【家庭でできるお金の教育】子どものムダ遣いを防ぎ、正しい金銭感覚を身につけさせるには? お小遣いの与え方と管理方法

【家庭でできるお金の教育】子どものムダ遣いを防ぎ、正しい金銭感覚を身につけさせるには? お小遣いの与え方と管理方法

マネー・保険

目次[非表示]

  1. 意外と多い“非お小遣い派”。時代の最先端を行くキャッシュレス派も
  2. 子どもの金銭感覚が身に付くお金の渡し方&管理法
    1. 必要に応じてお金をあげる「都度渡し」
    2. 毎月定額(年俸制)のお小遣い制
    3. キャッシュレスでデジタル払い&管理
    4. 貯金残高の利率をお小遣いとして払う「定率制」
成長過程の子どもが学ぶべきことは、学校や塾での勉強だけではありません。社会や家庭で共同生活を送るためのルールや、将来お金のやりくりに困らないための金銭感覚も、大人からさまざまな形で教わっていくべきものです。

その1つとしてパパママを悩ませるのが、「お金との付き合い方」をどう教えるか。子どもに渡したお小遣いはムダ遣いせず計画的に管理してほしいのに、親から見ればどうでもいいようなものを買ってしまい、すぐにお小遣いが底をつく…というのは“あるある”ですよね。

みんなはどのようにお小遣いを渡しているのか? 子どもに金銭感覚を学ばせるにはどんなお小遣い制が適切なのか? イー・ラーニング研究所が20代~50代の子どもがいる親を対象に行った「子どものお小遣いに関する調査」の結果を交えながら、各家庭の実態やオススメのお小遣い制度をご紹介します。

意外と多い“非お小遣い派”。時代の最先端を行くキャッシュレス派も

まず「子どもにお小遣いを渡していますか」と尋ねたところ、「はい」が43%、「いいえ」が57%。意外にも、子どもにお小遣いを渡していない人(おそらく、必要なタイミングに応じて必要な金額を渡しているのでしょう)が、渡している人を若干上回る結果となりました。

(画像出典:株式会社イー・ラーニング研究所)

お小遣いを渡している人のうち、「お小遣いの渡し方は次のうちどれですか」という質問に対して、「現金」(55)という回答が9割以上。その他、少数ながら「クレジットカード」(2)、「ICカード」(2)、「プリペイドカード」(1)というキャッシュレス時代ならではの渡し方も!

さらに「ご回答いただいた方法でお小遣いを渡している理由は何ですか」という質問には、「やり取りがスムーズだから」(15)という回答が最も多く、続いて「管理がしやすいから」(13)、「利便性が高いから」(12)、といった理由が多く挙がりました。

(画像出典:株式会社イー・ラーニング研究所)

子どもの金銭感覚が身に付くお金の渡し方&管理法

では、子どものムダ遣いを防ぐとともに正しい金銭感覚を身につけさせるには、どのようにお金を渡して管理させればいいのか? さまざまな方法を、それぞれのメリット・デメリットに注目しながら紹介しましょう。

必要に応じてお金をあげる「都度渡し」

前述の調査で過半数を占めた「非お小遣い派」が一般的に行っていると思われるのが、お菓子や漫画の買い物など必要な時に必要なだけお金を渡す「都度渡し」。もちろん、子どもが欲しいものがあれば無制限にお金を与えるわけではありません。

例えば、子どもがガチャガチャを欲しがっている時(あるいは欲しいと申告した時)にパパママが購入の是非をジャッジし、あるいは「それって本当に必要かな?」「前も買ったよね?」と尋ねることでお金の使い方を改めて自問させ、衝動的なムダ遣いを防ぐことが可能になります。また、自分が欲しいものを買うことを親に認めてもらえるよう、上手に説得する提案力や交渉力が身につくかも

ただし、常に親に申告して許可を得ないといけないのは、欲しい物を自由に買えない子どもにとって少々息苦しく感じるかもしれません。また、いつまでも親の主導でお金の使い道を管理・判断していると、子どもに自主的な金銭管理能力が身につきづらいおそれもあります。

