
部屋が片づかないのは理由がある!あなたの収納、間違ってませんか?
こんにちは! ご家庭の片づけの悩みをズバッと解決する“収納マン”こと、収納スタイルコーディネーターの芝谷浩です。
まだ少し風が冷たいものの、春らしくなってきました。同時に入学、入社、転勤、引越しなどのイベントを控え、希望に胸をふくらませている方も多いことでしょう。そうでなくとも新年度を迎えるにあたり、家の中を片づけたり模様替えしようと思っている人は少なくないのではないでしょうか。
でも一生懸命片づけてもすぐにまた散らかってしまう…。そんなふうに思っている方もいらっしゃるかもしれません。そこで今回は、スッキリした部屋をキープするための収納の基本を収納マンが伝授いたしましょう!
インテリアのことは片づけてから考えよう
テレビや雑誌を見ると、散らかった部屋がオシャレな部屋に大変身という展開をよく見かけます。ですが実際にはなかなか難しいことです。
なぜ難しいかと言うと、本来は片づけてからインテリアのことを考えるのが基本のところを、一段飛ばしでやってのけることになるからです。ゴルフに例えるなら、まずはグリーンに乗せてからパターでカップインするところを、いきなりホールインワンを狙おうとするようなものです。
最終目的地は同じとはいえ、プロでも難しいことですから、そんなやり方では上手くいくはずがありません。正しく片づければインテリアのことは後で考えてもまったく問題ないので、まずは片づけることに集中しましょう。
まずは片づかない原因を突き止めよう
会社で机の上を片づける時、どんな手順で始めますか? まず溜まった書類をチェックして不要なものは処分し、必要なものはファイリングするなどして、引出しや書庫に収めるのが一般的ではないでしょうか。
ご家庭でも同様に片づけていく方が多いと思いますが、実はこれが大きな間違い。これでは片づけては散らかり、散らかっては片づける、を繰り返すことになります。
なぜこの方法では片づかないかというと、「片づかない原因」を突き止めていないからです。火を元から断たなければ煙は出続けるのと同様に、片づかない原因をやっつけない限り、スッキリと片づいた状態をキープすることはできません。
片づけをする時には、まず何が片づかない原因なのかをしっかりと考えるようにしましょう。
片づかない原因は、人・モノ・場所
片づかない原因には、人、モノ、場所の3つがあります。
まずは「人」について。
モノは勝手に移動しません。必ず誰かが持って動きます。また、誰かが集めてきます。
たとえば、リビングでオモチャが散らかるのは、子どもがそれを持ってきたり、遊んだまま放ったらかしにするからです。ですから、子どもをうまくコントロールすることができれば、リビングを片づいた状態で維持しやすいと言えるでしょう。
次に「モノ」です。
リビングを見渡すと、いろんなモノがたくさんあるように見えます。しかし実は、片づかない根本的な原因になっているのは、ごく限られたモノだったりします。
たとえば本が多かったり、大きなサイドボードが邪魔になっていたりします。必ずしもそこに必要ないモノであれば、他の部屋に移動させることでスッキリとした部屋にすることもできます。
最後に「場所」です。
これは押入れやクローゼットの位置や大きさに問題があることもありますが、デスク周りといった限られた空間でも当てはまることです。
たとえば机の上に書類を出しっぱなしにしてしまう原因を考えると、引出しにしまっておくと忘れてしまうからということもありますが、引出しに不要なファイルが詰め込まれていて、そこに収めたくても収められないということがあります。そんな場合は不要なファイルを処分すれば、引出しに書類を収納することができて、机の上が散らからずに済むというわけですね。
最も大切なのはやっぱり「人」
このように片づかない原因には、人、モノ、場所の3つがあるわけですが、最も重要なのは人の要素です。モノを持って集めるのは人ですし、家そのものから収納家具に至るまで、それを選んで使い方を決めるのも人だからです。
だからと言って、自分自身や家族を責めてはいけません。
奥さんに「ちょっと洋服が多すぎるんじゃない? ちょっとは捨てたら?」なんて正論を言おうものなら、「あなたの方が多いわよ!」と言われるか、ムッとした顔をされるのが関の山です。子どもがオモチャを散らかしたからと言って怒鳴りつけたところで、部屋がキレイになっても居心地は悪くなってしまうことでしょう。
自分自身のコントロールから“我が家の片づけ改革”を始めよう
片づいた状態をキープするには、ルールを作り、家族全員がそれを守ることが大切です。しかし、ルールが厳しすぎると居心地が悪くなりますし、逆に緩すぎては散らかってしまいます。ですから、そのあたりのバランス感覚がとても重要です。
そのバランス感覚を養うには、やはり自分自身が正しい片づけ方というものを理解し、日々実践することが近道となります。料理をしない人が料理の仕方にケチをつけると角が立ちますが、同じ料理人同士なら聞く耳を持ってくれるのと同様です。
料理をしながら、「これはこっちにあった方が取り出しやすいんじゃないか?」などと考えてみるのも良いでしょう。ですがその場合は、奥さんと相談する必要があるかもしれません。
それならば、まずは自分一人で管理しているモノから手を付けた方が簡単です。家族に相談しなくても自分の一存で処分したり片づけ方を変えることができますから。
片づけ始めたところで家族にあれやこれやと言い出すと煙たがれるものですが、一人で黙々と片づけ始めると家族は興味を持って眺めてくれるもの。
片づけの改革は、まず自分自身から始まるのです!
「収納マンが教える!快適な暮らしをつくる片づけ・収納術」その他の記事はこちら>
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