
『フォードvsフェラーリ』│絶対王者フェラーリを打ち破れ!不可能を可能にした男たちの熱い挑戦
趣味・遊び
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※2020年5月公開の記事を再編集・再掲載しています。
鬱々とした気持ちを熱血映画のエネルギーで解放しよう
外出行動の制限やテレワークで家にこもる日々が続き、生活の変化が乏しく鬱々とした気持ちを抱えている方も少なくないかもしれません。そういう時こそ適度な刺激が必要! 見ているだけで熱くなれる熱血映画を鑑賞し、エネルギーをチャージしてみませんか?
そこで今回は、最新の話題作の中からとびきり熱い映画をご紹介します。1966年のル・マン24時間耐久レースを舞台に、絶対王者フェラーリに挑んだ男たちの実話を基に描いた『フォードvsフェラーリ』です。
そこで今回は、最新の話題作の中からとびきり熱い映画をご紹介します。1966年のル・マン24時間耐久レースを舞台に、絶対王者フェラーリに挑んだ男たちの実話を基に描いた『フォードvsフェラーリ』です。
【見どころ】スピードの限界に挑む新旧天才レーサーを待ち受けていた“内なる敵”との戦い
1960年代、アメリカの自動車メーカー・フォード社は市場拡大のためル・マン24時間レースへの参戦を決意し、ル・マンの絶対王者であるイタリアのフェラーリ社と買収交渉を進めます。しかし、契約成立目前でフェラーリのオーナーが態度を急変し交渉は決裂。メンツを潰されたフォード社は自社製レーシングカーでのフェラーリ打倒を決意し、元ル・マン優勝レーサーで今はカー・デザイナーとして活躍するキャロル・シェルビーに協力を依頼。開発チームを託されたシェルビーは英国人天才レーサーのケン・マイルズを仲間に引き入れ、フォードGT40の改良を進めていきます。
フォードGT40の開発を任されたシェルビー(左:マット・デイモン)と、レーサーとして招かれたマイルズ(右:クリスチャン・ベイル)
© 2019 Twentieth Century Fox Film Corporation
前例なきプロジェクトに挑んだ革新者たちを紹介するドキュメンタリー番組『プロジェクトX』がかつて大ヒットしたように、無謀な戦いに挑む男たちの姿はいつの時代も見る者を熱くしてくれます。大衆車志向でレース参戦経験もないフォードが、ル・マンの絶対王者で世界的スポーツカーメーカーのフェラーリに勝てるレーシングカー開発を目指す──これ以上ないほど男のロマンをかきたてるチャレンジを、ハリウッドの一流俳優・クリエイター陣がハイクオリティに再現するのだから面白くないわけがありません。
さらにこの物語には、もう一つの熱い対決構図が隠されています。引退後もレースの世界を忘れられず車体開発に携わるシェルビーと、レースで勝つためには一切の妥協を許さない一匹狼マイルズ。ただ純粋にスピードを追求する2人の反逆児は、レースを企業イメージに利用することしか考えていないフォードの重役たちから幾度も横槍を受ける──そう、絶対王者フェラーリのみならず“内なる敵”とも戦うことになるのです。
夢を追う現場の技術者たちが権力を振りかざす巨大企業の理不尽に振り回されるという構図は、まるで『下町ロケット』。強大な悪役が立ちはだかるからこそ、困難を乗り越えた末に結果で黙らせる“形勢逆転”がいっそう痛快に盛り上がる! 上層部と衝突し圧力を掛けられても、チームにとってベストな策を毅然と貫くシェルビーの度胸と男気は、無条件に感情移入を誘われること必至です。
そして、個性的なキャラクターたちが織りなす人間模様も見ごたえ満点! ストイックすぎて周囲の意見に耳を貸さないマイルズが、同じ志を抱くシェルビーと衝突を繰り返しながら互いに認め合っていく“男の友情”。さらに、スピードの世界でストイックに夢を追うマイルズを慕う息子と献身的に支える妻の“家族愛”など、胸を熱くする人間ドラマのてんこ盛りです。
さらにこの物語には、もう一つの熱い対決構図が隠されています。引退後もレースの世界を忘れられず車体開発に携わるシェルビーと、レースで勝つためには一切の妥協を許さない一匹狼マイルズ。ただ純粋にスピードを追求する2人の反逆児は、レースを企業イメージに利用することしか考えていないフォードの重役たちから幾度も横槍を受ける──そう、絶対王者フェラーリのみならず“内なる敵”とも戦うことになるのです。
