
寝苦しい夏の夜にぐっすり眠る方法とは?「Dyson 快眠トークイベント」レポート
今年の梅雨は7月下旬には明けると予報されていますが、梅雨の後に待っているのは真夏の猛暑日…。昼間の猛暑はもちろんのこと、寝苦しい熱帯夜が毎日訪れると思うと憂鬱ですね。
ダイソンではそんな本格的な夏シーズンに向けて、快眠セラピストの三橋美穂さんと北京オリンピック銀メダリストの陸上選手・末續慎吾さんを招いた「Dyson 快眠トークイベント」を開催。
寝苦しい夜にぐっすり眠るヒントを得るため編集部スタッフも参加してきましたので、当日の模様をレポートします。
良い睡眠=熟睡感を得るための条件は?
まずは快眠セラピストの三橋美穂さんが登壇し、真夏に快眠できる方法を解説。
睡眠中には眠りの浅い「レム睡眠」と眠りの深い「ノンレム睡眠」が交互に訪れ、ノンレム睡眠とレム睡眠を4〜5回ほど繰り返すのが“良い睡眠”とされています。
しかし、最初のノンレム睡眠に入るまでの寝つきが悪くなると、大脳を休める“深睡眠”(ノンレム睡眠の一種)が短くなる→何度も目覚める→レム睡眠が短くなる…という悪循環に陥り、熟睡感を得られないのだそうです。
そして、1年の中で睡眠時間が最も短くなり、また寝つくまでの時間が最も長くなるのが夏なのだとか!
そんな夏でも“良い睡眠”を得るために必要な眠気を高められる条件として三橋さんが挙げたのが次の5つ。
1. 体内時計を整える
朝起きる時間を一定にするなど規則正しく生活することで、体内時計が整えられて夜に眠気がやって来ます。
2. 活動的に過ごして疲れをためる
眠気と疲れは比例するので、日中を活動的に過ごすことによって、夜に自然と眠くなります。
3. 体温のメリハリをつくる
寝る前に入浴し体温を上げておくと、睡眠中に体温が下がることでより熟睡感を得られます。
4. 就寝前はリラックスする
神経が高ぶっているとなかなか寝つけないので、寝る前にリラックスして心身を落ち着かせましょう。
5. 寝室を快適な環境にする
寝具や寝室の温度・湿度が不快だと、寝つきが悪くなります。快眠できる環境を整えましょう。
1〜4は季節にあまり左右されない条件ですが、5の「快適な寝室環境」は、暑くてジメジメする夏こそ特に危ぶまれるものですよね。
ただしここで気をつけたいのが、エアコンで部屋の温度を下げるだけでは快適な寝室環境を得られないということ。
一般的には寝床の中の温熱環境が「温度33℃±1」「湿度50%±5」だと季節を問わず快適に感じられるので、そのために次の6要素をバランス良く整えるのがオススメだそうです。
・温度(夏は28℃以下)
・湿度(40〜60%)
・気流(秒速0.5m以下)
・寝具量(夏は通気性が良いものを)
・着衣量(パジャマの素材や肌着の有無で調整)
・体質(暑がり/寒がり)
この中で「気流」だけ温熱環境との結びつきがピンとこないかもしれませんが、無風だと背中などが蒸れて湿度が高くなりやすいところ、微風があれば汗が蒸発して湿度も下がるので、快適な睡眠環境につながるのです。
ちなみに秒速0.5m以下とは、そよそよと優しくうちわをあおぐ程度の風量だそうです。
夜間熱中症を防ぐために冷房を活用しよう
また、夏の睡眠で気をつけたいのが「夜間熱中症」。
昼間の太陽光が家の壁や天井に蓄熱され、夜になると室内に放出されることで室温が上昇することが原因で起きるそうです(特にコンクリートの集合住宅は要注意)。
そうした夜間熱中症対策になるのが、朝まで冷房をつけること。
ただし、体温が下がっていく睡眠中に部屋が寒いと体が冷えるので、就寝1時間前に25℃前後で室内を冷やし、就寝時に26〜28℃に上げる「2段階設定」がオススメだそうです。
同じ部屋で寝る人の体感温度が異なる場合は、暑がりの人に扇風機で微風をあてたり、寒がりの人が長袖パジャマやレッグウォーマーなどで保温することでバランスを取りましょう。
なお子どもは体温が高めなので、25〜27℃でちょうどいい室温を見つけて、大人が着衣や寝具で調整してください。
熟睡につながる横向き寝のメリット
睡眠姿勢は人によって好みがあると思いますが、三橋さんが夏にオススメするのは、背中の通気性を確保できる「横向き寝」。
ただし、普通に横向きで寝ると腕や足の重みで肩や腰(骨盤)に負担が掛かるので、抱き枕を使って程よく脱力しながら寝るといいそうです。
抱き枕がない場合は、腕の下にクッションを抱えたり、足の間にタオルを挟むことで代用しましょう。
アスリートの疲労とプレッシャーを取り除く睡眠の重要性
続いて、三橋さんと末續慎吾さんによる睡眠トークセッションへ。
快眠のコツを解説する三橋さんのトークを聞いていた末續さんは「自分が自然と実行できていたことを確認する一方、自分の思い込みを見つめ直すきっかけになり、“点”で考えがちな睡眠をいろんな角度からとらえることができました」と率直な感想を告白。
末續さんはトレーニングで体温が上がるためつい就寝前のエアコン温度を下げがちなのだそうですが、三橋さんに「寝床の温熱環境を整える6つの要素でバランスを取っていれば大丈夫ですよ」とアドバイスされ一安心の様子でした。
寝ることでしか取れない心身の疲れがあることに気づき、「夜遅くまで仕事やトレーニングがある日はホテルに宿泊する」など睡眠への投資を惜しまなくなったという末續さん。
疲労だけでなく競技へのプレッシャーから睡眠が浅くなりがちというアスリートならではの悩みに対して、三橋さんから「吐く息を長く深呼吸すれば、体がリラックスし寝やすくなります。また、100からゆっくりカウントダウンすると、いつの間にか寝つくことができますよ」とアドバイスされ、「『羊が1匹、羊が2匹』はあまり効果がなかったけど(笑)、逆から数えた方がいいとはビックリ。さっそく実践します!」と目を輝かせていました。
また、今回のイベントに先がけてダイソンのパーソナル空気清浄ファン「Dyson Pure Cool Me™」を体験したという三橋さんと末續さん。
三橋さんが「私は、頭の上に置いて最弱の風量で運転すると、そよ風を浴びているようで気持ちよく寝られます」と気流の快適さを語れば、末續さんも「自分は、強いトレーニングで肺に負担が掛かるとセキが出やすくなるのですが、この製品を2〜3週間使うことでかなり収まりました」と空気清浄の性能に太鼓判を押していました。
今回のトークイベントで知った快眠法は、まさに末續さんが話していたように、無意識に実行していたことの重要性を再認識すると同時に、思い込みで実行していなかったことも満載で、目からウロコの連続でした。
寝苦しい夜が続くこれからの季節に皆さんもぜひ「夏の快眠法」を実践し、疲れやすい夏を元気に乗り切りましょう。
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