冬の健康対策は万全ですか?ヒートショック予備軍にならないために気を付けること

冬の健康対策は万全ですか?ヒートショック予備軍にならないために気を付けること

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  1. あなたは大丈夫?ヒートショック危険度をチェックしよう
  2. ヒートショック危険度の高い「41℃」以上の温度で入浴している人は半数以上
  3. 万が一の時に危険!“深夜の1人風呂”
  4. 新型コロナウイルスによるストレスで入浴に変化?
  5. ヒートショック予防にぜひ!入浴前準備呼吸
  6. ~おまけ~
    1. 「パパ風呂家庭」が最も多いのは青森県。過去データから分かる「パパ風呂家庭」
寒い冬に家庭内で起きやすいアクシデントとして、ここ数年ニュースで報じられる機会が増えた「ヒートショック」。

浴室と脱衣所の間など、温度差の激しい場所へ移動して血圧の急激な上昇や下降が引き起こされることで、脳出血・脳梗塞・心筋梗塞などの深刻な症状につながるおそれがあります。
そんな危険なヒートショックですが、リンナイ株式会社が全国の20〜60代男2,350名を対象に行った「入浴に関する意識調査」によると、ヒートショック対策を何か習慣化している人は2割未満だったそうです。そこで今回は、この「入浴に関する意識調査」を通じて判明した「ヒートショック予備軍が多い県」などの興味深いデータを交えながら、入浴科学者・早坂先生監修によるヒートショック対策をご紹介します。

あなたは大丈夫?ヒートショック危険度をチェックしよう

下記の一覧は、今回の調査にあたって早坂先生が作成した「ヒートショック危険度チェックシート」。早坂先生によると「チェック数が5個以上ある方は、ヒートショックになる可能性が高い『ヒートショック予備軍』です」とのこと。まずは皆さんも各項目をチェックしてみてください。
ちなみに今回の調査で最もチェック数の多かった項目は「自宅の脱衣室に暖房設備がない」で、2番目に多かった項目は「自宅の浴室に暖房設備がない」。設備面でヒートショック予防ができていない家庭が多いという調査結果に対し、早坂先生からも「健康のためにも暖房設置をぜひお願いしたいです」というアドバイスを頂きました。

Q.次の項目のうち、あなたにあてはまるものはどれですか?すべてお選びください。(複数回答 N=2,350)
また、「免疫が上がりやすい入浴法」簡易チェックシートにおいて、チェック数が5個以下で免疫の上がりにくい入浴をしてしまっているのは「沖縄県」、続いて「島根県」という結果となりました。一方で、免疫が上がりやすい入浴(チェック数9個以上)を最も実践できているのは「栃木県」「千葉県」という結果になりました。

秋冬の時期にどれくらいの頻度でお風呂に入るかを聞いてみました。その結果、毎日浴槽に浸かると答えた方が約4割、1週間に1回以上浸かる方は約7割となりました。一方、毎日シャワーのみですませる方は約3割と、秋冬の時期は浴槽に浸かる方が多いことが分かりました。
また、都道府県別で比べたみたところ、毎日浴槽に浸かる人が日本一多いのは「宮城県」、毎日シャワーのみですませる方が最も多いのは「沖縄県」となり、続いて「宮崎県」など比較的暖かい地域が上位にランクインしました。

ヒートショック危険度の高い「41℃」以上の温度で入浴している人は半数以上

一般的にお風呂の湯の温度が41℃以上の場合、入浴時にヒートショックが起きやすいとされています。そこで、家庭での冬場の湯の温度設定を尋ねたところ、40℃が最も多く、40〜42℃がボリュームゾーンということが判明。つまり、全体の半数以上がヒートショック危険度の高いお風呂に入っているということです。

Q. あなたは秋冬の時期に浴槽に浸かって入浴する際に、何℃のお風呂に入ることが多いですか? (単一回答 N=1,709)
入浴の温度について都道府県別に比べてみると、入浴温度が日本一高い熱風呂県は「鳥取県」、続いて「奈良県」という結果になりました。また、日本一入浴温度が低いのは「宮崎県」という結果になりました。

