パパが知っておきたい水まわり機器の故障と修理の基礎!業者とトラブルにならないための対策と業者選びのポイントとは?

パパが知っておきたい水まわり機器の故障と修理の基礎!業者とトラブルにならないための対策と業者選びのポイントとは?

ライフスタイル

目次[非表示]

  1. 水まわり修理トラブルはなぜ起きる?故障して最初にすべきことは?
    1. 目の前のトラブルに焦って「早く修理業者を選ぶ」のはNG
    2. まずは水道の元栓を閉めて、それから冷静な判断を!
    3. 修理業者選びで失敗しないポイント
  2. いざという時にあわてない!よくある水まわりトラブルを自分で修理するときの注意と対処方法
    1. 水道の蛇口(吐水口)からの水漏れ
    2. トイレの排水トラブル①便器の水詰まり
    3. トイレの排水トラブル②水が止まらない
  3. 故障サポートの月額定額制サービスで“安心”を買うのもオススメ
毎日の暮らしの「困った!」に役立つ技やコツをご紹介する連載「目指せ我が家のHERO!家族を助ける特技を作る」。今回のテーマは「水まわり機器の故障と修理」です。

水道の蛇口からの水漏れがポタポタ止まらなくなったり、排水が詰まったりというキッチンやトイレなどの水まわりの不具合は、ある日突然起きるもの。そして長年家に住んでいると、いつ起きてもおかしくないもの。そんな困った時、皆さんならどう対処しますか?

「水道やトイレを素人が分解するのは不安なので修理業者に依頼する」という方が多いと思いますが、国民生活センターによると実はここ数年、水まわりの修理に関するトラブルが全国で増加傾向に。2020年度は9月時点ですでに900件以上の相談が寄せられたそうです。

では、そうしたトラブルに遭わないよう、一家の頼れるパパはどう備えておくべきなのか? そこで今回は、東京ガスが開催した「水まわり修理トラブル対策体験会」の内容を元に、水まわり修理でよくあるトラブルや対策についてご紹介します。

水まわり修理トラブルはなぜ起きる?故障して最初にすべきことは?

目の前のトラブルに焦って「早く修理業者を選ぶ」のはNG

水道やトイレといったライフラインの不具合は死活問題なので、どうしても解決を急ぎたくなるもの。そこで、あわててスマートフォンやパソコンで調べて検索上位の修理業者に連絡したり、あるいはポストに投函されたチラシやマグネットの業者の中から、早急に対応してくれるところに依頼しがち。しかし、全国の消費生活センターに寄せられた相談(※1)によると、そのように焦って業者に連絡することで次のようなトラブルに遭うケースが少なくないそうです。

●見積もり無料のはずが、見積もりにかかる費用を請求される場合がある
●見積もりのつもりで事業者を呼んでも、その場で高額な契約をするよう急がされる
●作業内容が不十分な場合がある
●解約時にキャンセル料を請求されたり、事業者がクーリング・オフに応じない場合がある


こうした高額請求を中心とする修理業者とのトラブルが起きる原因として、政府広報オンライン(※2)では「インターネットやポスティングチラシの広告などを見て、その場で業者を選択している」ことや「修理などを急ぐあまり、複数の業者から見積もりをとるなどの比較検討をしていない」ことを指摘。つまり、「今すぐ水を止めなくちゃ」「トイレが使えないと困る」といった焦りから冷静な判断を忘れ、信頼できる業者かどうか検証したり他社との相見積もりを取らない人ほど、怪しい業者につけ込まれやすいということです。

※1:国民生活センター「水漏れ修理、解錠など「暮らしのレスキューサービス」でのトラブルにご注意」
※2:政府広報オンライン「水漏れ、解錠、トイレ修理…緊急時の駆け付けサービスのトラブルにご注意!」

まずは水道の元栓を閉めて、それから冷静な判断を!

