してオープンに話せる雰囲気作りが大切です。
ただし、両親とも仕事で忙しく、すべてをケアしきれないご家庭も多いでしょう。そこで、デジタルの力も借りることをおすすめします。フィルタリングやペアレンタルコントロールを利用して、利用時間の制限、アプリのインストール管理、課金の許可制などを設定しておくと安心です。
また、それでもネットトラブルに巻き込まれてしまったら、親にも相談できる先が必要です。NTTドコモの「ネットトラブルあんしんサポート」は、万一トラブルにあった際に専門スタッフ等に電話相談できるサポート体制、キャッシュレス決済の不正利用補償を行ってくれるサービスです。また、最新のトラブル事例も定期的に送られてくるため、日々変わるネットの情勢にも強くなれます。家庭の食卓で「今日はこんな話があった」と話題に挙げると、お子さんの自衛意識も高まるでしょう。
スマホはとても便利なツールですが、使い方を誤ると危険なトラブルに巻き込まれるおそれがあります。そして社会経験やネットリテラシーに乏しい子どもたちは、そうしたリスクを見落としがちです。
ネットトラブルから子どもを守るには、通信会社のサービスやアプリを活用してスマホの利用環境を制限するのも有効ですが、日ごろからネットの危険性を子どもに教えておくことが大切。さらに、トラブルが起きそうな時(起きてしまった時)にすぐ相談しやすいような親子の関係づくりも心がけるといいでしょう。
【専門家プロフィール】
鈴木朋子/ITジャーナリスト
大手メーカーでシステムエンジニア業務に従事、のちフリーライターに。SNS、スマホ、パソコン、Webサービスなど、身近なITに関する記事を執筆。初心者がつまずきやすいポイントをやさしく解説することに定評があり、入門書の著作は20冊を越える。ITの知見と2人の娘の子育て経験を生かして、子どもの安全なIT活用をサポートする「スマホ安全アドバイザー」として活動中。TV・雑誌などメディア出演も多数。
【調査概要】
・調査エリア:全国
・調査期間:2020年2月7日~2月10日
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:13歳~18歳 中高生男女200名 ※スマートフォンを所有している方(性別および中学/高校で均等割付)
ネットトラブルから子どもを守るには、通信会社のサービスやアプリを活用してスマホの利用環境を制限するのも有効ですが、日ごろからネットの危険性を子どもに教えておくことが大切。さらに、トラブルが起きそうな時(起きてしまった時)にすぐ相談しやすいような親子の関係づくりも心がけるといいでしょう。
【専門家プロフィール】
鈴木朋子/ITジャーナリスト
大手メーカーでシステムエンジニア業務に従事、のちフリーライターに。SNS、スマホ、パソコン、Webサービスなど、身近なITに関する記事を執筆。初心者がつまずきやすいポイントをやさしく解説することに定評があり、入門書の著作は20冊を越える。ITの知見と2人の娘の子育て経験を生かして、子どもの安全なIT活用をサポートする「スマホ安全アドバイザー」として活動中。TV・雑誌などメディア出演も多数。
【調査概要】
・調査エリア:全国
・調査期間:2020年2月7日~2月10日
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:13歳~18歳 中高生男女200名 ※スマートフォンを所有している方(性別および中学/高校で均等割付)