『映画ひつじのショーン　ＵＦＯフィーバー！』 | 愉快でヤンチャなひつじたちのドタバタ大騒動が宇宙までスケールアップ！

2019年12月2日公開趣味・遊び

※この記事は2019年12月2日に公開された記事を一部再編集しております。

イタズラ好きなショーンが愛される理由は？

クレイアニメーションの最高峰スタジオのアードマン・アニメーションズが手掛け、大人から子どもまで世代を問わず人気を集める「ひつじのショーン」。

一見すると普通の可愛い動物でありながら、実は人間の牧場主よりも賢いイタズラっ子という、子どもの共感を誘いやすいキャラクター像。そして言葉を一切発しない代わりに表情が豊かな動物たちの個性が、粘土人形ならではの温かい手作り感と相まって多くの人々のハートをわしづかみにしています。

1話7分程度と短いテレビシリーズの面白さを、もっとたっぷり味わいたい！　そんな声に応えて2015年に初の長編『映画ひつじのショーン〜バック・トゥ・ザ・ホーム〜』が完成。テレビ版のキャラクター像やユーモアのツボをしっかり押さえつつ、映画らしいスケールを感じさせる物語と映像を魅せてくれました。

そして2019年12月13日（金）から、長編映画第２弾『映画ひつじのショーン　ＵＦＯフィーバー！』の公開が決定！　前作よりもさらにスケールを増した作品の見どころをご紹介します。

ほのぼのショートアニメが宇宙規模のSFアドベンチャーに！

舞台はおなじみイギリスの片田舎の牧場。ショーンと仲間たちがのんびり暮らす中、なんと突如ＵＦＯが飛来。街はＵＦＯフィーバーに沸き、牧場主も宇宙をテーマにしたアミューズメントパークを作り一儲けを企みます。

その頃ショーンは、牧場に迷い込んできた宇宙人の女の子ルーラと出会ってたちまち仲良しに。ショーンたちは謎の組織からルーラを守りながら、故郷を恋しく思う彼女を家に帰してあげようと奮闘します。

映画版でのショーンたちは牧場を飛び出し、より破天荒でダイナミックな大騒動を繰り広げるのが見どころ。今回もルーラを宇宙へと帰すため、イタズラ好きなショーンならではのアイデアによる奇想天外な脱出作戦がこれでもかと展開し、スカッと楽しませてくれます。

もちろん奇想天外といってもショーンたちは特別な武器を使うわけではなく、あくまで知恵を振り絞って“人間顔負けの活躍”を見せるという、いつも見慣れたテレビシリーズの世界観がベース。そこへ不思議な力を持つ宇宙人ルーラが加わることで、映画らしいスケールとスリル満点のアドベンチャーが巻き起こり、大人も子どももワクワクさせるのです。

そうした映画ならではの見ごたえに大きな役割を果たす、新キャラの宇宙人ルーラの愛くるしさも必見！地球で初めて見るもの（特に食べ物）に興味を惹かれ、やりたい放題に暴れてしまう無邪気な姿は、まるで人間の子どものよう。パパママはやんちゃな我が子に手を焼く感覚を思い出し、小さな子どもたちは自分の仲間のように共感するはず。

映画を愛するスタッフたちのこだわりにも脱帽！

ちなみに今回の映画は、完成までに4年もの歳月が掛かったそうです！　それもそのはず。キャラクターたちの人形はもちろんのこと、トウモロコシ畑が広がる牧場や、ルーラがやりたい放題に散らかすスーパーマーケットなどのセットも手作り。そして映像につながるよう1コマずつ人形を細かく動かし撮影します。でもだからこそ、他のアニメにはないほのぼのとした優しい温もりが醸し出されるのです。

また映画版のもう一つのお楽しみといえば、大人をニヤリとさせるパロディネタの数々。今回もスティーヴン・スピルバーグ監督作『E.T.』さながらショーンがこひつじのティミーを自転車のかごに乗せたり『未知との遭遇』の“あのメロディ”を再現するなど、随所に名作SFへのオマージュが散りばめられていて、子どもだけでなく大人も夢中になって見入ること間違いなし。

来年で生誕25周年を迎え、ますます人気と盛り上がりを見せる「ひつじのショーン」。その魅力がたっぷり詰まった長編アニメーション映画を、家族みんなで楽しんではいかがでしょうか。笑いあり感動ありのストーリーを見終わったら、きっと寒い冬でも心がポカポカ温かくなり、優しい気持ちに包まれるはずですよ。

『映画ひつじのショーン　ＵＦＯフィーバー！』（2019年）／イギリス・フランス／上映時間：86分
12月13日（金）全国ロードショー
配給：東北新社 STAR CHANNEL MOVIES