
つかみに最適!初心者も簡単な手品でビジネススキルも伸ばす【男の趣味活】
飲み会や忘年会で“つかみ”になる一発芸が欲しいと思っている方。あるいはもっとシンプルに“人をビックリさせたり楽しませる技が欲しい”と思っている方。「手品」をマスターしてはいかがでしょうか。
手品と聞くとTV番組やステージに出演する凄腕マジシャンの華麗な技を思い浮かべて「あんなの無理!」と腰が引けるかもしれませんが、必ずしも無理ではありませんよ。
手品は“魔法”ではなく“ショー”。タネをちゃんと理解し、しかるべき段取りをスムーズに演じることができるよう練習すれば、手先がそんなに器用でなくてもできたりします。それに手品を練習していくうちに、手品とは関係ない意外なスキルも鍛えられます!
そこで今回の「オトコの趣味活」は、手品を趣味にすることのメリットや上達のコツ、さらに初心者でも手軽に始められる「手品のタネ」をご紹介します。
手品をマスターすればこんなことに役立つ!
■場を盛り上げるコミュニケーションツールになる
忘年会などの宴会で「何か一発芸やって」なんて無茶ぶりされて困った経験はありませんか? そんな時に初歩的なテーブルマジックの1つや2つマスターしていれば、思わぬ意外性で場が一気に盛り上がり、注目を浴びること必至。さらに「どうやったの?」「俺にも教えて!」と話題が膨らみ、同僚や知人とのコミュニケーションがもっと円滑になりますよ。
■手品のトークで対人スキルがアップ!
ただ黙々と手順を進めるだけでは、タネも仕掛けもある手品を信じ込ませることは難しく、最後に成功しても盛り上がりません。「ここにある○○にはタネも仕掛けもございません」といった口上で期待を煽りながら、所々で「これから○○をします」としっかり説明することで手品の流れに引き込んだり、時には観客のヤジやツッコミを笑顔で軽妙に切り返す反応も必要です。
マジシャン界には「“手品”は手が1つ、口が3つ」という格言があります。つまり、手品においてはテクニックだけでなく、口で巧みに説明する(納得させる)トークが大切ということ。気の利いた口上や巧みな説明を手品と一緒に練習すれば、いつの間にかトーク力やコミュニケーション力がアップしていることでしょう。
■手品の“見せ方”を磨いてプレゼン力がアップ!
手品をショーとして盛り上げるには、構成と演技が大事。タネから気をそらすため観客の視線を別の方向へ誘導する動作を挟んだり、逆に“間”をためる緩急で注意を惹きつけたり、時には「今から念力を送ります」といった大胆なハッタリで期待を煽るなど、観客を自分のペースに乗せる必要があります。これって、プレゼンで聞き手の関心を惹きつけるためのスキルに似ていると思いませんか?
つまり、手品で観客の意識や感情を巧みに操作できるようになれば、そのスキルをプレゼンで活かすことだって夢ではありません。人を楽しませるだけでなくビジネスでも役立つなんて、手品は実に奥が深いですね!
100円で簡単にチャレンジ!初心者に最適なダイソー「マジックキング」シリーズ
手品をマスターするモチベーションが湧いたら、次は手品のタネを仕込みましょう。
手品のタネを入手するには、『マジック入門』といった解説書を読んで覚えるか、道具をショップで購入することになります。あらかじめタネが仕込まれた道具を購入するのが最も手軽ですが、値段がピンキリで迷うし、そもそも専門店が近くにない…という方には、100円ショップのダイソーで販売されている「マジックキング」シリーズをオススメします。
「マジックキング」シリーズは数十種類の手品グッズがラインナップされていて、オーソドックスなマジックが商品1つで簡単に実現できるようになっています。また、商品パッケージに手品の難易度が記されているので、選ぶ際の参考になります。
その中から編集部で厳選した難易度別の手品道具をご紹介! いずれもタネはシンプルですが、「へー、そうなんだ!」と感心するアイデア賞モノ。パッと見ただけではすぐに見破れないクオリティですよ。
■LEVEL1 コインが一瞬で消える
黒いシート、コイン、リング、魔法のキャップがセット。キャップをかぶせたリングをコインの上に乗せ、キャップだけ外すとコインが消えています!
■LEVEL2 スプーンが一瞬で曲がる
こちらの商品はスプーン2本入り。普通に指で動かしても曲がらないことを確認してもらった後、念じながら触っているうちになぜかスプーンが曲がります!(写真のように筆者の娘でも成功しました)
■LEVEL3 ボールがカップを通り抜ける
3色のカップとミニボールがセット。カップの上にボールを乗せ、さらにその上から他のカップをかぶせます。指でトントン叩くとあら不思議、ボールがカップを通り抜けます!
手品が上達する練習のコツ
手品のタネも仕込んだら、あとはひたすら演技を練習するのみです。1人でコツコツ練習するのもいいですが、時には家族に見てもらったりムービーで撮影するなど、客観的な視点からチェックすると改善点が見つかりやすくなりますよ。
■手品の動作やセリフは分けて練習
手品の動作をスムーズに進めようと意識していると、その途中で挟み込む口上や説明まで気が回らなくなってバタバタしがち。最初からすべてを一緒に行うのは難しいので、まずは動作の練習だけ行い、それが完璧になってからセリフを練習に加えましょう。
■セリフのスピードや手品の“間”に気を配る
手品の説明スピードや進め方が速すぎると、何をやっているのか観客が理解できないうちにサクサクと進み、結局盛り上がりを欠いたまま終わってしまいます。トークは観客に目を配って反応を確かめながら進め、手品への注意を集められるよう“間”をじっくり取るよう意識しましょう。
■手品の動作は“普段の動きの延長線上”で
タネを隠す動作やスピードが“普段の自分の動き”とかけ離れていると、どうしても不自然に映ってしまいます。いつも無意識に行っている行動の立ち居振る舞いを思い出し、手品の動作を“自然な動き”に近づけられるよう練習しましょう。
いかがでしょうか。
タネを覚えてしっかり練習すれば、手先の器用さに自信がない人でも手品はマスターできます。人を楽しませるだけでなく、普段の仕事や生活で活かせるスキルまで身につく、有意義な趣味として手品を追求してみてください。
<参考文献>
『知識ゼロからのマジック入門』ふじい あきら著(幻冬舎)