本格焼酎をカクテルで楽しむ方法(心構え編) Shochu Mix up 2020 ~みやざき焼酎の未来~

本格焼酎をカクテルで楽しむ方法(心構え編) Shochu Mix up 2020 ~みやざき焼酎の未来~

趣味・遊び

目次[非表示]

  1. はじめに
  2. Shochu Mix up 2020 ~みやざき焼酎の未来焼とは
  3. プロデューサーはミクソロジストの代表格、南雲さん
  4. オール宮崎の多様なプレイヤーが一挙集結
  5. ステージではセミナーが続々と開催
  6. スペシャルトークではミクソロジスト南雲さんの講義
  7. カクテルの相性を研究するためのステップ
  8. 蔵元セミナーでは蔵元さんご自身から個別レクチャー
  9. 多様で華やかなカクテルのバリエーション
  10. フード提供も一期一食の宮崎オリジナルメニュー
  11. 宮崎の焼き物や焼酎テイスティング、特産品のPRも
  12. 一杯をつむぐ面白さがつまっています。カクテルは思いのリレー、バトンタッチ

ステージではセミナーが続々と開催

最初に南雲さんから当日伝えたいメッセージが説明され、1日が始まる前に一堂に会してオール宮崎のラインナップで集合写真。
この日しか集まれないメンバーの貴重なショットです。

気持ちを一つにしてからお客様をお迎え、そして全力のおもてなし。最初に率先してカクテルをつくり提供したのは宮崎県河野知事。自ら宮崎特産の柑橘を使ったカクテルをつくり提供されていました。

スペシャルトークではミクソロジスト南雲さんの講義

会場内のステージでは南雲さんによる「焼酎カクテルについての考察」がオープニング。焼酎をカクテル素材として使用する際のベースとなる体系的な基礎理論が説明されました。
南雲さんによれば、本格焼酎のカクテル化前提に体系化すると以下4つの切り口があるそうです。

┝①スタンダード系(25度~30度)
 ┝②無濾過・粗濾過系(25度~30度)
 ┝③原酒系(35度~44度)
 ┝④熟成系(樽熟成・甕熟成・タンク熟成)


この軸ごとにどのようにカクテル化していけばよいのか、アプローチ方法を簡単に教えていただきました。

①なら、スタンダードなカクテル・ペアリング用カクテル(フードとのマリアージュを生み出す)基本のお湯割り、炭酸、水、お茶割りが向いているそう。特にGOODな組み合わせはペアリング用のカクテル。逆に複雑タイプやフルボディタイプは個性が強いためカクテルには相性がよくないそうです。

②の無濾過・粗濾過系はペアリング用カクテル、またはお湯割りorソーダ割りで。蒸留仕立ての香りが強めに残るため比較的使い方は難しい部類に入ります。

③の原酒系はカクテル全般、フルーツカクテル、ソーダ割りに向いてます。

④の熟成系はご注目で、ブラウンスピリッツ全般やフルーツカクテル、ソーダ割りが良いそうです。特に樽熟成はウイスキーカクテルにそのまま変換可能で、バリエーションの幅が広がります。逆に甕(かめ)熟成の焼酎は個性がぶつかるためカクテル向きではありません。

カクテルの相性を研究するためのステップ

またカクテルの相性を研究するためには4つのステップがあります。①香りをかいで、②色で振り分け、③含有成分を調べます。その上で④同じ地域の特産物との相性を見ていきます

この順番をご家庭で焼酎カクテルを創作する際の参考にしてみてください。同地域の特産物で合わせる方法は郷土料理と地酒の相性を考えればうなずける発想です。
最後に教えていただいたのは焼酎の素材ごとのフレーバーと、相性が良い素材群。フレーバーに合わせて素材を選択するのが基本で、オリジナルカクテルを検討する際の指標になります。

以下米・芋・麦の展開例をご参考までご覧ください。
さらに詳しくは、南雲さんの著書(『ザ・ミクソロジー カクテル創作のメソッドとテクニック』柴田書店・刊)を紐解けば基礎理論が身に付きます。関心が高い方はぜひ。

醸される地域の土地文化、民俗に立脚する個性豊かな焼酎が、シンプルにそのまま飲む以外にも「カクテル」という飲み方と出逢い、味わいの可動領域が一気に広がります。南雲さんが体系立てた基本路線を大きく超えなければ、家庭でも再現可能です。作り手と飲み手双方にとって、新たな発想で新スタイルなカクテルを創るヒントをたっぷり頂くことができ、本格焼酎の未来に新たな光明が灯された南雲さんの講義でした。

その他「これからの焼酎の未来と可能性」「焼酎の熟成について」「本格焼酎と料理のペアリング」「焼酎カクテルの可能性と未来について」など各テーマに合わせて蔵元さんがご登場。自分の言葉で焼酎の拓かれるべき可能性について語り合いは続きます。

蔵元セミナーでは蔵元さんご自身から個別レクチャー

セミナーでは蔵元さん自ら教鞭に立ちました。焼酎造りのプロたちは自分の言葉で語れる「独自の哲学」があります。その独自性をいかに焼酎に投影しているのか、5人の蔵元さんが順番に語ってくれました。

中には自分で熟成焼酎をブレンド体験できるお試し企画もあり、飲み手の数だけ飲み方がある焼酎の魅力をみなさんにご理解いただく場になりました。
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