
片付けの基本をマスターしたいなら、書斎や趣味のモノから始めよう
こんにちは! ご家庭の片づけの悩みをズバッと解決する“収納マン”こと、収納スタイルコーディネーターの芝谷浩です。
新年度が始まり、新しい生活が始まった人も多いと思います。学校で進級すれば新しい教科書が増えるように、生活が新しくなれば新しいモノも増えます。新生活に身を慣らすのは大変ですが、だからといって身の周りが散らからないように、頑張って片づけてまいりましょう。
前回の「部屋が片づかないのは理由がある!あなたの収納、間違ってませんか?」では、正しい片づけ方について説明しました。今回はその実践編ということで、まずは書斎や趣味のモノで片づけ方を身に付けていきたいと思います。
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片づけ方をマスターするなら自分のテリトリーから
片づけ本を読むと「キッチンから片づけましょう」と書いてあることが一般的です。キッチンはどこの家もあまり広さが変わらない上に、置いてあるモノもリビングダイニングなど他の部屋と比べると多様ではなく、基本的に調理器具や食品しか置いていません。そのため、基本をマスターしやすいというメリットがあります。
キッチンから始める理由はもう一つあります。片づけ本のターゲットは基本的に女性で、何だかんだ言ってもキッチンは女性のテリトリーだからです。ほかの部屋と違ってキッチンは女性の一存でモノを始末しやすいという側面があるため、片づけ始めるのにうってつけなのです。
最近はご夫婦ともに料理をするご家庭も増えましたが、あくまで主導権は女性が握っていることが多いのが現状です。ですから一般的に男性がキッチンから片づけ始めようとすると、奥さんと意見が衝突する危険性があります。
そういう事態はできれば避けたいところ。というわけで、あなたがキッチンの主導権を握っているならともかく、そうでなければまず自分一人でモノの処遇を決められる書斎や趣味のモノを置いている部屋から始めましょうというわけです。
書斎や趣味のモノが片づかない原因
片づけ始める前にはまず「片づかない原因」を考えていくことが必須です。片づかない原因には3つの要素がありましたよね。人、モノ、場所の3つです。
【人】片づけをする時間が取れない
【モノ】書類や趣味のモノが多い
【場所】スペースが狭い
以上に挙げた片づかない原因はあくまで一般的に多いものを並べただけです。実際には人それぞれ違うと思います。ですが便宜上、今回はこの3つの片づかない原因をベースに対策を考えていきたいと思います。
片づけをスケジュールに落とし込もう
まず、その人が抱えている問題としては、片づける時間がないという言葉をよく聞きます。仕事が落ち着いたら思いっきり趣味を楽しみたいと考えているけれど、その時間がなかなか取れない。ダイレクトメールや雑誌が次々と届くけど、サッと目を通して積み上げたまま、ということが多いです。
ここで問題なのは、「いつか時間ができたら」という思いです。しかし、なかなかそういうタイミングはやって来ません。ですから、できれば週1回、1時間でも30分でも良いので、片づけに専念する時間をスケジュールに落とし込んでもらえたらと思います。
書類や趣味のモノは種類を絞ろう
書類や趣味のモノの収納で困っている人は、たいていそれらのモノが多すぎる状態であると言えます。もはや工夫すれば収まりきる量ではないのです。とはいえ、一つひとつチェックしていっても、時間が掛かるわりに減らすことができる量はたかが知れています。
書類や趣味のモノを大胆に減らすためには、次の方法をオススメします。
例えばゲームが趣味の人の場合、複数のゲーム機を持っています。そうするとゲームソフトも膨大な量になるわけですが、ゲームソフトを一つひとつチェックしてもほとんど減りません。ですが、例えば4種類あるゲーム機を3種類に絞れば、総量は一瞬にして3/4に抑えることができるのです。
他の趣味はもちろん、本や書類も同じ方法が使えます。本の場合は作家やジャンルを絞るだけでOKです。片づけはこのように大胆に進めるのが理想です。
仕事を頑張って“スペース”を増やそう!もしくは…
書類や趣味のモノが多いという場合、別の見方をすればそもそもスペースが狭いとも言えます。しかし、奥さんからモノを減らせと言われているご家庭が多い現状、今以上にスペースを増やすというのは難しいでしょう。やはりモノを持つにはそれ相応のお金が必要なのです。
しかしながら、現代はチャンスがあふれています。仕事を頑張れば所得が増え、広い家に引っ越すことが可能な人もいることでしょう。しかし、それはなかなか難しい…と考える方は、モノの量を絞るよりほかありません。モノを減らせと言う奥さんを恨むのではなく、わずかでもスペースを与えてくれる奥さんに感謝したほうがうまくいくかもしれません…
こんなふうに片づかない原因を考えていくだけで、自然と解決策が見つかります。また、片づかない原因が取り除かれれば、すぐにまた散らかるようなことはありません。これが、不要品がたまったら何も考えずそのまま捨て、根本的な原因がずっと解決されない“ゴミ袋片手に進める片づけ”との違いです。
片づけはモノとの対峙です。自分のテリトリーのモノなら誰にも邪魔されずにシッカリと向き合うことができるはずです。言い訳はできません。真剣勝負を楽しみましょう!
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