毎月定額(年俸制)のお小遣い制

小学1年生や中学1年生など、子どもの年齢や学年の節目からお小遣い制を導入している家庭も少なくありません。例えば「毎月500円」といった月額制が基本でしょうが、なかには年始にお年玉などを渡して1年間そのお金だけでやりくりさせる「年俸制」という家庭も!
お小遣い制のメリットは何と言っても、「今ガチャガチャをやったら今月のお小遣いを使いきるので我慢しよう」「ゲームソフトを買うためにしばらく貯金しよう」など、限られた手持ちの金額でお金をやりくりする術を子どもが実体験で学んでいけること

なかなか欲望のコントロールが利かない子にとっては、欲しいものがあればすぐにお小遣いを使いきるデメリットはありますが、身をもって失敗することでお金の大切さと適切な使い方を学ぶのは必ずしも悪いことではないでしょう。
子どもがお小遣いを計画的に使えるようになるためにぜひオススメしたいのが、小遣い帳によるアナログ管理

「もらったお金」「使ったお金」「残ったお金」を入出金のたびに記入していけば、今どれだけお金を持っていて、あとどれだけ使えるかが子どもでも一目瞭然。また、毎回の使い道を記録しておくことで、「そういえば、この前も同じようなものを買ったな」「あれはムダ遣いだったかも」など後々で振り返りやすくなりますよ

キャッシュレスでデジタル払い&管理

前出の調査でかなりの少数派だった「キャッシュレスのお小遣い」も、実は親子両方にとってメリットがあります。

SuicaなどICカードへのチャージやPayPayなどのスマホ決済アプリで毎月決まった金額を渡したり、あるいは一定額のプリペイドカードを持たせることで、子どもが使える金額に一定以上の上限を設ける=使いすぎを防ぐことが可能。また、使用履歴がデジタルに記録できるので、大人が子どもの消費行動を把握し、子どもも小遣い帳のようにお金を管理しやすくなります。

その一方、ワンタッチで決済できるキャッシュレスお小遣いは便利であるものの、便利すぎて逆に支払いのハードルが下がってしまう(使いすぎてしまう)おそれも。また、お札や小銭を介さないお金のやり取りでちゃんと金銭感覚が育つか、セキュリティは大丈夫かなどの不安もぬぐえません。

貯金残高の利率をお小遣いとして払う「定率制」

お金の使いすぎを防ぐとともに子どもの金融知識アップにもつながるユニークなお小遣い制が、貯金残高に利率を適用する「定率制」。

利率を例えば5%に設定し、最初に1万円のお金を専用口座(あるいは貯金箱)に預けさせ、毎月貯金残高の5%をお小遣いとして口座に振り込んでいくというもの。口座に1万円残っていればお小遣いは500円。すぐに使って1000円しか残っていなければ、お小遣いはわずか50円になるという仕組みです。とはいえ、もし10万円たまるとお小遣いが5000円と子どもにしては高額になるので、年齢に応じてお小遣いの上限を設けておく必要があるでしょう。

お金をちゃんと残して月々の利子=お小遣いがたまっていくと、毎月払われるお小遣いの金額も右肩上がりにアップしていくので、自然とムダ遣いが減りそう。また、資産運用のリテラシーを子どものうちから身につけることも期待できますね。ただし、こうした金融の仕組みを小さい子に理解させるのは難しいかもしれないので、小学校高学年~中学生ぐらいから始めるのがベターでしょう。
子どもに定期的に与えるお小遣い(あるいは必要に応じた都度制)とその使い方は、現在進行形の楽しみのためだけでなく、将来大人になってお金に困らない生活力を身につけるためにも大きな影響を及ぼします。

今回ご紹介した取り組みのうち、ご家庭の事情や子どもの性格にマッチしたものを導入し、金銭感覚を養えるようサポートしてあげてみてはいかがでしょうか。

【「子どものお小遣いに関する調査」調査概要】
調査方法 : 紙回答
調査地域 : 全国
調査期間 : 2019年5月1日(水)~2019年5月13日(月)
調査対象 : 20代~50代の子どもがいる親 男女 計133人