学校への登下校はここに注意!子どもに教えたい防犯対策と、親子が安心できる「見守りサービス」とは

学校への登下校はここに注意!子どもに教えたい防犯対策と、親子が安心できる「見守りサービス」とは

ライフスタイル

目次[非表示]

  1. パパママが子どもの登下校に感じている不安は?
  2. 子どもが登下校で事件・犯罪やトラブルに巻き込まれないための基本の安全対策
    1. 不審者が近づくスキを与えない
    2. 登下校中に不審者から身を守るキーワード「いかのおすし」
  3. 親子の安心につながる!GPSで子どもの居場所を特定できる「見守りサービス」
4月から子どもが小学生になる“新1年生パパママ”にとって、大人の送迎がある保育園や幼稚園と違って子どもだけでの登下校は心配ごとの一つ。さらに上級生のパパママも、コロナ禍以降は登下校のスタイルが班登校から分散登校に変わったりして、防犯上の不安を感じているのではないでしょうか。

道路上で子どもの生命・身体に危害が加えられる事件は近年後を絶たず、13歳未満が被害者となった事件はここ数年横ばい傾向に。また、こうした被害は、登下校中、特に15時から18時の下校時間帯に集中している傾向にあるそうです(※1)。
※1:内閣府「登下校防犯プラン」

地域コミュニティのあり方が変わる中、見守り活動という「地域の目」が従来よりも減少し、登下校時に子どもが一人で歩く「見守りの空白地帯」がどうしても生じてしまいます。そこで必要になるのが、自分の身は自分で守るという防犯意識と日ごろの備えです。そこで今回は、パパママが子どもの登下校に抱いている不安を紐解きながら、防犯のために実践したい対策や便利な最新見守りサービスをご紹介します。

パパママが子どもの登下校に感じている不安は?

(データ提供:NTTレゾナント株式会社)

NTTレゾナントが小学生の子どもを持つ保護者1200人に行った調査(※2)によると、子どもの登下校で防犯上不安に感じている人は全体で55.5%と過半数。不安に感じる割合は、やはり低学年になるほど、また通学時間が長くなるほど高い傾向にありました。

ちなみに、不安な理由で最も多かったのが「不審者や変質者に遭遇しているかもしれない」(86.8%)。2位以下は「交通事故にあうかもしれないから」(77.3%)、「犯罪に巻き込まれるかもしれないから」(63.4%)となりました。

さらに「登下校をしているとき、または学習塾や習い事などの行き帰りで、お子様の居場所や状況、帰宅時間などを知りたいと思うことはありますか」という質問に対して、「思う」と回答した人は78.5%と全体の約3/4に。なお、子どもの居場所を知りたくなるシーンも具体的に尋ねたところ、「友達と遊びに行くとき」(64.9%)が「学校から下校しているとき」(50.8%)を上回って1位に。登下校以外の生活シーンでも子どもの居場所を把握したいというパパママのニーズが伺えます。

※2:NTTレゾナント株式会社「小学生の子どもを持つ保護者1200人に聞いた「子どもの登下校」に関する調査」、2019年3月12日~ 2019年3月13日調査

子どもが登下校で事件・犯罪やトラブルに巻き込まれないための基本の安全対策

不審者が近づくスキを与えない

通り慣れた近所の道でも、人通りがあまりない場所や道幅の狭い場所に不審者が待ち伏せている可能性はゼロではありません。登下校で不審者に声をかけられたり襲われないようにするための基本原則は「一人にならない」こと。とはいえ、途中で友だちと別れて一人で歩かざるをえない区間もあるでしょうから、いつでも防犯ブザーを押せるよう手に持ち、キビキビと早歩きすることで不審者が近づくスキを与えないようにすると効果的。

その一方、子どもが小さければ複数人いても狙われる可能性があるので、知らない人に話しかけられても「立ち止まらない・近づかない・付いて行かない」ことも守りたい基本。また、車の中で待ち伏せしている場合もあるので、「路上駐車中の車からは離れて歩く」よう注意するのもいいでしょう。

登下校中に不審者から身を守るキーワード「いかのおすし」

皆さんは「いかのおすし」という防犯標語を知っていますか? これは、通学中などの子どもを不審者から守るため警視庁が考案した覚え言葉で、それぞれ次のような意味となっています。

いか:(知らない人には、ついて)いかない。
の:(声をかけられても車には)のらない。
お:(知らない人に連れていかれそうになったら、)おおごえを出す。
す:(知らない人に声をかけられたり、追いかけられたら)すぐ逃げる。
し:(怖い目に遭ったり、見たときはすぐ大人に)しらせる。


とても覚えやすい標語ですが単なる言葉の暗記にとどまらないよう、パパママが各々の具体的なシチュエーションも説明しながら防犯行動を一緒にロールプレイしましょう。そうやってしっかり知識と行動を結びつけておけば、子どもがいざ危険に遭った時も正しい対処ができるはずです。

低学年の子どもには、もっとシンプルに「怪しい人が近づいたら、すぐに逃げるか叫ぶ」よう言い聞かせるのも効果的。子どもを狙った不審者情報を愛知県警が2019年に分析(※3)したところ、「逃げる」などの抵抗をした場合は不審者の7割が何もせずに立ち去ったそうです。日ごろの備えとして、交番・公共施設・店舗・子ども110番の家(※4)などの逃げ込める場所=人がいて助けを求められる場所を繰り返し確認しておき「何かあったらここに逃げるんだよ」と言い聞かせておくといいでしょう。