ちなみに、浴槽に浸かる時間は「10分以上~20分未満」が最も多い結果に。

Q.あなたは秋冬の時期に浴槽に浸かって入浴する際に、どのくらいの時間浴槽に浸かっていますか? (単一回答 N=1,709)
また、都道府県別で比べてみたところ日本一入浴時間が長いのは「茨城県」で21.1分、続いて「岩手県」「長野県」となりました。一方、日本一入浴時間が短いのは「高知県」で約10.7分、続いて「埼玉県」という結果となりました。

この結果に対して早坂先生は「ヒートショック対策は寒い地方だけの課題ではありませんね」とコメントしています。

万が一の時に危険!“深夜の1人風呂”

万が一、ヒートショックなどの体調不良を起こしてしまった際、異変にすぐ気がついてくれる人がいない環境での入浴には危険が潜んでいます。

深夜に1人でお風呂に入る際のアドバイスについて、早坂先生から次のようなコメントをいただきました。
入浴で多い体調不良は、知らぬうちに意識を失うことです。家族が寝静まった後など、異変に気づいてくれる人のいないタイミングでの入浴が習慣化してしまっている人は注意してください。また入浴中、眠さ・だるさを感じたときは、一旦湯船が出るようにしましょう。

新型コロナウイルスによるストレスで入浴に変化?

新型コロナウイルスの影響によるストレスについて調査しました。その結果、過半数の方が「ストレスが増えた」と答えました。また、都道府県別で比べるとコロナ禍で最もストレスが増えたと感じている人が多かったのは「神奈川県」、続いて「福岡県」が多いという結果になりました。
また、入浴とストレスの関係についてもきいたところ、入浴がストレス解消につながっていると答えた方は過半数という結果になりました。都道府県別で比べてみたところ、入浴がストレス解消につながっていると答えた方が最も多いのは「東京都」という結果になり、続いて「石川県」「福島県」「佐賀県」が上位にランクインしました。

ヒートショック予防にぜひ!入浴前準備呼吸

では最後に、誰でもどこでも気軽に実践できるヒートショック予防法「入浴前準備呼吸」を早坂先生に考案していただいたのでご紹介します。
以前より医療現場では、診察時の血圧測定で緊張によって血圧が急上昇してしまう方へ、深呼吸をしてから血圧を測定すると、平常時の血圧に下がることは知られていました。特に腹式呼吸は交感神経の興奮を抑え、血圧を安定させる作用があるので、裸になる前に行うことでヒートショック予防にもなる、と考えられます。

また、浴室は湯船の湯で温まっており多少なりとも脱衣室よりも室温が高いので、下着を脱ぐのは浴室の中で行うようにしましょう。しかし、深呼吸でヒートショックを完全に防ぎきれるわけではありませんので、先に記載されているような脱衣室や浴室の暖房、湯の温度の低め設定など、根本的な対策をお願いいたします。冬に気をつけたいヒートショックにまつわる統計を中心に、「入浴に関する意識調査」の結果をご紹介しましたがいかがでしたか。
高齢者の方が危ないイメージのあるヒートショックですが、実は老若男女注意が必要です。
本調査で、コロナ禍によってストレスに悩んでいる人が多いことや、入浴によってストレス解消をしている方が多いことがわかりました。そんなコロナ禍において「免疫が上がりやすい入浴法」を入浴科学者 早坂先生におまとめいただきました。
入浴科学者 早坂先生監修
免疫が上がりやすい入浴法


1. 免疫力アップのカギは入浴による血流改善と体温上昇
免疫は「病原体に対する身体の総合防衛システム」です。何か特定のことをすれば、免疫力が劇的にアップするという方法はありませんが、免疫力を上げると考えられる生活習慣はあります。その1つが入浴です。免疫系では、免疫細胞が作られる場所と実際に機能する場所が体内では離れていますが、血流が良くなることで免疫細胞が体内を効率よく循環するようになり、免疫機能が向上すると考えられます。また、体温上昇そのもので免疫細胞が活性化されます。これらのことから適切な入浴が免疫力を上げると期待されます。