では、どうすれば水まわりの不具合が発生しても冷静な判断を下せるのか? それは「まず水道の止水栓(元栓)を閉める」こと。止水栓さえ閉めれば水漏れなどがいったん収まるので一息つくことができ、故障場所や原因の究明、また修理業者選びに冷静に取り組みやすいからです。

そのために日ごろチェックしておきたいのが、住宅全体と設備ごとの止水栓がどこにあるか。まず住宅全体の止水栓は、マンションなら玄関外側の鉄扉の中にメーターと合わせて設置されていて、戸建ての場合は庭や駐車場の地面のボックス内にあります。見つけたら止水栓を右に回して閉めましょう(※一部の地域は左回しの場合もあり)。

マンションの止水栓ボックスの例

戸建ての止水栓ボックスの例

一方、キッチンや洗面所なら台の扉を開けると中に蛇口タイプの止水栓があり、浴室なら蛇口の脚部、トイレならタンク周りにマイナスネジ穴の止水栓があります。蛇口タイプの止水栓は手で右にひねり、マイナスネジ穴の止水栓はマイナスドライバーで右に回して閉めましょう。

洗面所の止水栓

浴室(写真左)とトイレ(写真右)の止水栓

修理業者選びで失敗しないポイント

元栓を閉めてトラブルが静まったら故障の原因を調べ、修理業者を呼ぶか自分で修理できるか、冷静に検討してみてください。なお国民生活センターでは、修理業者を選ぶ際の注意点として次のポイントを挙げています。

●広告の表示や電話で説明された料金を鵜呑みにしない
●契約する場合は複数社から見積もりを取り、サービス内容や料金を十分に検討する
●緊急を要するトラブルの発生に備え、事前に情報を収集する
●料金やサービス内容に納得できない場合は、きっぱりと契約を断る


この中で特に大事なのが、普段のうちに信頼できる業者を前もって探しておくこと。ネットの情報もいいですが、修理経験のある親類やパパ友から体験談を直接聞くのもオススメ。また、修理業者を呼ぶ前に料金形態をちゃんと確認したり、提示された見積もり料金の内訳(出張費なども含めた総額かなど)を確認しておくのも必要でしょう。

いざという時にあわてない!よくある水まわりトラブルを自分で修理するときの注意と対処方法

水まわり修理トラブルに遭わないよう、事前に備えておきたい重要なポイントがもう一つあります。それは、水まわり機器の基本構造、故障が起きる仕組み(できればシンプルな故障くらいの直し方も)、修理費の相場などを知っておくこと。機器に関する簡単な知識があれば、いざという時でも「これぐらいなら自分で直せる」「この故障を修理するぐらいでこんな高額な見積もりにならない」と冷静に判断できるからです。

水道の蛇口(吐水口)からの水漏れ

ハンドルを回す単水栓の水道蛇口から水がポタポタと漏れる原因として最も多いのは、パッキンと呼ばれるゴム部分の劣化によって水がしっかり止まらないこと。単水栓はモンキーレンチなどの工具を使ってハンドルのネジから順番に外していくと簡単に分解できるので、内部のパッキンを自分で新品に交換してみるのもいいでしょう(作業を始める前に水道の元栓を閉めるのをお忘れなく)。

単水栓の仕組み。内部のケレップ(コマ)によって普段は水がせき止められていて、ハンドルを回すとスピンドルと一緒にケレップも上がり水が出ます

分解した単水栓の部品。写真左上からネジ、ハンドル、キャップナット、三角パッキン、パッキン受け、スピンドル、ケレップ(コマ)、蛇口本体、Uパッキン、水道管パイプ

吐水口(パイプの先)から水が漏れている場合は、ハンドルの根元の中に入っているケレップ(写真右端の黒いパッキンが付いたコマ)を交換。吐水口の根元から水が漏れている場合は、パイプとつながっている蛇口本体内部のUパッキン(写真ではパイプの上)を交換。パッキン自体はホームセンターで1個100~200円で買えます。ちなみに水道のパッキンの寿命は、使用頻度によって異なりますが一般的に10年程度が目安です。
なお、比較的新しい住宅では、蛇口をひねる単水栓ではなく、ハンドルを上げると吐水するシングルレバーが一般的。シングルレバーの水漏れの場合、交換するのはパッキンではなく内部のカートリッジ(写真では蛇口の右横。ホームセンターで購入可能です)。シングルレバーもマイナスドライバーなどの工具があればネジやハンドルを取り外しできるので、自分で修理すればカートリッジ代だけで済みます。

もちろん、部品の分解に自信がなければ、潔く修理業者を呼ぶのも安心かつ正しい選択。一般的に水漏れの修理は部品代に作業費として数千円程度が加わるので、カートリッジ代が高めなシングルレバーの水漏れなら修理代は1万5000円程度が相場といえるでしょう。

トイレの排水トラブル①便器の水詰まり

トイレで水を流すと便器内の水位が上がってくる場合、排水口や排水管が詰まっている可能性が大。その場合、実はスッポンと呼ばれるラバーカップで簡単に直ることも多いのです!

