子どもの虫歯対策はどうすればいい?自宅での対策と子どもの歯医者嫌いを克服する方法

子どもの虫歯対策はどうすればいい?自宅での対策と子どもの歯医者嫌いを克服する方法

ライフスタイル

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  1. 自粛中にお菓子をあげる回数が増えた!虫歯対策はどうすればいい?
    1. 仕上げ磨きのコツ
  2. 子どもを歯医者に連れて行くのは大変!みんなが実践している工夫とは?
  3. 子どもを診察してもらうなら、どんな歯医者がいい?
新型コロナウイルス感染拡大の影響で“おうち時間”が長くなり、「外出できない子どもにせめてもの楽しみを」と思ってお菓子を普段以上に買い与えているパパママも少なくないのでは?

その一方、親にとって気になるのは子どもの虫歯。生まれたばかりの赤ちゃんの口には虫歯菌がいないので、大人と食器の共有を防ぐことなどで対策できますが、子どもが自由に間食を食べられるようになると親の虫歯対策もコントロールが利きづらくなります

そして万が一、子どもが虫歯になってしまったら、今度は歯医者に連れて行くという難関が待ち構えています。病院が嫌いな子どもは少なくありませんが、なかでも歯医者は別格! 歯医者に行くと子どもが大泣きして困った経験がある方も多いはず

そこで今回は、医療法人社団桜翔会 桜堤あみの歯科が小学生以下の子どもを持つ親を対象にした調査結果を交え、子どもの虫歯対策や歯医者嫌いを克服する方法をご紹介します。

自粛中にお菓子をあげる回数が増えた!虫歯対策はどうすればいい?

最初の調査項目は、自粛中のおやつ事情と子どもの虫歯対策について。「子どもが家にいる時間が増えたことで、お菓子をあげる回数が増えましたか?」という質問に対して、6割以上が『増えた(30.5%)』『少し増えた(33.2%)』と回答。学校に行けず外出も控えていたからこそ、子どもにあまり我慢をさせないためにもお菓子をあげる回数が増えたのかもしれません。

一方、「子どもの虫歯対策は何をしていますか?」と尋ねたところ、『仕上げ磨きをしてあげる(53.7%)』が最も多く、次いで『定期検診に通っている(45.6%)』『フッ素塗布をしている(27.4%)』『食事の後は必ず歯を磨かせる(19.3%)』と続きました。

(画像出典:医療法人社団桜翔会 桜堤あみの歯科)

群馬県高崎市の丸山歯科医院・丸山和弘院長によると、生まれた時は無菌だった口の中に虫歯菌が最初に感染する時期は、1歳7カ月〜2歳7カ月ごろ。この時期に感染しなければ生涯に渡って虫歯リスクが低下するという研究もあり、乳歯が生え始める頃から歯磨き習慣をつけておくのが理想なのだそうです。(※)

まだ1人でしっかり歯磨きできない間は仕上げ磨きなど親のサポートが不可欠ですが、これがなかなかスムーズに行かないもの。今回の調査でも「仕上げ磨きや子どもの歯磨きで、不安に思っていることを教えてください」と質問したところ、『自分で上手く磨けていない(47.2%)』『自分から歯を磨きたがらない(26.7%)』『歯磨きを嫌がる(12.8%)』『仕上げ磨きをさせてくれない(7.7%)』という悩みが聞かれました。

(画像出典:医療法人社団桜翔会 桜堤あみの歯科)

仕上げ磨きのコツ

丸山和弘院長によると、子どもがスプーンを持ったり口に入れたりできるようになったら、自分で歯ブラシを持たせてゴシゴシさせると、早くから歯磨きに慣れていきやすいのだとか

また、子どもに仕上げ磨きを嫌がられないようにするには、「スキンシップの一環として口元を触れる」「痛くならないよう短時間&ソフトに行う」「話しかけたり歌って歯磨きタイムを楽しくする」などの工夫が良いそうです。(※)
▼あわせて読みたい/※参照

子どもを歯医者に連れて行くのは大変!みんなが実践している工夫とは?

「歯の治療=痛い」「歯医者=怖い」というイメージがある子どもを歯科医に連れて行くのは簡単なことではありません。今回の調査でも「子どもを歯医者に通わせるのは大変ですか?」と質問したところ、半数以上が『はい(53.1%)』と回答。フリーアンサーでも次のような悩みの声が挙がりました。
●イヤーと足をバタバタして、抑えながらなんとかみてもらえた(30代/京都府)
●電柱にしがみついて泣き叫ぶ(40代/奈良県)
●歯医者に行って席に座ってもじっとしていられなかったり、長い時間口を開けていられないことがあり、検診が終わるまでずっとつきっきりでそばにいないといけない(40代/東京都)
歯科医への通院にまつわる苦労は、どこの家でも同じようです…。それでも子どもを歯医者に通わせるために、パパママたちはどんな工夫をしているのでしょうか? フリーアンサーで尋ねたところ、次のような回答が寄せられました。
●治療後におもちゃを買ってあげる(30代/千葉県)
●オマケをくれる・テレビを見せてくれる歯医者に通って気を紛らわせていた(40代/大阪府)
●直前まで歯医者に行くことを言わない(40代/愛知県)
●行く前に、歯医者で何をするか、どうして歯医者に行くのかの絵本を何冊も読んでイメージトレーニングをしている(40代/東京都)

子どもを診察してもらうなら、どんな歯医者がいい?

自宅でのケアには不安が残る上に、子どもを歯科医まで連れて行くにもひと苦労…。そんなパパママにとって理想的な歯医者とは?

「子どもの歯医者嫌いを無くすために、歯医者にどういった対応をしてもらえたら嬉しいですか?」と尋ねたところ、『治療が終わったら褒めてくれる・ご褒美をくれる(50.3%)』が最も多く、次いで『治療の痛みが少ない(46.7%)』『笑顔で接してくれる(44.6%)』『短い時間で的確に治療してくれる(39.6%)』と続きました。

(画像出典:医療法人社団桜翔会 桜堤あみの歯科)

大事な子どもの歯の治療をお願いするからには、子どもの気持ちに寄り添ってくれるような、子どもが通いたくなるような工夫を取り入れている歯医者に任せたい──。そう願うパパママにぜひ知っておいてほしいのが、高度な小児歯科の専門知識と治療技術を持っている「小児歯科専門医」

小児歯科専門医とは、日本小児歯科学会が、一定の基準以上の経験と高度な小児歯科の専門知識と治療技術を持っていると認定した歯科医師に与える資格のことだそう。一般の歯医者も小児が専門ではなくても、診療内容として「小児歯科」をうたうことができるため、子どもの歯科医院を選ぶ際は「小児歯科専門医」の存在を知っておくと良いかもしれませんね。
「怖そう」「痛そう」と不安な子どもの心に寄り添った治療が期待できる小児歯科専門医がいる歯科医を探しておき、いざという時に頼れるようにしておいてはいかがでしょうか。もちろん、日ごろの虫歯対策もお忘れなく!

調査概要:「子どもと歯医者」に関するアンケート調査
【調査期間】2020年6月18日(木)~ 2020年6月19日(金)
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】1,122人
【調査対象】小学生以下の子どもを持つ親
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