台風が来る前に、戸建てとマンションはこの対策に注意!台風21号の被害調査レポート

台風が来る前に、戸建てとマンションはこの対策に注意!台風21号の被害調査レポート

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2018年9月初旬に上陸した台風21号は、猛烈な暴風雨によって各地に甚大な被害を与えました。実際に被害に遭われて大変な思いをされた方、またニュースを通して台風の猛威を目の当たりにされた方も多いのではないでしょうか。


この台風による被害は人々の住まいにも及び、ライフサービスプラットフォームを展開するシェアリングテクノロジー株式会社にも、アンテナ、ガラス、雨漏り、シャッターなどの台風関連被害と思われる相談が7,443件も寄せられたそうです。


そこでシェアリングテクノロジーでは、台風21号に際して寄せられた相談データを元に、「アンテナ・雨漏り・ガラス・シャッター」という台風被害が出やすいと考えられる4ジャンルの被害実態について調査。その結果と、これからも続く台風シーズンに向けての災害対策を今回はご紹介します。


【10/11追記】台風19号の対策についてはこちらの記事をご覧ください。






 


【台風対策】万全の備えを!最低限やっておきたい台風対策
強い勢力の台風が発生する時期=夏というイメージがありますが、実は「秋台風」の猛威も侮れません。そこで今回は、台風直撃に備えて今から押さえておきたい対策をまとめてご紹介します。
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戸建てとマンションで被害状況が異なる理由は?

1. 集合住宅の被害は8割以上が「ガラス」に集中!その原因は「風」と「飛散物」

表1 建物別の台風による被害箇所

(シェアテクに寄せられたデータに基づく。調査年月:2018年9月初旬、4,290 件)


表1を見ると、戸建て住宅では「アンテナ故障(44.3%)」「雨漏り修理(33.5%)」の割合が高く、集合住宅は「ガラス修理」、店舗は「シャッター修理」や「ガラス修理」の被害に遭いやすい傾向にあることが分かります。


建物の種類によって、被害箇所が異なることに注意が必要です。

つまり台風時は、一戸建て住宅なら「屋根」、集合住宅は「窓」、店舗は「入口」を、特にケアする必要があります


ところで、なぜマンションなどの集合住宅はガラスに被害が集中するのか?


一般的に、建物は高層階になるほど風(風速)が強くなります。しかも高層階だと風をさえぎるものがないため、強風による被害が多くなるのです。


また、強い風に乗って飛んでくる瓦などの飛散物もガラス被害の原因となります。


たとえ小石であったとしても、強風が伴えばガラスを割るのに十分な威力となります。実際に、2005年に巨大台風がアメリカを襲った際、小石などの飛散物によって高層ビルの窓ガラスの多くが破壊されたという被害が確認されています。


マンションの高層階であっても台風被害と無縁とは考えることはできません。各建物にあった台風対策をとるようにしてください。


2. 台風21号でガラス被害が多かった都道府県は?


表2 都道府県別のガラス被害相談件数の割合

(シェアテクに寄せられたデータに基づく。調査年月:2018年9月4〜5日、1,411件)


表2を見ると、大阪府が突出してガラス被害が多かったことが分かります。

大阪府だけここまで甚大な被害が出た理由は、この規格外の暴風だけでなく、府内にある建築物にも原因があるのではないでしょうか。


日本三大都市の1つである大阪府には多くの高層ビルやマンションが建てられており、強風の影響を受けやすかったと考えられます。


また、台風の風は地形の影響を受けやすく、特に高層ビルの周辺は「ビル風」という強風が発生しがちです。このビル風によって強風がより威力を増してしまい、その結果大阪府で多量のガラス被害が発生したと推測できます。


まだまだ台風シーズン!事前の対策を忘れずに


気象庁の統計データによると、日本に台風が接近するのは8〜9月がピーク。甚大な被害を受けずに済む一番の方法は、事前に対策を取っておくことです。



■ガラスの台風対策

強風による飛来物によってガラスが割れる場合があるので、ガラスの付近に極力モノを置かないようにしてください。またガラスに保護フィルムを使用することで、割れたガラスが飛び散ることを防ぐことができます。もし保護フィルムがない場合は、養生テープを窓ガラスにバツ印で貼ることでも飛散を予防できます。

<参考>

https://www.seikatsu110.jp/window/wd_glass/97050/


■シャッターの台風対策

台風上陸の際にシャッターを閉める場合、必ずシャッターはすべて降ろしたうえで鍵をかけておくようにしましょう。中途半端に開いていると、強風でシャッターが吹き飛んでしまいます。また、中柱がしっかり刺さるよう、受け皿をしっかり掃除するようにしてください。

<参考>

https://www.seikatsu110.jp/garden/gd_shutter/61166/


■アンテナの台風対策

一般的にアンテナの寿命は約10年とされています。寿命が近づいてさび付いたアンテナは、強風などの負荷がかかると簡単に折れてしまいます。折れたアンテナが強風で飛ぶと、近隣の方にも思わぬ被害を与えてしまう可能性があります。専門業者に依頼してアンテナ交換をすることをおすすめします。

その際は、雨風の影響を受けにくい平面アンテナも台風対策として検討してください。

<参考>

https://www.seikatsu110.jp/electrical/et_antenna/110984/


■屋根の台風対策

屋根が雨漏りを起こしかねないほど傷んでいる場合、外から見ても異常が分かることがあります。屋根の様子を確認し、もしヒビや隙間ができている場合、業者に依頼して屋根の修理をしてもらうようにしましょう。

ただし、アンテナや屋根の台風対策は個人では難しいものです。自分で屋根に登って屋根やアンテナの補修をしようと考える方もいるかもしれませんが、転落による大けがの危険性がつきまとうため、屋根に登るのは控えるようにしてください。



ここまで家屋の対策をご紹介しましたが、もちろん家族の安全も重要。

台風が接近している際は家の外には出歩かず、速報を定期的に確認することをおすすめします。その他、台風で停電になった場合に備えて、懐中電灯やラジオ、非常食の準備もお忘れなく。


9月最後の週末には、台風24号の上陸が予測されています。

いざという時の心構えと事前の対策をしっかり取ることで、災害から身を守るようにしましょう。


▼本調査の結果ページ

https://www.seikatsu110.jp/electrical/et_antenna/113511/


<本調査データの収集元サイト>

▼アンテナ110番

https://www.antenakoji110.com/

▼雨漏り修理110番

https://www.amamori-a.com/

▼ガラス110番

https://www.garasu-rits.jp/

▼シャッター110番

https://www.shattar110.com/

▼生活110番

https://www.seikatsu110.jp/


■会社概要

会社名:シェアリングテクノロジー株式会社
所在地:〒450-6319 愛知県名古屋市中村区名駅1-1-1 JPタワー名古屋19F
代表取締役CEO:引字 圭祐(ひきじ けいすけ)
設立:2006年11月24日
資本金:6億7,093万円(払込資本13億687万円)※2018年8月末現在


【10/11追記】台風19号の対策についてはこちらの記事をご覧ください。

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