
梅雨の時期も早くキレイに乾かしたい!洗濯物の部屋干しテクニック
こんにちはー! 梅雨の時期の前には部屋干しに対して、何かしらの実験を毎年行っている洗濯ハカセの神崎です。
今回は、そんな梅雨時期の部屋干し実験から得た、嫌な部屋干し臭を出さない部屋干しテクニックを紹介いたします。
部屋干し臭の原因とは?
部屋干しの匂いの正体って何かご存知ですか? そう、思い浮かべていただいた通り「雑菌」が1つの原因ですが、実はもう1つあります。それは「洗濯で落としきれない汚れ」です。
部屋の温度にもよりますが、雑菌は干し始めから5〜6時間以上経過すると、誰でも感じ取れるくらい嫌な匂いを放ち始めます。
そのため、「汚れをしっかり落とす」「早く乾かす」という2つの要点を押さえた洗濯と干し方をすることが、嫌な匂いを出さないためのテクニックなのです。
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部屋干し臭対策に知りたい「洗剤と洗濯方法」
まずは洗濯中に汚れをしっかり落とさなければなりません。洗濯物に汚れが残っていると、汗などの湿気を含むことで嫌な匂いを放つ「戻り臭」と呼ばれる現象が発生したり、汚れが栄養となって雑菌の繁殖を助けてしまったりします。
それを防ぐためのテクニックはとっても簡単!
●洗剤は粉タイプの物を使う
●酸素系漂白剤も洗剤と一緒に入れて洗う
●柔軟剤と一緒か、柔軟剤の代わりにクエン酸を使う
粉タイプの洗剤は、酸素系の漂白剤成分が少なからず混ぜられている物が多く、液体の洗剤に比べて汚れ落ちが良いです。
酸素系漂白剤は、カラフルな衣類を洗う時は液体タイプを使いましょう。
また、仕上げ時に柔軟剤と一緒か、柔軟剤の代わりにクエン酸を使うことによって、雑菌の繁殖が抑えられ、衣類が嫌な匂いを放ちにくい状態にできます。クエン酸は洗濯中に入れると洗剤の成分とかち合って効果が薄れるので、柔軟剤ポケットに入れて使いましょう。
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部屋干しのコツ「干し方」のアイディア
干し方にとって重要なポイントは「温度・湿度・空気の循環」の3つ。どれか1つでも欠けると、洗濯物がまったく乾かない状態になってしまうので、これらのポイントを意識することが部屋干しテクニックで重要になってきます。
まずは干す場所。最適なのは、浴室乾燥機能を使った浴室乾燥です。
浴室乾燥機能を使うと、60度程度の温風によって「温度の条件」を、換気の機能によって「湿気と空気の循環の条件」を完璧に揃えてくれます。なので、梅雨の時期に関しては、浴室乾燥機能を使った浴室干しが最高です。
ただし浴室はカビが多い場所でもあります。浴室乾燥を使わない浴室干しに関しては、浴室の湿気で乾かないどころか衣類をカビだらけにする可能性があるので、逆におすすめできません。
その場合は、浴室の次に温度や空気循環などの条件を揃えやすいリビングが、干す場所としてふさわしいです。
次に干し方。できる限り“高い位置”に干しましょう。
最近、低い場所に干した場合と高いところに干した場合の違いを試したところ、最大5時間、少なくとも1時間以上は乾燥時間に開きが出るという実験結果を得ることができました。
湿気は低いところにたまりやすく、床と天井近くでは5%程度湿度の差が出ることがあります。周りの湿度が高いと、洗濯物から水気を放つことができなくなるため乾きが悪くなります。そのため高い場所に干した方が早く乾く結果につながるのです。
あとは、干す時に「換気」と「気流」を意識しましょう。
浴室乾燥は浴室乾燥機能が働いているので換気は大丈夫ですが、リビングで干す場合はキッチンの換気扇を回したり、サキュレーターや扇風機を用いて湿気の吸い出しと気流を起こし、空気の循環が生まれやすくしてください。
さらに、ピンチハンガーで干す時は「アーチ干し」や「三角干し」といった干し方をすると、バラバラに干したりするよりは30分〜1時間程度早く乾かすことができます。できる限り洗濯物の長さを規則正しく揃えるのも、早く乾かすためのテクニックですよ。
アーチ干し
三角干し
部屋干し臭を出させないためのテクニック・アイディアおさらい
●洗濯には粉洗剤を使い、クエン酸で仕上げる
●温度、湿度、空気の循環を意識した場所や干し方で5〜6時間以内に乾燥させる
いかがでしょうか? これで嫌な部屋干し臭のリスクをほぼ0に近づけることができると思うので、ぜひ皆さんの家庭でも実践してみてくださいね。
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