【SNSで話題】実は命に関わる危険性も!魚の骨がのどに刺さった時の正しい対処法とは

【SNSで話題】実は命に関わる危険性も!魚の骨がのどに刺さった時の正しい対処法とは

ライフスタイル

秋になるとサケやサンマなど多くの魚が旬を迎え、食卓に出る機会が増えますが、魚料理にまつわる悩みといえば「骨」。魚を食べていたら骨を飲み込んでしまい、のどに刺さったという経験がある方は決して少なくないでしょう。


先日、ある開業医の方が、誤って魚の骨を飲み込んだ患者の症例について次のようなツイートをしたところ、医療関係者の方々が同じテーマで次々と投稿。いずれも1万を超えるリツイートを記録し、大きな話題となりました。


研修医の時内視鏡で、食道を貫通していた魚骨があり、上司に

「これ、抜いたほうがいいっすかね?」

と聞いたら

「バカ言え、手術の可能性もある」

となりCT→開胸手術

大動脈にも刺さっていて、抜いたらそこからピュッと出血したとの外科の先生

怖い話ですね

※さとう@drsatoh

https://twitter.com/drsatoh/status/1169151830535933953


魚骨は本当に怖い。法医学の授業で、大量の血液まみれて自宅で死亡している症例が取り上げられたことがあった。解剖の末特定された死因は、鯛の骨が食道を貫き胸部大動脈に達し、大量に出血を来たしたというものだった。

※総合外科医 Dr.T @surgeon_DrT

https://twitter.com/surgeon_DrT/status/1169176633992826880


ブラックタイガーの尻尾が食道を突き破って頚動脈に刺さったまま経過し、頸の違和感でCTで見つかった例も学会で聞きました。もちろん頚部外切開、血管外科も呼んで大掛かりなオペです。

※toko@耳鼻科漢方・Doctors' Style

https://twitter.com/toko_toshiko/status/1169418453360332800


エビのしっぽで食道〜胸部大動脈損傷で大量吐血してきたCT を診断したことあります。

手術準備中に亡くなりました。

それ以降、エビのしっぽ食べないように言ってまわってるけど、甥っ子4歳がエビの尻尾好きで困る

※RIE @baba_yaga_r

https://twitter.com/baba_yaga_r/status/1169228823721721856


そういえば「エビの尻尾を食べるか食べないか」もよく議論に挙がる話題ですが、魚の骨と同じく体内に刺さるリスクがあるとは驚きですね!


だからといって、骨が刺さる危険性を恐れて魚をまったく食べないというのは極端だし、健康のためにも決して良い対策とは言えません。

そこで今回は、魚の骨がのどに刺さってしまった際の正しい対処法についてご紹介します。


「魚の骨が刺さったらご飯を丸呑み」はNG!

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魚の骨がのどに刺さった際の対処法としてさまざまな民間療法が伝わっていますが、皆さんはどのように対処していますか?


その民間療法の代表例に「ご飯を噛まずに飲み込んで骨を落とす」というものがありますが、実はこれ、絶対にやってはいけない対処法!

飲み込んだご飯が運良く当たって骨が取れる可能性はゼロではありませんが、逆に骨を粘膜の奥まで押し込んでしまう危険性があるからです。


なお魚の骨は、のどの奥の左右両側にある扁桃や、舌の奥にある舌扁桃によく刺さるのですが、ご飯を丸呑みすることによって骨が食道まで運ばれ、食道の粘膜に刺さることもあります。


もし、のどや食道の粘膜に刺さった骨が押し込まれて完全に埋まってしまうと、病院での摘出も難しくなってしまいます。最悪の場合、炎症が起きて唾も飲み込めないぐらい悪化したり、他の臓器にダメージを与えるケースも…。


また、「鏡で口の中を覗き込んで、見えそうな場所ならピンセットで抜く」という方もいるようですが、素人が勘でやってしまうと粘膜の下に骨を押し込んでしまったり、骨の先端だけ折って粘膜に刺さったまま残る危険性もあります。


魚の骨を飲み込まない予防策と、のどに刺さった時の対処法


まずはそもそも骨を飲み込んでしまわないための予防策として、魚を食べる際は丁寧に骨を取り除きましょう。そして急いで食べずにしっかり噛み、骨が残ってないか舌で確かめてから飲み込んでください

ちなみにタイ、サバ、サケ、サンマ、ウナギ、アジフライの骨は刺さりやすいそうなので特にご注意ください。


もし魚の骨がのどに刺さってしまったら、まずはいったん食事をやめて、ツバを飲み込みながら様子を見てみましょう。浅い小骨なら、何度か繰り返すうちに自然に抜けることがあります。


それでものどに刺さっている感覚があったり痛みが治まらない場合は、我慢せず早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう。口を開けて見える場所であればピンセットなどで、また奥に刺さった骨でものどの奥を拡げる専門器具や内視鏡を使用して医師が引き抜いてくれますよ。


なお場合によっては、魚の骨が刺さっていないけど、粘膜が骨によって傷つけられ痛みを感じるケースもあります。ただし自分で見分けるのは難しいのでまずは医師に診察してもらい、骨が刺さっていなくても痛みが続くようなら再受診しましょう。


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たかが魚の骨が刺さったぐらいで病院なんて…と思って放置したり民間療法に頼ると、悪化してしまい命を左右する重症につながるおそれもあります。


まずは大人も子どもも、魚の骨をしっかり取り除いてからよく噛んで食べるよう習慣づけましょう。そしてそれでも骨が刺さってしまったら、まだ目視できる状態のうちに医師の診療を受けて取り除いてもらい、引き続き家族みんなで魚料理を楽しんでください。


<監修者プロフィール>

清益 功浩

All About「医師 / 家庭の医学」ガイド

https://allabout.co.jp/gm/gp/62/


医学博士。小児科専門医・指導医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医・指導医。京都大学医学部卒業後、現在も小児科医、アレルギー医として診療を行っている。学会発表、論文も多数。著書として、携帯型熱中指標計「見守りっち」付き熱中症対策ガイド (マイナビムック)などがあり、近著として、「じんましんの「真」常識」(医薬経済社)がある。