寒い冬でも赤ちゃんがぐっすり眠るには?服装&お部屋づくりの3つのコツ

寒い冬でも赤ちゃんがぐっすり眠るには?服装&お部屋づくりの3つのコツ

育児

目次[非表示]

  1. 赤ちゃんは寒すぎても眠りづらくなる!その理由は?
  2. 寒い日の睡眠対策① スリーパーを着せる
  3. 寒い日の睡眠対策② エアコン&加湿器で快適な温度と湿度に
  4. 寒い日の睡眠対策③ 寝具を暖かい素材に
  5. 【NG】電気毛布の使用は危険
気温が下がってくると困るのが赤ちゃんの服装。寝る時はお布団をかけたほうが良いのか、暖房をつけても良いのか、温めすぎないほうが良いのか、と心配事が増えますね。

寒い季節でも赤ちゃんにぐっすり眠ってもらうためには、服装や睡眠環境をどのように整えれば良いのか?
寒い時期の赤ちゃんの睡眠について、乳幼児睡眠の専門家の視点で解説をしていきます。

赤ちゃんは寒すぎても眠りづらくなる!その理由は?

まず「赤ちゃんは寒いと眠りづらくなるのか」について。答えはその通りです。

寒いと身体が縮こまるので、力が入ってしまいます。寝るときはリラックスしていることが大切なので、寒いと思いながら縮こまっていると、質の良い睡眠をとるのは難しくなります。赤ちゃんに限らず、大人も同様です。寒い中でリラックスして眠るのは難しいですよね。そのため、寒すぎないような睡眠環境を整えて寒すぎないようにしてあげることが大切です。

しかし、0歳の赤ちゃんには毛布や掛け布団をかけるのは窒息のリスクがあるため危険です。そのようなやわらかい素材のものを寝床に置くのは避けましょう。ではどのような対策なら可能なのか? 0歳でもできる寒さ対策を3つ挙げて解説していきます。

寒い日の睡眠対策① スリーパーを着せる

ビレア 5重ガーゼスリーパー(画像提供:サイバール株式会社)

先に挙げたように、0歳児の場合は寝床に毛布のようなやわらかいものがあることは窒息のリスクになります。うっかりうつ伏せになったり、毛布が顔の上にかかってしまったりしたときに、それを払い除ける身体能力が発達していないと、苦しくてそのまま呼吸ができなくなってしまうことが起こり得るためです。1歳以降は苦しければ自分で体勢を変えたり、払い除けたりできるのであれば使用することも可能になりますが、寝返りを打ってはいでしまうことも考えられます。

そのため、掛け布団や毛布を使わない代わりの寒さ対策として、スリーパーを使用することをおすすめします。スリーパーの素材はさまざまなものが販売されていますが、綿のガーゼ素材やフリース素材、タオル素材などで作られたベストのような形の着るお布団です。スリーパーであれば、寝返りをしても布団がついてきてくれるので、はいでしまう心配はありません。

寝返りをまだ習得していない3カ月ごろまでのお子さんでしたら、スリーパーではなくおくるみをしてあげるのが良いでしょう。ママのお腹の中にいたときのように丸い姿勢にしてあげると落ち着きやすくなり、音や光の刺激によるモロー反射などで驚いて起きることも防げます。スリーパーだとまだサイズが合わずに顔が埋もれる可能性もあるので、着せる場合はサイズチェックを入念にするようにしましょう。

寒い日の睡眠対策② エアコン&加湿器で快適な温度と湿度に

冬の寒い季節、スリーパーだけでは対策が難しいことも大いにあります。暖房を使って部屋自体の温度を上げてあげることも大切です。

暖房は空気が乾燥してしまうのであまり使いたくない、という方もいらっしゃるかもしれませんが、電気代を考えるともっとも効率が良いのがエアコンの暖房です。しかし暖房を使用すると空気の乾燥を避けられないので、加湿器を併用しましょう。快適な湿度は40〜60%が目安。もしくはオイルヒーターや加湿機能付きファンヒーターなども有効です。(エアコンに比べて電気代が高めにつくことだけが難点!)

エアコンなら温度設定は18〜20度程度が目安になります(部屋の広さやエアコンの性能、設置位置などによっても変わりますので、大人が過ごしやすい室温を保つようにしてください)。設定温度よりも実際の室温は少し低くなるかもしれませんが、18度程度に保てているなら、肌着にキルティングなどしっかりめの素材の長袖のパジャマに6重ガーゼやフリースのスリーパーなど着せていればちょうど良く過ごせます

あまり寒いからといって着せすぎてしまうと、着膨れして寝づらくなることも考えられますので、ある程度は室温をコントロールしてあげるほうがおすすめです。

寒い日の睡眠対策③ 寝具を暖かい素材に

寒くないように暖める手段は、暖房だけではありません。体感温度には設置面の温度も強く影響します。例えば、同じ室温20度のお部屋で過ごすにも、大理石のひんやりした床にすわるのと、モコモコカーペットの上で過ごすのとで寒さが変わるのはご想像いただけるでしょうか?

つまり、シーツをあたたかい素材のものに替えるというのも1つの対策です。たとえば毛布のような素材のものをシーツの代わりにしたり、あったか敷きパッドなどという商品名のものもたくさん出ているのでそういったものを使っても良いでしょう。

注意点は2つ。めくりあがらないようにぴっちりセットすることと、毛足が長すぎないものを選ぶことです。シーツとして使っていてもめくりあがってしまえば、毛布をかけているのと同じリスクになってしまうので、めくりあがらないように端を埋め込んだり裏に折り返したりなどの対策が必要です。また、あまりに毛足が長すぎると呼吸を妨げたり、毛が口に入ってしまうことにもなりかねないため、毛足短めの毛布を選ぶことをおすすめします。

【NG】電気毛布の使用は危険

コンセントに接続して暖かさを保つよう「電気毛布」というものも販売されていますが、これは赤ちゃんには使用しないようにしてください。

発熱する毛布なので非常に暑く、暑いと感じても身体を上手に動かせない乳児には危険性が高いです。温めすぎは乳幼児突然死症候群(SIDS)発生のリスクになるとも考えられています。またそれだけでなく、汗をかきすぎて脱水になってしまう危険性もあります。そもそも睡眠に入る時、人間は体温を下げていくものなので、寝ている間もずっと体温が高いままだと睡眠の質も悪くなってしまいます。さまざまな危険性を伴いますので、電気毛布の使用は避けましょう。

寒い冬は風邪をひかせてしまわないか、凍えていないかなど心配になることも多いかと思いますが、暖房や寝具をうまく使って快適な眠りを手に入れてくださいね。

みなさんのお子さんが、気持ちよくぐっすり眠れますように。

▼あわせて読みたい

すぐ寝る、よく寝る赤ちゃんの本 | ねんねママ(和氣春花) | 妊娠・出産・子育て | Kindleストア | Amazon

¥1,247

Amazonでねんねママ(和氣春花)のすぐ寝る、よく寝る赤ちゃんの本。アマゾンならポイント還元本が多数。一度購入いただいた電子書籍は、KindleおよびFire端末、スマートフォンやタブレットなど、様々な端末でもお楽しみいただけます。