あなたはシャワー派?湯船派?家族の心の距離が縮まる入浴コミュニケーション効果とは

あなたはシャワー派?湯船派?家族の心の距離が縮まる入浴コミュニケーション効果とは

ライフスタイル

日本では古くから銭湯が地域のコミュニティ(社交場)として機能し、湯船に浸かって会話しながら互いに距離を縮める「裸の付き合い」が一般的でした。


近年は町の銭湯が減少傾向にありますが、そうした入浴コミュニケーション効果は自宅でも活用できるものです。


そこで今回は、同居家族をもつ全国の既婚男女1000名を対象にパナソニック株式会社 エコソリューションズ社が行った「入浴コミュニケーション実態調査」の結果とオススメの入浴方法を、“お風呂研究の第一人者” 早坂信哉教授のコメントと共にご紹介します。


親子も夫婦も「裸の付き合い」が大切

1. 既婚男女の61.1%が「裸の付き合いを信じる派」

家族や友人と一緒にお風呂に入ることで“心の距離が縮まると感じる”と答えた割合は、61.1%と全体の過半数を突破。


なかでも「信じる派」の割合が最も高かったのは20代男性(85.0%)。若い年代ほど「信じる派」が占める割合が高い傾向が明らかとなりました。


さらに「“裸の付き合い”が特に大切だと感じる関係性」について尋ねたところ、全体では1位「親子(51.5%)」と2位「夫婦(44.6%)」が、3位「友人・知人(25.2%)」以下を大きく引き離す結果に。


多くの人がお風呂の時間を特別なコミュニケーションの場としてとらえていることが分かりました



2. 20代・30代の既婚男女は「夫婦のバスタイム」も大切に

「夫婦」においても入浴を通じたコミュニケーションが大切と回答した人は、20代〜30代の子どもがいる既婚男女で59.4%、子どもがいない既婚男女で68.2%に。


その割合は40代以上の既婚男女とは約2倍の差があり、40代以上は「夫婦のバスタイム」が大幅に少なくなることが判明しました。



【実際に“裸の付き合い”を通じて夫婦の心の距離が縮まったと実感したエピソード】

・夫婦で仕事が忙しいときなど、お風呂で喋ることでその日に何があったか知ることができた。(20代女性)


・夫婦でいつも一緒に入るようになって、喧嘩が少なくなったと思う。(20代男性)


・喧嘩した後に旦那と入ったお風呂で浸かりながらゆっくり話し合ったこと。(30代女性)


・湯船に浸かると話しやすく、話しづらいことや悩みごとがあると、よく旦那にお風呂で相談する。(40代女性)


・夫婦間で普段話さないことを話し合えたこと。子供の進路などは特に方向性が定まった。(50代男性)


3. 「シャワー派」は年々増加傾向。でも「できる限り湯船に浸かりたい」という回答も多数

普段の入浴が「毎日シャワー派」の人は39.8%と、15年前の33.7%から増加傾向に。


シャワー派の人に理由も尋ねたところ、1位「時間がない(39.5%)」、2位「暑いから(39.1%)」、3位「お湯を溜める(沸かす)のが面倒だから(34.7%)」、4位「浴槽の掃除が面倒だから(33.6%)」。日常の忙しさや家事の負担が、湯船に浸かる人が減っている原因として明らかになりました


また、日々の浴槽掃除の負担については70.2%の人が「負担を感じる」と回答。その一方で、全体の73.9%の人は「入浴の際にはできるだけ湯船に浸かりたい」と回答していることから、毎日の浴槽掃除にかかる負担が湯船に浸かる時間の確保を妨げる一因となっているようです


“お風呂研究の第一人者” 早坂信哉教授に聞く、入浴コミュニケーションと湯船でしっかり入浴のススメ


Q. 入浴時のコミュニケーションで、心の距離は縮まるのでしょうか?

「入浴時というのは、服も何も着ていない最も無防備でリラックスした状態。緊張をしていない状況で接する人に、人間は基本的には敵意を持たず打ち解けられる性質があり、自然と信頼関係が発生する環境となります。


