
子ども部屋の収納は親のサポートが必須!状況を見極めて対処しよう
こんにちは! ご家庭の片づけの悩みをズバッと解決する“収納マン”こと、収納スタイルコーディネーターの芝谷浩です。
近年はリビング学習が一般化し、子どもがリビングダイニングで過ごすことが増えています。子どもと言っても小学生だけでなく中高生も同様の傾向で、相対的に子ども部屋の位置付けは下がっていると言えるでしょう。
そうなってくると、子ども部屋はカバンや勉強道具などを置きに行くだけのスペースだけとなって散らかりがちです。かと思えば、子ども部屋に閉じこもって掃除すらせず、これから社会人になって一人暮らしや結婚生活を送れるのか心配だという親御さんの声も少なくありません。
つまるところ、子どもの性格や成長度合いによって子ども部屋の状況は異なります。まずは状況をシッカリと見極めて適切に対処するようにしましょう。
必要な収納家具は親がチェックして用意してあげよう
子ども部屋が片づかないというご相談を受けて拝見すると、収納家具に不備があったり足りないということが少なくありません。
コミックや雑誌を含めた本などは子どもでも自由に買えますが、本棚などの収納家具を子どもが勝手に買ってくるということは少ないです。また、壊れて使いにくい状態になっているのに、親に言わずそのままにしているということもあります。
収納家具が壊れていると片づけにくいですし、そもそも収納家具が足りなければ片づける場所に事欠きます。
もちろん、モノが多すぎて少し処分しないと収まりきらないということもあるかと思いますが、片づけなさいと言って子どもに矛先を向ける前に、収納スペースに改善の余地がないか検討してみることが大切です。
中高生にもなればモノの量は親と変わらない
子ども部屋で多いモノの上位3つは、本、洋服、趣味のモノです。
その種類だけ見ても大人と同じと言えますが、量に関しても親と同等もしくはそれ以上になることもあります。ですから、まだまだ子どもだと思っていると、対処を誤ることになります。
中高生にもなると、モノの種類も量も大人と大差なく、基本的に片づけ方も大人と変わりません。一方で、自由になるお金と経験は子どもですから大人に比べると少ないです。
つまり、「大人と変わらない」という認識と「まだまだ子どもだ」という認識の両方を持ってサポートしてあげることが必要になります。
片づけはルール次第!家族でも適度な緊張感が必要
女の子で多いのが、お母さんの洋服やバッグを勝手に持って行ってしまうという問題です。家に帰ってきたらカバンを放ったらかし、ゴミをそのままにして掃除もしないという悩みもよく聞きます。これらはすべて習慣の問題です。
だらしがないのは子どもばかりではありません。お母さんが着なくなった洋服を娘に押し付けるというケースもあります。洋服を置く場所が足りないといってお母さんの洋服が子ども部屋に置かれているということもあります。
家族で片づいた状態を維持するには、家族がルールを共有して守ることが必要です。「親しき中にも礼儀あり」の気持ちで、お互いに適度な緊張感を持って快適な住環境を維持するようにしたいものです。
以上のように、子ども部屋を片づけるにあたっては、「大人の対応」と「子ども目線」の両方が求められます。片づけなさいと言う前に、子どもが片づけやすいように収納家具などをチェックし、必要であれば修理や買い足しをしましょう。
また、中高生にもなればモノの量は大人と変わりませんから、収納スペースも親と変わらない程度に与える必要があります。まだ子どもが小さい段階でも、できるだけ早い段階で子どもの成長に合わせてフレキシブルに対応できるように考えておいたほうが良いでしょう。
親としては「散らかっていたら恥ずかしい」とか「子どもが片づけができないと将来が心配」という気持ちがあります。しかし、子ども自身はそんなことにお構いなしです。
一方で、子どもは自分の環境を「普通」だと思い込む節があるので、まず親が片づいた状態を家全体で維持し、背中で教えることが大切だと思います。
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