※実際の現場では養生をして作業を行います

ラバーカップの使い方には、ちょっとしたコツが必要です。ラバーカップは水圧を使って詰まったものを吸い込む道具なので、排水口に思いっきり押し込んで思いっきり引っ張るのは詰まり解消に効果的ではありません(またラバーカップを引いた瞬間に便器内の水や汚れが勢いよくはね返ってしまいます)。次の行程のように「ラバーカップを引く」動作に重点を置き、「詰まった汚物を引く力で崩す」ようイメージしてみてください。

1. 止水栓を閉める
2. 水や汚れが飛び散らないよう、便器周りや床にタオルや新聞紙を敷いて養生する
3. ラバーカップを排水口と水平になるように密着
4. ラバーカップを引き抜かず、小刻みに“押して引く”動作を数度繰り返す
5. ラバーカップを勢いよくグッと引っ張る
6. 3~5を何度か繰り返す


排水管の中で汚れが固まったりおもちゃなどの固形物・異物が詰まった場合を除けば、だいたいのトイレ詰まりはラバーカップで解消できるので、業者を呼ぶ前に試す価値アリ! ぜひ一家に一本、ラバーカップを常備しておきましょう。

トイレの排水トラブル②水が止まらない

トイレから「ピチャ、ピチャ」「チョロチョロ」と水の流れる音がいつまでも聞こえる…という経験はありませんか? このようにトイレの水が止まらない場合、タンク内部の部品を修理・交換する必要があります。
タンク内部はこちらの写真のような構造になっています。水を流す時に回すレバーがアームとつながっていて、レバーを回すとアームの先の鎖が引っ張られ、タンク最下部の排水口を覆っている黒いゴム製フロートバルブを上に引き上げます。するとフロートバルブと排水口との間に隙間ができ、タンク内の水が便器へと流れ出ます。一方、タンク内の水位が下がってボールタップの浮き球が下がると、ピストンバルブが開いて水道から水が流れ出ます。そしてタンク内の水位が上がって浮き球も上がると、ピストンバルブが締まって水が止まるという仕組みです。

前者の「排水側」の不具合は、フロートバルブの劣化によって排水口をちゃんとフタできないことが主な原因。その場合はフロートバルブを新品に交換すればOK。素人でも手動で取り外し可能で、部品もホームセンターで数百円で購入できます。修理業者に依頼すれば、部品代込みで1万円くらいが相場です。

一方、後者の「給水側」に不具合が生じた場合は、ボールタップをユニットごと交換する必要があり、素人は手を出さない方が無難。フロートバルブよりも部品代が高く、修理代の相場も1万5000~2万円ほど見ておくといいでしょう。

故障サポートの月額定額制サービスで“安心”を買うのもオススメ

最後に、水まわり修理の頼れる選択肢としてご紹介しておきたいのが、毎月一定の料金を支払い、いざという時に修理などを受けられる月額定額制サービスです。

東京ガスのガス機器スペシャルサポート オプションサービス

例えば東京ガスでは『ガス機器スペシャルサポート(基本サービス)』というサービスを月額税込500円で提供していて、2020年10月1日から水まわりのトラブルに備える『水まわりオプション(※3)』を新しく追加しています(基本サービスおよびオプションサービスは、ともに1年間契約で月額税込500円)。
※3:オプションサービスの加入は、基本サービスへの加入が必要です。

『水まわりオプション』に加入しておくと、水漏れなどが起きた場合、応急処置にとどまらず、東京ガスが委託する事業者が上限5.5万円(税込)まで追加費用なしでしっかり修理してくれます。多くの場合はこの金額内で修理できるそうなので、「信頼できる業者が直してくれる」「急な出費がいらない」という安心にもなりますね。

■ガス機器スペシャルサポート(オプションサービス)
https://home.tokyo-gas.co.jp/service/s_support/index.html

キッチンやトイレなどの水まわりの不具合を直すには専門技術を要するので、一般的には修理業者を呼ぶことになるでしょう。でも、水まわりの機器構造や故障の原因などを簡単にでも知っておけば、いざという時でも冷静に対処でき、悪徳業者につけ込まれるスキを与えずに済むはず。

水道の水漏れやトイレの詰まりで家族がパニックになった時こそ、今回の記事を参考にパパが落ち着いて対処しましょう。まずは元栓を閉める──この冷静な対処だけでも家族のパパを見る目がHEROを見るかのように変わること間違いなし!

記事協力:東京ガス株式会社

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