2. 毎日40℃のお湯に全身浴で10~15分が基本
血流を良くするには、熱すぎない40℃のお風呂に肩まで全身浴で10~15分入ることが基本です。この基本的な入浴法で血流は改善し、体温を程よく上昇させます。40℃を超える熱いお風呂は入浴時に血圧の急上昇を引き起こすだけでなく、体温も急上昇させた後、すぐに体温が下がりますので結果として温まりが長く続きません。また、長く入り過ぎますと、のぼせ(熱中症)を引き起こしますので、長くても15分以内で、額に汗をかいたら湯船から出るのが良いタイミングです。毎日入ることで良い睡眠にもつながり疲労も回復します。

3. お風呂でマインド"フロ"ネス!?
コロナ禍もあって、日中は日常生活や仕事などで例年より強くストレスを感じ、交感神経が強く働いています。交感神経が強く働きすぎると免疫力が低下しますので、お風呂でリラックスして副交感神経の働きを強めることが大切です。湯船では40℃以下のぬるめの湯に浸かり目を閉じて腹式呼吸で鼻から3秒息を吸い、すぼめた口から5秒かけて息を吐きだす"マインドフロネス"瞑想で、もっとストレス解消が期待できます。
「入浴前準備呼吸」を毎日の入浴前の習慣にしたり、脱衣室や浴室に暖房設備を導入するなど、家族みんながヒートショックから身を守れるように心がけてみませんか。

【調査概要】
調査時期 :2021年10月4日~10月6日
調査方法 :インターネット調査(リンナイ株式会社)
調査対象 :20〜60代 男女 計2,350人
調査エリア :全国47都道府県

~おまけ~

「パパ風呂家庭」が最も多いのは青森県。過去データから分かる「パパ風呂家庭」

ちなみに、ちょっとここでヒートショックとは関係ありませんが、過去にはこんな興味深い統計結果がるのでを1つご紹介します。子どものいる家庭に「お子さんと入浴するのは母親、父親どちらが多いか」を尋ねたところ、「母親」と答えた方が6割以上。都道府県別に結果を見てみると、「父親」と答えた方の割合が最も多かったのは青森県で50%でした。

Q.あなたのご家庭では、お子様の入浴は母親と父親、 どちらの親が一緒に入浴することが多い(多かった)ですか? (単一回答 N=1,129)
また、夫婦のどちらがお風呂掃除を行うことが多いか尋ねたところ、女性の方がお風呂掃除を担当することが多い家庭は7割以上。こちらも都道府県別で見ると、男性がお風呂掃除を最もしているのは三重県で45.2%という結果に。

Q.あなたのご家庭では、夫婦のうち、お風呂の掃除はどちらがすることが多いですか? (単一回答 N=1,268)
これらの結果に対して、早坂先生は次のようにコメントしています。

お風呂場は子どもにマナーを教えたりやコミュニケーションに大切な場です。父親が育児に関われる場面は母親よりどうしても少なくなりがちなので、父親がお風呂でお子さんと向かい合い、積極的にコミュニケーションを取るのはお子さんの発育にとっても大切なことです。また、お風呂の掃除はやや面倒な家事の1つではありますが、湯船への入浴の第一歩はお風呂掃除からですので、夫婦で助け合いながら担当してもらえればと考えています。
【監修】早坂 信哉 先生

東京都市大学人間科学部教授、医師、博士(医学)、温泉療法専門医。お風呂を医学的に研究している第一人者。「世界一受けたい授業」「ホンマでっか!?TV」など多数のメディアに出演。主な著書は『たった1℃が体を変える ほんとうに健康になる入浴法』(KADOKAWA)、『入浴検定 公式テキスト お風呂の「正しい入り方」』(日本入浴協会)など。

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