※3:東京新聞「コロナで見守りに「空白」 不審者対策 マスクも壁に」
※4:犯罪の被害に遭いそうになり助けを求めてきた子どもを保護し、警察や家庭に連絡する地域のボランティア活動(地域によって名称は別)。協力している商店や民家には目印のステッカーが貼ってあります

親子の安心につながる!GPSで子どもの居場所を特定できる「見守りサービス」

日ごろ子どもに防犯対策を言い聞かせていても、それでもやっぱり親の目が届かない登下校中は「今どこで何をしているのか」「事件や犯罪に巻き込まれてないか」と心配になりますよね。そこでご提案したいのが、子どもに持たせた専用GPS端末を通じて、パパママがスマホアプリから子どもの現在位置をリアルタイムで特定・把握できる「見守りサービス」です

見守りサービスによって具体的にどんなことができて、そのサービスをどうやって活用すればいいのか? 2020年から子ども向け見守りサービス「goo of things いまここ」を提供しているNTTレゾナント株式会社 パーソナルサービス事業部CA部門の開発担当者に尋ねてみました。

(画像提供:NTTレゾナント株式会社)

──GPS端末による見守りサービスに対してどのようなニーズがありますか?

「一番多いのが、それまで送迎や見守りが行き届いていた保育園・幼稚園から小学校に進学するタイミングで、子どもがいきなり一人で登下校できるかどうか不安というパパママの見守りニーズです。また、昨今はコロナ禍の影響で地域の大人による見守りが手薄になったことへの心配や、不審者に声をかけられてもマスクを着用していると赤の他人だと分かりづらいことへの懸念も聞かれます。キッズケータイの持ち込みを禁じている学校も多く、GPS端末で子どもの居場所が分かる見守りサービスへのニーズが年々高まっています」

──子どもの現在地を把握できるサービスは、登下校以外でもいろいろ活用できそうですね。

「はい。学校が終わって子どもがそのまま公園や友だちの家へ遊びに行った時や、習いごとの行き帰り、また共働き家庭だと子どもがちゃんと家にいるか確認できるのもパパママの安心につながります。さらに『いまここ』は、1.5分~3分、3分~5分単位で行動履歴を把握でき、子どもが外出先から時間通りに出発したか、また途中で寄り道してないかも分かります

──見守りサービスの利用者は低学年の子どもがいる家庭が多いのでしょうか?

割合としては小学1~3年生が中心で、高学年になるほど利用比率は下がります。その大きな理由として、高学年になると何かあっても子どもから必要なタイミングで親へ連絡できるけど、低学年だとそれが難しいためです。その一方、子どもが大きくなると行動範囲が広がるため行動履歴を把握したいニーズは満遍なく存在し、またキッズケータイのような通信機器を小さいうちから使わせたくないという考えもあり、お子さんが高学年の家庭でもご利用いただいています」

──「いまここ」の開発にあたって、パパママのニーズをどのように吸収したのですか?

「開発チームのメンバーのほとんどが小学生の子どもがいて、実際にパパママの視点で開発に携わりました。また、開発チーム以外で小学生の子どもがいる社員たちからもヒアリングし、生のニーズを調査しました」

──パパママの生の声のうち、「いまここ」の機能面で重視したニーズはありますか?

「比較的ITリテラシーが高いパパから聞いた『UIが複雑だと操作しづらい』という声が印象に残り、開発にあたって操作をシンプルにするよう努めました。また、位置情報の測位・更新頻度が多くなるほどバッテリーの減りが早くなるのでそのバランスに悩んでいたのですが、『週1回充電するぐらいバッテリーが持てば十分なので、位置の精度を大事にしてほしい』という意見を参考に、1.5分ごとの更新設定で1週間ほどバッテリーが持つサービス仕様にしています」

(画像提供:NTTレゾナント株式会社)

──子どもの位置情報の特定以外に、パパママの不安解消につながる「いまここ」の機能は何がありますか?

「いまここボタンというGPS端末の中心ボタンを長押しすると、見守る側のアプリに現在地の通知が届くようになっていて、電話のように主体的な連絡ができない小さな子どもにも安心して持たせることができます。不審者との遭遇など緊急時の通知だけでなく、習いごとが終わったらボタンを押させて、タイミングよく子どもを送り迎えできるよう活用している方も多いです。あと、豪雪地帯で帰宅が困難になった時にボタンで通知するという活用も聞かれます」

──子どもにGPS端末を渡す時に話しておいた方がいいことはありますか?

いまここボタンを押すケースを具体的に教え、それをきっかけに日ごろの防犯の心がけについて話し合っていただくと良いでしょう。あと、子どもがGPS端末を洋服に入れたまま洗濯に出すケースも少なくないそうなので、服からちゃんと出すよう事前に伝えておくのも大事でしょう」

登下校など一人での外出時に子どもが事件や犯罪に巻き込まれないためには、子ども自身のアクションによる防犯対策と、大人による見守りをバランスよく実践するのが安心かつ効果的。何事もない普段から子どもと防犯対策について話し合い、GPSで子どもの現在地をリアルタイムで把握できる便利な見守りサービスも活用してみてはいかがでしょうか。

なおNTTレゾナントでは子どもの入学・進学シーズンに合わせて「goo of things いまここ」のキャンペーンを実施中。初期費用となるGPS端末購入費を、通常9680円(税込)のところ2021年4月11日まで3278円(税込)にて提供しています(別途月額費用/税込638円がかかります)。小学校入学を迎える子どもを持つパパママは、この機会に検討してみてはいかがでしょうか?

■「goo of things いまここ」
https://got.goo.ne.jp/imakoko/

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