
まだまだある!キャンプならではの自然体験 Vol.3【男の趣味活】
前回はアウトドアWEBサイト「.HYAKKEI[ドットヒャッケイ]」の羽田裕明編集長に、初心者が気軽にキャンプを楽しめるコツを教えてもらいました。
最後のインタビューとなる今回はいわば中級編。「自然と触れ合って楽しむ」というキャンプの醍醐味をよりいっそう満喫できる、オススメの楽しみ方を紹介してもらいます。
シンプルな料理こそ外でおいしい
ーキャンプは自然と触れ合って楽しむことに醍醐味があると思いますが、自然体験と絡めたオススメの楽しみ方を教えてください。
まずは自然の中で食べるご飯。これは料理の段階から楽しめる一大イベントですね。個人的な意見で賛否両論もありますが、家で食べてもおいしい、手の込んだ料理はキャンプで作らなくてもいいと思っています。
オシャレに楽しむという昨今のトレンドとは真逆ですが、家で食べると味気なかったり手抜きに思われたりするようなシンプルな料理こそ、外で食べればおいしく感じるものです。例えばベーコンや野菜の丸焼きとか、必要最低限のステップで作れる料理をぜひ試してみてください。
ー簡単に作れるものだとトライしやすいから、料理のバリエーションも広がりますね。
いきなりキャンプ初体験から頑張りすぎる必要はありません。基本的な段取りが分かってきたら、少しずつ深掘りしていけばいいんです。料理もシンプルなやり方に慣れたら、もう少し手の込んだオシャレな料理にチャレンジして、コーヒーと一緒にソトカフェ気分を満喫しSNSにアップするのもいいでしょう。
慣れてきたら自分で色々アレンジを
ー子どもと自然の中で楽しむオススメの遊びは?
松ぼっくりはたき火の着火剤にもなります。子どもとキャンプ場を散策しながら松ぼっくりを拾えば、ちょっとした宝探しみたいで、たき火にも使えて一石二鳥です。
ー子どもを飽きさせない秘訣は他にもありますか?
以前、子育て世帯へのインタビューで聞いたのですが、子どもを遊ばせる時によほど危険なことではない限り「危ないからダメ」とか言わないよう気をつけているそうです。もちろん何かあった時にすぐ手助けできるよう目を離さずに見守ることは不可欠ですが、最初から制限を設けてしまうと子どもの好奇心を抑制してしまいますから。
ー好奇心を抑制しない=飽きずに楽しめるということでもありますね。
先ほど話した松ぼっくり拾いもそうですが、簡単なことでいいのでレクリエーションぽいことを仕掛けると子どもも楽しく自然と触れ合えます。
ーキャンプで夫婦がロマンチックに楽しめる時間はありますか?
自然の中で見る星空もアウトドアの醍醐味です。子どもが寝静まった後に2人きりで静かに眺めると素敵だと思います。空気が澄んでいる秋だと、星空もよりキレイに見られますよ。
ー前回は、初心者が最低限用意しておくべき道具を教えてもらいましたが、「こんな道具もあればキャンプの楽しみ方がもっと広がる」というオススメはありますか?
非日常感を一番ストレートに体験できるハンモックですね。これを持っていくと例外なくみんなが喜ぶし、フォトジェニックで記念撮影にも向いているので、持っておくと損はないですよ。あと、空気を入れて膨らませるエアーソファーがあれば、星空を眺めたりまったり過ごしたりする時間がより快適になります。
ーキャンプに慣れていくにつれて、楽しみ方がますます広がりますね。
最初の頃は段取りも分からずせわしなくなるものです。そんな中でも面白いと思える興味が見つかったら、次からは星空を眺めるためにエアーソファーを用意するとか、一人ひとりがそれぞれ深掘りしアレンジしていけばいいんじゃないでしょうか。
ーこれまで「ずっと続けられる一生の趣味」という観点からアウトドアの中でもキャンプについて語っていただきましたが、最後に羽田さんにとっての生きがいとは?
アウトドアに限らず生活全般において、自分にとって居心地のいい空間と時間を作ること。これは一生かけて追求していきたいですね。
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< 聞いた人 >
アウトドアWEBサイト「.HYAKKEI」編集長 羽田裕明さん
<取材協力場所>
BUNDAN COFFEE & BEER
ブンダン コーヒー アンド ビア
〒153-0041 東京都目黒区駒場4-3-55(日本近代文学館内)