
ゴミ同然と言われても僕にとっては宝物。自分の居場所をつくる趣味アイテム保管の整理力を身に着ける
男の居場所を考える上で欠かせないのが、趣味との付き合い方。
お気に入りのアイテムをコレクションしている人もいれば、趣味を楽しむためにいろいろとアイテムが必要な人もいることでしょう。 ただ残念なことに、こうした趣味関係のアイテムは、悲しいことに本人以外に(言ってしまえば)ゴミ同然なのです。
お気に入りのフィギュアやプラモデル。運動のための重たくてデッカイ器具。なんだか分からない専門書の数々に、ウェアやら衣装やら。
僕が模様替えコンサルティングでお客さま宅に伺っても、この趣味アイテムたちは本人以外からはなんとも邪険な扱いを受けています。
さらに悪いことに、家族にたっぷり不満を持たれる趣味アイテムは、片付けられることもなく部屋に散乱していたり、物置化してしまった洋室などに突っ込まれていたり…。その挙げ句に「あのよく分からない物がなくなれば、この部屋はもっと広く使えるのに」なんて思われているのです。
こうした趣味アイテムが原因で、家族との関係がちょっと険悪になってしまうなんて経験はないでしょうか? 今回は、趣味アイテムとどうやってうまく関わっていくかをお話します。
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趣味アイテムのスペース・場所をしっかり確保しよう!
家族から不満を持たれる趣味アイテムには共通点があります。
・いろんな場所に散乱している
・決めたはずの置き場所から逸脱してくる
・やたらとデカイ!
家がとても広くて「この部屋は趣味用の部屋」というスペースがつくれるのならいいかもしれません。でも子育て家庭においては、子ども部屋をつくってあげたかったり、他にも物が増えてきたり…。そもそも大人のためのスペースが限られてしまっていたりするため、なかなか趣味用の部屋まで確保できないのが実状でしょう。
それでも「趣味アイテムのスペースをちゃんと決めて収納している」という人は、家族からそんなに不満も持たれません。なので、まずは趣味アイテムのためのスペースをしっかりと決め、その置き場所から大きく逸脱しないことを徹底しましょう。
家庭にとって家とは「共有スペース」。趣味アイテムの保管場所はあくまでも「自分だけのための場所」。いずれにせよ、大切な家族のためのスペースと上手に共存していくことが必要になるでしょう。
とはいえ「すでに趣味アイテムの置き場所を決めているけど、それじゃあ収納が収まらない」ということもあるかもしれません。であれば、月々の趣味予算の中からトランクルーム代を捻出するのも手です。
近所のトランクルームを借りるのもいいですが、他にもクラウド倉庫サービスがオススメです。例えばminikura(https://minikura.com/)では、ダンボール1箱250円などでアイテムを保管しておいてもらえます。中身をスマホでチェックできたり、ヤフオクへの出店ができたりと物持ちさんには大変便利なサービスです。
ただし、くれぐれも普段の趣味予算とは別にトランクルーム代を計上してしまわないようご注意ください!
そのアイテム、使ってるか使ってないか、それが問題だ!
趣味アイテムが家族に不要品と見なされてしまうのには、理由があります。
「本人以外にとっては価値がない」という理由もありますが、それ以上に大きいのは「それ、使ってるの?本当に必要なの?」と思われてしまうこと。
「これは大切な物なんだ」と言いつつ、ダンボールにしまい込み押し入れに突っ込んであったり、埃をかぶったまま洋室に投げ出してあったり。慈しんでいる様子が見られなければ当然「なくてもいいんじゃない?」と思われてしまう。
趣味アイテムに理解を示してもらえない最大の理由が、この「不要感」なのです。
ただ、「捨てるのはイヤ!」という思いが強い人に限って、アイテムの要不要を自分に問いかけることが苦手です。改めて本当に全部必要な物なのかを自分に問いただしてみることも必要です。
「捨てるのはなんとなくもったいない」と思っているなら、上記のようなトランクルーム代を月々払ってでも保管しておく価値がある物かどうか、考え直してみるのもいいでしょう。
たっぷり収納を実現させる“高さ”をちゃんと活用しよう!
趣味アイテムの要不要も判断し、収納スペースもしっかり確保できたら、その後はスペースを最大限に有効活用したいところです。
小スペースでたっぷり収納を実現させる唯一の方法は、「高さ」を上手に活用することです。
「場所を取る」というのは、「床面積」をたくさん使っている状態を指します。背の低い家具をいっぱい並べれば、それだけ場所を取ります。しかし高さを活用できれば、その分小スペースで済むわけです。
背の高い家具を置くなら、奥行きは浅めにしよう
「背の高い家具は圧迫感を感じそうで嫌だ」という方もいるでしょう。でも実は、圧迫感は背の高さだけでなく、家具の奥行の深さでも感じるものです。
奥行が浅ければ背が高くても圧迫感を感じづらいので、背の高い(目線より高い)家具を置くのであれば、奥行は30cm以内がいいでしょう(一般的な本棚は奥行28〜9cmが多い)。
また、家具を高くする場合はなるべく天井近くまで高さがあった方が、壁との一体感が生まれるため圧迫感を感じづらいです。
逆に、たくさん収納したいからと奥行40cm以上もの家具を置いても、その奥行をうまく活かせず「取りづらいけど奥の方にとりあえず突っ込んである状態」になってしまう可能性があります。
どうしてもしまいたい物が大きい場合は奥行の深い家具も検討の余地ありですが、そうでなければ本棚サイズの収納家具がおすすめです。
使いにくい収納場所をフル活用しよう
収納スペースを設けるにあたっては、新たに家具を置くだけでなく、既存の造り付け収納も活用できるかもしれません。
特に、押入れの天袋や階段下にちょこっと備えつけてある収納スペースや、「こんな所にあったんだ!」と目からウロコの床下収納。
家族がうまく活用できていない、ちょっと使いづらい収納があるようなら、その中を整理して趣味アイテムをしまう場所にするのも手です。誰も使わず無駄になりがちな場所を有効活用できる手段になりますよ!
■まとめ
趣味は気持ちを高ぶらせてくれたり、生きがいになったりします。どんな趣味であっても、家族に理解が得られないからといってやめてしまう必要はありません。
でも、趣味を大切にしたいのであれば、自宅の共有スペースにおける配置の限度はわきまえた方がいいかもしれません。
家庭における家とは、個人の場所ではなく家族の共有空間です。
「家族が快適に暮らす」という視点を持つことができれば、きっと趣味に対しての理解も家族から得やすくなることでしょう!
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