『ファイティング・ファミリー』 | 一夜にして成功を手に入れた女性ファイターを支えたものは?

『ファイティング・ファミリー』 | 一夜にして成功を手に入れた女性ファイターを支えたものは?

育児

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  1. 兄弟・姉妹の関係性に思い悩むパパに見てほしい映画
  2. 同じ夢を追う兄妹に“差”がついたら…
  3. 夢は一人で追うものじゃない

兄弟・姉妹の関係性に思い悩むパパに見てほしい映画

兄弟・姉妹を育てるパパにとって、子どもたちの関係は常に気がかりな問題。一緒に遊んだり仲良く過ごしてくれるのが理想ですが、大きくなるにつれて性格や好みの違いが分かれ、互いに距離が生まれたり仲が悪くなることも…。

親として何かできることはないのか?と思い悩むパパにとってのヒントとなり、また我が子が兄弟・姉妹関係のあり方を考えるきっかけになりそうな作品を今回はご紹介します。

世界最大のプロレス団体WWEでスターの座を手にした女性ファイター・ペイジの驚きの実話を描き、11月29日(金)から劇場公開される『ファイティング・ファミリー』です。

同じ夢を追う兄妹に“差”がついたら…

イギリスでレスリングジムを営む両親の間に生まれ、自らも選手としてジムを盛り上げる兄ザックと妹サラヤ。彼らの夢はアメリカのプロレス団体WWEのリングに立つことでした。

そんな中、我が子の夢の実現を願う両親が兄妹にWWEのトライアウト(入団テスト)を受けさせたところ、妹サラヤだけが合格。兄と一緒に夢を実現したいと願うサラヤは、複雑な気持ちを抱えながら単身渡米しトレーニングセンターでデビューを目指し、一方のザックは挫折感から自暴自棄になってしまいます。

兄弟・姉妹で同じスポーツや習い事をする家庭は少なくないし、また子どもたちの間で才能の差が生まれるのも決して珍しくはないでしょう。そんな場合、差をつけられた方は「兄弟なのになぜ…」と兄弟だからこそ2人の差を痛感し嘆いてしまいがちですが、ザックとサラヤの兄妹もそんな状態になってしまうのです。

ここで重要となるのは、そうした差や溝が生じる以前にどれだけ兄弟・姉妹が深い絆を結んでいるか

WWEのリングに立ちたいと願うザックとサラヤは、元々は同じ夢を追う同志として強い絆で結ばれていた兄妹。挫折したザックのことをサラヤは親身に心配し、進むべき道へと兄を導きます。一方のザックも失意でやさぐれながら、ライバルたちとの過酷な競争で自分を見失いそうになったサラヤの背中をそっと押します。

この物語では子どもたちが夢に挫折した(挫折しそうになった)時に兄妹同士が互いの支えになりますが、そうしたサポートを親が果たすこともできるはず。

夢に破れて挫折してもいい。夢を追う途中で失敗してもいい。大切なのは、その先の道──次に自分ができることを探して再トライすること。そんな尊いメッセージが真実のサクセスストーリーを通じて熱く胸に刺さることでしょう。

夢は一人で追うものじゃない

親としてはこうした兄妹の関係描写に目が行きがちですが、もちろんたった一人でアメリカに渡って夢を追うサラヤの奮闘も見逃せません。

夢を実現するには努力によって才能を伸ばす必要がありますが、戦う相手があってこそ成り立つプロレスの場合、自分のことだけ考えてはいられません。ライバルたちが集まるトレーニングセンターで唯一のイギリス人であるサラヤは、奇抜な外見やしゃべり方の違いから疎外感を感じ、周囲との関係の築き方に苦悩します。

慣れない環境で自分を見失って失敗を重ねながら、やがて自分らしさを取り戻すと同時に人間的にも成長していくサラヤ。その姿は、彼女のように単身で夢を追ったことのあるパパなら共感し応援したくなること必至! そして子どもたちにとっても、将来自分が夢を追う局面で「どうすればいいか」と考える際の道しるべとなることでしょう。

この世に生まれた時点から子どもたちは一人の人間で、将来の道は自分たちで切り開くもの。でも、彼らがふと道に迷った時にそっと寄り添ったり励ますことなら親や兄弟にもできるはず。そんな家族のあり方を考えさせてくれる熱いスポーツドラマを、実話ならではのリアルな説得力と共にぜひ親子で鑑賞してみてください。

『ファイティング・ファミリー』(2019年) /アメリカ/ 上映時間:108分
11月29日(金)全国ロードショー
配給:パルコ
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