夢を追う現場の技術者たちが権力を振りかざす巨大企業の理不尽に振り回されるという構図は、まるで『下町ロケット』。強大な悪役が立ちはだかるからこそ、困難を乗り越えた末に結果で黙らせる“形勢逆転”がいっそう痛快に盛り上がる! 上層部と衝突し圧力を掛けられても、チームにとってベストな策を毅然と貫くシェルビーの度胸と男気は、無条件に感情移入を誘われること必至です。
そして、個性的なキャラクターたちが織りなす人間模様も見ごたえ満点! ストイックすぎて周囲の意見に耳を貸さないマイルズが、同じ志を抱くシェルビーと衝突を繰り返しながら互いに認め合っていく“男の友情”。さらに、スピードの世界でストイックに夢を追うマイルズを慕う息子と献身的に支える妻の“家族愛”など、胸を熱くする人間ドラマのてんこ盛りです。
まるで運転席にいるような臨場感!迫力のル・マン24時間レースシーン
そしてこの作品の胸熱ポイントとして忘れてはいけないのが、リアリティを徹底追求したル・マン24時間レースシーンの迫力です。
昨今のアクション映画で当たり前となったCGや合成に頼らず、フォードGT40やフェラーリ330 P3が激走するレースを実車で再現し、車に搭載したカメラで臨場感たっぷりに撮影。運転席でエンジンの回転数の限界に挑んで過酷なG(重力)を受けながら、フェラーリと熾烈なデッドヒートを繰り広げるマイルズの高揚感が見る者の全身にもみなぎる!
さらにアカデミー音響編集賞にも輝いたサウンドへのこだわりも圧巻。当時の記録フィルムからエンジン音を使用したり、古いV8エンジンを実際に回した音をサンプリングするなど、アナログならではのリアルな質感が画面越しでもビリビリと伝わってきます。
昨今のアクション映画で当たり前となったCGや合成に頼らず、フォードGT40やフェラーリ330 P3が激走するレースを実車で再現し、車に搭載したカメラで臨場感たっぷりに撮影。運転席でエンジンの回転数の限界に挑んで過酷なG(重力)を受けながら、フェラーリと熾烈なデッドヒートを繰り広げるマイルズの高揚感が見る者の全身にもみなぎる!
さらにアカデミー音響編集賞にも輝いたサウンドへのこだわりも圧巻。当時の記録フィルムからエンジン音を使用したり、古いV8エンジンを実際に回した音をサンプリングするなど、アナログならではのリアルな質感が画面越しでもビリビリと伝わってきます。
カーレースのことをよく知らなくても『プロジェクトX』『下町ロケット』さながらの泥臭い挑戦劇に熱くなり、まるでピットや運転席にいるような臨場感を体感できるレースシーンに手に汗握る。魂が震えるような熱い感動を誘う『フォードvsフェラーリ』を鑑賞し、心を思いっきり解放してみませんか。
『フォードvsフェラーリ』作品情報
『フォードvsフェラーリ』(2019年) /アメリカ/ 上映時間:153分
監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:マット・デイモン(「オーシャンズ11」、「オデッセイ」など)
クリスチャン・ベール(「ターミネーター4」、「マネー・ショート 華麗なる大逆転」など)
<受賞歴>
第92回 アカデミー賞(2020年)
ノミネート:音響編集賞、編集賞
▶「Amazon prime video」からレンタルが可能。詳細はこちら!
© 2019 Twentieth Century Fox Film Corporation
監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:マット・デイモン(「オーシャンズ11」、「オデッセイ」など)
クリスチャン・ベール(「ターミネーター4」、「マネー・ショート 華麗なる大逆転」など)
<受賞歴>
第92回 アカデミー賞(2020年)
ノミネート:音響編集賞、編集賞
▶「Amazon prime video」からレンタルが可能。詳細はこちら!
© 2019 Twentieth Century Fox Film Corporation