
最新の都道府県別「危ない交差点ワースト5」とは?家族を交通事故から守るポイント
家族で近所を散歩したり、買い物や遊びで最寄りの繁華街へ出かける際、あるいは車でのお出かけで気を付けたいのが、交通事故に巻きこまれること。
近年はさまざまな危険運転による事故が増加傾向にあり、「自分が交通ルールを守っていれば大丈夫」と安心することなく、細心の注意が必要です。
そんな中で、家族の安全を守るべき立場にあるパパにできること。それは、交通事故につながりやすい要因を把握した上で、そのリスクを回避することではないでしょうか。
そこで今回は、日本損害保険協会が発表した2018年度版「全国交通事故多発交差点マップ」などを例に、道路や交差点における交通事故の注意ポイントをご紹介します。
なぜ交差点で交通事故が起きやすいのか?注意点は?
交通事故総合分析センターの統計(※)によると、全国で発生する人身事故の約半数は交差点で発生しているそうです。
交通量が多いことはもちろんのこと、直進・右折・左折など複数の通行形態の車や、横断歩道を渡る歩行者など、運転手にとって瞬時に見なければいけない情報の多い場所であることがその要因と考えられます。
日本損害保険協会が作成した「交差点事故防止 リーフレット」(※)によると、これまで事故多発交差点を調査した結果、次のような事故形態がよく起きているそうです。
1. 追突事故(41%)
交差点手前の沿道施設が多く立地する場所や信号交差点手前で前車に衝突
2. 右折時事故(25%)
交差点内で対向車と、または右折先の横断歩道付近で自転車・歩行者と衝突
3. 左折時事故(11%)
交差点内で左後方からの二輪車・自転車と、または左折先の横断歩道付近で自転車・歩行者と衝突
こうした事故の数々は、赤信号を確認せずに追突してしまうケースや、交通量が多く右折・左折で巻きこんでしまうケースが多いようです。
運転手である場合は、常に前方に注意を向け、信号の変わり目に無理な右折・左折をしないこと。特に、左折よりも“見るべき情報量”が多い右折時は慎重に運転しましょう。
歩行者である場合もまた信号の変わり目に無理に横断せず、強引な運転の車に細心の注意を払うこと。また、横断歩道上での巻きこみのみならず、車が歩道に乗り上げてくる可能性も念頭に置いておいたほうが良いでしょう。
※参照:一般社団法人 日本損害保険協会「交差点事故防止 リーフレット」
全国ワースト1の場所から学ぶ、危ない交差点の特徴
「全国交通事故多発交差点マップ」は、人身事故の半数以上を占める交差点・交差点付近での交通事故の防止・軽減を目的に、全国地方新聞社連合会および警察庁の協力を得て2008年から発表しているものです。
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本マップでは、都道府県ごとに人身事故件数ワースト5の交通事故多発交差点について、「交差点の形状・特徴・運行状況」「事故の状況」「要因」「予防方策」等の項目から事故の発生状況を個別に分析。また、Googleの航空写真・マップを掲載し、交差点の場所・形状などが一目で分かるように工夫しています。
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普段の生活エリアで事故が多発している交差点、そして事故の要因を改めてチェックしておきましょう。
■全国交通事故多発交差点マップ
http://www.sonpo.or.jp/protection/kousaten/kousatenmap/
ちなみに2018年の人身事故件数全国ワーストの交差点は、大阪府「上本町6丁目交差点」と福岡県「湯川交差点」でした。
こうした交通事故が多発しやすい交差点は、“見るからに運転しづらそう”な変則的な形状というわけではなく、4車線以上と交差点自体が大きく交通量が多く、常に混雑しているという共通点があるようです。
とはいえ、東京都心の交差点がランクインしていないように、車や歩行者の数と交通事故件数とは必ずしも比例しません。
「いつも通りなれた道・交差点だから大丈夫」「自分だけは事故に遭わない」と過信せず、運転手である場合も歩行者である場合も、家族みんなで安全確認を徹底してください。そしてその際は、大人であるパパが子どもたちにしっかり手本を見せましょう。