また、携帯電話やその他の情報をシャットダウンされる機会でもあり、一緒に入浴をしている方と深く向き合える特別な時間になっていることも考えられますね」


Q. 早坂先生がオススメする理想の入浴方法はどのようなものでしょうか?

「まず第一に、入浴時に湯船に浸かることです。湯船に浸かった方が心身ともに良い影響を与えることは、さまざまな研究結果でも示されております。そして、できれば毎日入浴することをオススメしております。


私たちの調査では、毎日欠かさず湯船に入浴する方は、週6回以下で入浴する方と比べて主観的な幸福度が高いという研究結果が出ています。また、毎日入浴することで要介護になりにくく、健康寿命にも寄与することが分かっております。


入浴時間としては、40℃のお湯に全身浴10分で深部体温もしっかり上がり、入浴の良い効果が得られるでしょう


Q. 掃除をしていない浴槽に入浴することで何か危険性はありますか?

「見た目の汚れはもちろんですが、水垢にバイ菌が繁殖して皮膚に対して炎症を起こすことも考えられます。


また、掃除をしていないことによりカビの胞子が浴槽を舞い、アレルギー反応や肺炎、特に呼吸器に対して問題が出る可能性があります


やはりお風呂は清潔な方がより望ましいので、毎日の掃除は欠かせないと思います。お風呂掃除が面倒で毎日の入浴が難しい方は、掃除をラクにする工夫やテクノロジーを積極的に活用することも大切ではないでしょうか」


入浴コミュニケーションに関する意識とその効果についてご紹介しましたが、いかがでしたか。


準備や掃除が大変なのでついシャワーで一人ずつ済ませがち、という方は、バスルームの設備を一度見直してみませんか。


温かい湯船に浸かって体を洗い、心身共にサッパリできるお風呂タイムは、家族にとってかけがえのないコミュニケーションになることでしょう。


【オピニオンプロフィール】

早坂信哉(はやさかしんや)

温泉療法専門医
東京都市大学人間科学部教授
総合研究所子ども家庭福祉研究センター長
一般財団法人日本健康開発財団温泉医科学研究所所長
一般社団法人日本銭湯文化協会理事
博士(医学)
入浴や温泉などに関する医学的な研究を行うお風呂研究の第一人者。著書には入浴に関する書籍を多数出版。『入浴検定公式テキストお風呂の「正しい入り方」(日本入浴協会)』『たった1℃が体を変えるほんとうに健康になる入浴法(KADOKAWA)』、その他入浴に関するオピニオンとしてTVや雑誌で活躍するお風呂博士。

【ラクするテクノロジーについて】

パナソニックリフォームでは、独自のテクノロジーが詰まった住宅設備で家事負担を軽減する「その家事に、ラクするテクノロジー(ラクテク)」を新提案。

システムバスルームの 「ラクテク」は、硬くてなめらかな表面により汚れやキズがつきにくい「スゴピカ浴槽」や、床の目地にスミをなくすことで汚れがおとしやすい 「スミピカフロア」などで、お風呂掃除の手間を軽減します。

ほかにも、システムキッチンやトイレ、洗面化粧台、床材など、住宅設備を幅広く取り扱うパナソニックならではの「ラクテク」を提案しています。


▼その家事に、ラクするテクノロジー特設サイト
http://sumai.panasonic.jp/rakuteku/

▼パナソニックリフォームサイト
http://sumai.panasonic.jp/sumai_create/

▼パナソニックバスルーム
http://sumai.panasonic.jp/bathroom/


<調査概要>
調査名    入浴コミュニケーション実態調査    
調査期間   2018年9月14日(金)〜9月19日(火) 
調査対象
サンプル数  : 男女各500名(計1,000名)
条件     : 既婚・同居家族あり・持ち家にお住まいの方
年齢     : 20-60代
エリア    : 全国
調査方法   : インターネット