
「10歳の壁」「小4の壁」小学校高学年から子どもが急に反抗的になった──その時、親はどう接すればいい?
育児
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今までパパママの言うことを何でも素直に聞いていた子どもが、小学校高学年に差しかかってやたらと口答えしてきたり、反抗的な(相手を傷つけようとする)言い回しをするようになった。あるいは、急に言葉使いが悪くなった──。そう感じたことはありませんか。
子どもによって程度や時期に個人差はありますが、SNSでも10歳前後の子を育てているパパママから次のような悩みの声が多く寄せられています。
子どもによって程度や時期に個人差はありますが、SNSでも10歳前後の子を育てているパパママから次のような悩みの声が多く寄せられています。
\\★good morning★//
— ろい@初心者ブログ (@3kids_roi) November 18, 2019
10歳の長女の子育ての壁に
ぶつかり中😶
ワガママ&反抗期が
重なり、まぁー横着な言葉使い。
それを注意すると
「いつも私のことばかり
怒ってる!」
どこかで聞いたことあると思ったら
私が母に言ってた言葉🙄🙄
誰に似たのか🙄
母がんばる!#おは戦r1118ng 🌛*
凸凹のある息子(小4)が反抗期なのか、注意するたびに「何で?」と理由を言っても「何で?」と聞かずしまいには言い聞かせになるというパターン。民間学童をやめて1ヶ月。家にいる時間が長くイライラ。#レスパイトケア
— あると (@KOXaFXMwsvnFQlJ) March 2, 2020
「反抗期って中学生ぐらいから始まるもののはずだし、ちょっと早いんじゃない?」と疑問に感じる方もいるかもしれませんが、実はこれは「10歳の壁」または「小4の壁」と呼ばれる、子どもの発達段階に応じて現れる現象なのです。
10歳前後の子どもが反抗的になる理由は?
では、“10歳前後の子どもの発達段階”とはどんな状態を指すのでしょうか? 文部科学省のHPでは、次のように特徴が説明されています。
9歳以降の小学校高学年の時期には、幼児期を離れ、物事をある程度対象化して認識することができるようになる。対象との間に距離をおいた分析ができるようになり、知的な活動においてもより分化した追求が可能となる。
つまり10歳前後の子どもは、自分の頭で考えたことをしっかり言葉にできる能力が発達する時期ということ。
それだけなら喜ばしい成長なのですが、次のような特徴も関係することで「10歳の壁」の現象が生まれてくるのです。
それだけなら喜ばしい成長なのですが、次のような特徴も関係することで「10歳の壁」の現象が生まれてくるのです。
身体も大きく成長し、自己肯定感を持ちはじめる時期であるが、反面、発達の個人差も大きく見られることから、自己に対する肯定的な意識を持てず、劣等感を持ちやすくなる時期でもある。
また、集団の規則を理解して、集団活動に主体的に関与したり、遊びなどでは自分たちで決まりを作り、ルールを守るようになる 一方、ギャングエイジとも言われるこの時期は、閉鎖的な子どもの仲間集団が発生し、付和雷同的な行動が見られる。
つまり、自己肯定感に裏付けられた「自分の方が正しい」という思いや、劣等感を払拭したいがための攻撃的姿勢、さらに親しい友人と使っている荒々しい言葉が当たり前になることなどが重なり、パパママに反抗的な態度を取るようになるのでしょう。
「10歳の壁」「小4の壁」を乗り越えるために必要な親の対応は?
子どもの内面的成長が「10歳の壁」「小4の壁」という新たなステージに達したのであれば、大人もそれまでの関係性や距離感を見直す必要があります。もう親の言うことに何でも従う年齢ではないのに、小さい子どもを相手にするような頭ごなしに命令する態度では反発を招くだけです。
反抗的な子どもを正しく導いて“育児の壁”を乗り越えるために、次のような対応を実践してみてはいかがでしょうか。
反抗的な子どもを正しく導いて“育児の壁”を乗り越えるために、次のような対応を実践してみてはいかがでしょうか。
見守りに徹し、いざという時だけ注意する
今長男は小4反抗期…どう対応したらいいものか悩む毎日です。介入したいと思う事もありますが子供が自分の力で解決して行かなくてはいけないですよね…。うちの場合は反抗期だからこそ常に向き合い、気にかけて『見守る』、『アドバイス』を送り軌道修正してあげられたらと思ってます♪
— すけしん@🇺🇸US子育て(ゆっくり低浮上) (@y_k2nz) September 15, 2018
反抗期への対処法と相通じるものですが、「いつまでも子どもじゃない」という自立心が芽生え始める時期の子に対して、過剰な干渉や押しつけは「言われなくても分かってるよ」と反発を招く火種になりかねません。
ある程度は子どもの自主性を尊重して“見守り”に努め、注意や干渉はここぞ!という場面だけにとどめてみてはいかがでしょうか。一人の人間として認められている満足感と、ちゃんと見守られている安心感を得られれば、子どもだって不必要な反発は起こさなくなるかもしれません。
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頭ごなしに叱らない
子どもが何をしてもまず受け入れてあげることが大事。間違ったことだと否定してばかりいると反抗期に入って何も話してくれなくなる。まずは受け入れて、それから諭す。考えさせる。今の内から親には何を話しても大丈夫だと思わせること。同僚の方曰くこれが大事らしい。
— モー子 (@mo_ko929) September 13, 2018
先ほど触れたように、10歳前後は自己肯定感を持ちはじめる時期。それなのに事あるごとに言動を叱ったり否定しすぎると、子どもの自己肯定感はボロボロになり、劣等感に苛まれたり心を閉ざしてしまうおそれがあります。
子どもが反抗的な態度を見せてもそのテンションにつられず、まずは子どもの気持ちを受け入れ、その上で「こうした方がいい」と冷静に諭すようにしてはいかがでしょうか。そうは言ってもついカッとなる…という方は、怒りの感情のコントロールに努めてみるのも良いかもしれません。
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