
【眠りのプロが解説】赤ちゃんが寝ないときに考えられる理由・原因と、必要な睡眠環境とは?
育児
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※この記事は2019年12月に公開されたものを再編集・再公開しています
生まれたばかりの赤ちゃんを育てていくことはパパママにとって大きな幸せである一方、夜中に寝たり起きたりを繰り返したり、夜泣きがなかなか収まらないと、心身ともに参ってしまいますよね。
赤ちゃんが夜中にしっかり寝られるようになるには、理想的な睡眠環境をパパママが整えてあげることが必要不可欠。そのために知っておきたい知識を、「NPO法人赤ちゃんの眠り研究所」の代表理事・清水悦子さんに解説していただきます。
赤ちゃんが夜中にしっかり寝られるようになるには、理想的な睡眠環境をパパママが整えてあげることが必要不可欠。そのために知っておきたい知識を、「NPO法人赤ちゃんの眠り研究所」の代表理事・清水悦子さんに解説していただきます。
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赤ちゃんの睡眠環境や生活リズムは整っていますか?
赤ちゃんが質の良い睡眠をできるようになるには、しっかり眠りやすい環境や生活リズムを整えてあげる必要があります。日常生活の中で常態化している習慣が、赤ちゃんの寝つきの悪さや頻回な夜間覚醒につながっていることがあるので、子どもだけでなくパパママの睡眠環境や生活リズムもこの機会に見直してみてください。
赤ちゃんが1日を過ごす場所
明かりに照らされた室内で1日中過ごしていると、赤ちゃんの視線の先に常にライトが光っているため、昼夜の区別がつかず寝つきが悪くなります。次のように、体内時計への影響に配慮した生活リズムを作ってあげましょう。
・朝:夜に寝ていた部屋とは別の環境(明るいリビングなど)へ移す
・昼:落ち着いた木陰程度の明るさの部屋(真っ暗にせず、少しカーテンを引く程度)で過ごしたり昼寝する
・夜:就寝30分~1時間前から過度に体を動かす遊びやテレビ・スマホの視聴などを控え、抑えた光の中でゆったり過ごす。そして夜8時ごろには寝室へ移す
・朝:夜に寝ていた部屋とは別の環境(明るいリビングなど)へ移す
・昼:落ち着いた木陰程度の明るさの部屋(真っ暗にせず、少しカーテンを引く程度)で過ごしたり昼寝する
・夜:就寝30分~1時間前から過度に体を動かす遊びやテレビ・スマホの視聴などを控え、抑えた光の中でゆったり過ごす。そして夜8時ごろには寝室へ移す
大人の生活・睡眠リズムを赤ちゃんに合わせる
家族が夜遅くに帰宅したり、隣の部屋から生活音が聞こえてくる環境だと、赤ちゃんが落ち着いて眠るのは難しいですよね。パパは仕事を早く終えられる日は赤ちゃんの就寝前に頑張って帰宅し、難しい場合は就寝時間から間をあけて帰宅してください。
また、できれば大人も夜10時ぐらいには布団に入るようにしましょう。そうすれば赤ちゃんが目覚める早朝に一緒に起きて活動をスタートできるし、十分に睡眠をとることでお世話する大人の健康改善にもつながります。
また、できれば大人も夜10時ぐらいには布団に入るようにしましょう。そうすれば赤ちゃんが目覚める早朝に一緒に起きて活動をスタートできるし、十分に睡眠をとることでお世話する大人の健康改善にもつながります。
眠る部屋の温度・湿度
夏:室温の目安は25~27℃。熱帯夜は体温が下がりにくく寝つきが悪くなることがあるので、換気や送風機などで空気の流れを作りながら冷房を運転し、体の熱がこもらないよう気をつけましょう(冷房や送風機の風が直接赤ちゃんにあたらないように注意)。
冬:室温の目安は20~22℃。極端に空気が乾燥しているようなら加湿器や濡れタオルを干して加湿してください。布団を蹴ってしまうようであればスリーパーの使用も検討するといいでしょう。衣類の着せすぎにもご注意ください(背中に手を入れて汗でじっとりしているようだと、着せすぎ)。
冬:室温の目安は20~22℃。極端に空気が乾燥しているようなら加湿器や濡れタオルを干して加湿してください。布団を蹴ってしまうようであればスリーパーの使用も検討するといいでしょう。衣類の着せすぎにもご注意ください(背中に手を入れて汗でじっとりしているようだと、着せすぎ)。
眠る部屋の光環境
生後3~4カ月までの赤ちゃんには、いったん注視した対象から目を離せなくなる「強制注視」という傾向があるので、天井の常夜灯は消すようにしましょう。夜中の赤ちゃんのお世話に明かりが必要な場合は、赤ちゃんの目に直接光が入らないフットライトを置くといいですよ。