
洗濯したワイシャツがクリーニング後の仕上がりに!プロが教えるアイロンがけの極意
こんにちは! 通算1万着以上、アイロン片手にワイシャツの仕上げをしてきた洗濯ハカセの神崎です。
これだけの枚数をかけ続けてきたからこそ気づいたアイロンの極意を、今回は皆さんにご紹介したいと思います。アイロンがけが苦手と思っているあなたでも、クリーニング後のようなプロ顔負けのアイロンがけができるようになりますよ!
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実は間違いだらけなアイロンがけのやり方
アイロンがけが苦手な人に話を聞いて共通して感じるのは、アイロンを間違った常識で扱っていることがほとんどです。その間違った共通意識とは…
・シワはアイロンの重みで伸ばす
・シワはアイロンの熱で伸ばす
・シワを伸ばすためギュウギュウとアイロンを力一杯押す
・焦げない程度にできる限り時間をかける
・アイロンは重いアイロンを使う
・アイロン台を使わないといけない
これらはすべて間違いなのです!
まず第一に、衣類のシワはアイロンで伸ばすものではありません。
シワはアイロンの重みや手で押す圧力や熱ではまったく伸びないので、いくらやっても時間のムダです。
では、アイロンがけでどうやってシワを伸ばすのか?
ワイシャツを1万着以上仕上げてきた中で私が気づいたのは、「衣類を一度湿らせて、手で引っ張りながらシワを伸ばすこと」だったのです。
アイロンを使うのはこの2工程だけ!
今までアイロンの熱や重みでシワを伸ばそうとしていた方にはピンとこないかもしれませんが、ではどのようにアイロンを使用すればいいのか?
・衣類を湿らせるための蒸気を当てる時
・シワを伸ばした後に、湿った衣類を乾かす時
この2点だけです!
衣類が乾いてる時はシワはつきにくく、濡れてる時ほど深くつきやすくなります。逆に、一度衣類についてしまったシワは乾いてる時には取れにくく、濡れてる時ほど取れやすいといった性質を持っています。
学生時代に教室の掃除をした時、雑巾を絞ったまま放置したことはありませんでしたか? その時雑巾はどうなりましたか?
硬く絞って乾かした雑巾は絞った形のままになり、それを開こうとしても、凸凹した、いわばシワがついた状態になっていたはず。そしてバケツの中に突っ込んで再び水につければ、雑巾のシワはキレイに広がったと思います。
衣類についているシワもそれと同じ原理で、乾いている時は取れにくく、湿った時は取れやすいといったことが起こるのです。
つまり、乾いた衣類をいくらアイロンがけしてもシワが伸びないのは当たり前のこと。なので、きちんとシワを伸ばすためには、次の順番を守りながらアイロンがけを行ってみましょう。
1. アイロンから出せる蒸気で衣類を湿らせる
2. 湿らせたら一度両手で生地をなでてシワを伸ばす
3. ある程度シワを伸ばしたところで、アイロンの熱で衣類を乾かす
なんだかいつものアイロンがけより工程が多いように感じるかもしれませんが、とっても簡単にシワが伸びるので、今までのアイロンがけよりも時間が短く楽になることは間違いなしです。
一連の工程を動画で撮影してみましたので、イメージが湧きにくい方はぜひご参考ください。
ワイシャツの仕上がりがキレイになるアイロンがけの順番
最後にもう1つ。
ワイシャツのアイロンがけにも順番があることをご存じでしょうか?
あっちをかけたりこっちをかけたりとバラバラに進めるよりも、次のように順番を守ってアイロンがけをすると、とっても楽でキレイに仕上げることができますよ。
1. カフス
2. 腕
3. 前たて
4. 半身を前面から背中面ごと重ねてかける
5. 逆の半身をかける
6. エリをかける
また、アイロン台を使っている人は、テーブルなどにシーツなどを敷き、広い場所でアイロンがけを行ってみましょう。
ワイシャツなどの場合、アイロン台のような立体的な場所よりもテーブルなどの広く平面な場所でかけた方がよりキレイに仕上げることができるので、ぜひ場所を変えて試してみてくださいね。
いかがでしたか。今までのあなたのアイロンがけと今回紹介したアイロンがけに、違いはたくさんあったでしょうか?
どうして衣類のシワが伸びるのか、その原理を理解してしまえば、アイロンがけはとっても簡単になります。今回ご紹介したアイロンがけの方法を練習してみてくださいね。
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