
観光とスポーツを一緒に楽しむチーム競技フォトロゲイニングとは?【男の趣味活】
所属できるクラブがあった学生時代と違って、大人になるとチームで競技を楽しむという機会が減りますよね。仲間とみんなで協力しながら同じ目標を達成する、あの充実感をもう一度味わいたい──そんな願いを気軽に実現できるチームスポーツとしてオススメしたいのが「フォトロゲイニング」です。
目次
フォトロゲイニングは誰でも楽しめ、なおかつ探究しがいのあるチームスポーツ
地図やコンパスを頼りに、自然の中に設置されたチェックポイントを制限時間内に巡り、各ポイントに設定された点数をどれだけ集められるか競う「ロゲイニング」という競技があります。
大枠はオリエンテーリングと似ていますが、あらかじめチェックポイントを巡る順番が決まっているオリエンテーリングと違って、ロゲイニングはどの順番でポイントを巡っていくか、そしてどのルートを通ってポイントを目指すかは自由です。
そのポイント地点の通過証明として、主催者があらかじめ撮影したものと同じアングルの写真を撮影する競技形態が「フォトロゲイニング」と呼ばれるものです。
フォトロゲイニングの特徴と魅力は、大きく分けて次のようになります。
■体力だけでなく頭脳やチームワークも必要
基本的には高度な専門技術が必要なく、誰でも気軽にプレーできる自由さがフォトロゲイニングの魅力です。
その一方、制限時間のうちに各チェックポイントを効率的に巡るには、地図を読み解く力やルート選びの戦略が必要。また、競技には2〜5人のチームでエントリーするのが基本で(ソロ参加が可能な大会もあります)、互いに支え合いながら集団でゴールを目指す団結力も求められます。
つまり体力勝負だけではない、意外と奥の深いスポーツなのです。
■スポーツしながら観光できるから楽しい!
フォトロゲイニングは観光地や市街地で開催されることが多く、その街の多種多彩な観光名所がチェックポイントになっています。つまり、チェックポイントを巡ることで街の観光も楽しむことができるという、運動とレジャーを兼ねた一挙両得のスポーツなのです。
普通の旅行では通らないような道や名所をぐるっと散策し、ポイント到達の証明として撮影した写真を記録しておけば、きっと特別な“日帰り旅行”の思い出になることでしょう。
■体力のレベルに応じて楽しめる
フォトロゲイニングの大会では、ランオンリー(自分の走力のみで移動)以外にも、電車・バスを使った移動が認められたレースが行われることがあります。あまり体力に自信がない人や家族連れでも、そうしたカテゴリーのレースなら気軽に参加できますね。
フォトロゲイニングの基本的なレースの流れ
まず競技開始前にルール説明を受け、その際に地図とチェックポイント一覧を受け取ります。ルール説明が終わってから、地図とチェックポイント一覧を開封できます。制限時間内にすべてのポイントを巡るのはほぼ不可能なので、一覧に振り分けられた各ポイントの点数や効率的なルートを検証し、どのように移動していくかスタートまでに相談しておきましょう。
そして競技が始まったら、チームメンバーは常に30m以内で一緒に行動することが原則。別行動で得点を集めることはできません。「交通ルールを守る」「ゴミを捨てない」などのマナーを守って競技しましょう。
そして制限時間内にチーム全員揃って本部エリアへ戻ればフィニッシュ。配布された用紙にルートを記入し、カメラの写真確認と一緒にチェックを受けましょう。各部門とも上位3チームまで表彰されます。
※実際の詳しいルールや競技の流れは、大会によって異なります。大会公式サイト、または、日本フォトロゲイニング協会の大会情報をご参照ください。
これからフォトロゲイニングを体験するのにオススメの大会
■第3回 フォトロゲin千葉市幕張(2018年5月3日開催)
高層ビルや数多くの商業施設が立ち並ぶ幕張を中心に、古くから伝わる神社や仏閣を楽しみながら回れるコースを設定。レースは「3時間の部」「5時間の部」で、両方とも一部交通機関の利用が認められています。体力勝負のランでチェックポイントを攻めるのはもちろん、うまく電車を使って省エネで点数を集めるスタイルも可能なので、ファミリーでも気軽に参戦できますよ。
<詳細>
SPORTS ENTRY「第3回 フォトロゲin千葉市幕張」
■フォトロゲイニング生駒2018(2018年5月20日開催)
関西在住の方にオススメしたいのが、奈良・生駒で開催され今年で6回目を迎えるフォトロゲイニング生駒。生駒市の東には矢田丘陵、西には生駒山があり、コースのアップダウン攻略がカギとなります。ソロでのエントリーも認められているので、チームメンバーが揃わない場合でも競技を楽しめますよ。
<詳細>
■第5回フォトロゲ南アルプス市(2018年10月20日開催)
観光要素も目いっぱい楽しみたい方にオススメの大会がこちら。山域〜山間〜平地に幅広くチェックポイントが設けられ、南アルプス山麓の自然豊かな絶景を心ゆくまで眺めることができます。さらに、地元の方々や名店による「おもてなし」の数々も名物で、南アルプス市の魅力をとことん味えるのが嬉しいところ。大会後には山梨の郷土料理やワインを振る舞う「交流会」も開催されるので、ぜひ泊まりがけで参加しましょう。
仲間や家族と一緒に、競技と観光を一緒に楽しむことができるフォトロゲイニング。とっても魅力的ですよね。
景色を眺めたり観光スポットを満喫しながら、旅行気分重視でゆっくりワイワイと巡るもよし。高得点&スピード重視でチェックポイントを積極的に攻め、ストイックに競技性を追求するもよし。
楽しみ方が自由なフォトロゲイニングを、それぞれの好きな形で体験してみてください。
<協力>
一般社団法人 日本フォトロゲイニング協会