【そば打ちの道具と手順】シンプルで奥深い「そば打ち」を始めよう 【男の趣味活】

【そば打ちの道具と手順】シンプルで奥深い「そば打ち」を始めよう 【男の趣味活】

趣味・遊び

せっかく趣味を始めるなら、楽しいだけでなく実益を兼ね備えたものがいい──と考えている方に、ぜひオススメしたい趣味があります。

それは「そば打ち」です。


麺を細く切って食べる“そば切り”として江戸時代から普及した「そば」は、今や日本の国民食と言っても過言ではなく、本格的な味を受け継ぐ老舗から街角の庶民店まで、至る所で手軽に食べることができます。

そんな幅広く親しまれている食だからこそ、自ら手作りして家族や友人に振る舞えば、“最高のおもてなし”として喜ばれるのではないでしょうか。


そこで今回は、「そば打ち」を始めるために用意したいもの&知っておきたいことをご紹介します。


家庭にあるものでも代用OK!「そば打ち」の基本道具


美味しい手打ちそばの極意は、「挽きたて」「打ちたて」「茹でたて」の“三たて”と言われています。

そば粉などの素材の新鮮さもそうですが、あらゆる工程において鮮度が重要ということ。そういう意味でも、自宅でそばを味わうなら「そば打ち」はオススメです。


昔ながらの「そば打ち」は道具もシンプル。次のものをひと通り揃えれば、誰でも自宅ですぐに始められますよ。


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・こね鉢またはボウル

・のし板(打ち台)

・のし棒または麺棒

・そば切り包丁

・まな板、こま板

・そば粉、小麦粉、打ち粉

・刷毛など


いずれの道具もこだわろうと思えばいくらでもこだわることができますが、家庭で手打ちそばを味わうぶんには、キッチンにある道具で代用しても大丈夫です。


例えば生地を延ばしていく「のし」の工程で使うのし板は、小ぶりなものでも横幅60cm以上というなかなかのサイズ。「置き場所がない」「まずはお試し感覚でチャレンジしたい」という方は、キッチンテーブルやステンレス調理台を殺菌・清掃して代用することも可能です。


包丁も一般的な文化包丁で代用できますが、刃先がまっすぐになっていない包丁だと麺をキレイに切ることは難しいので、できればそば切り包丁を購入しましょう。


意外とシンプルな「そば打ち」の手順


道具と材料が揃ったら、いよいよそば打ちのスタート。

基本の手順は次のようになります。


1. そば粉をつなぐ「水回し」

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そば粉や小麦粉を入れたボウルに水を加え、手早く均等に混ぜ合わせます。乾いた粉が全部消え、しっとりした状態でそば粉をつなげることができたらOKです。


2. そばのコシを出す「こね」

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水がまんべんなく行き渡ったそば生地を、1つの大きな固まりになるようこねます。ヒジを伸ばして体重をしっかりかけ、最終的には円錐のような形に整えます。


3. 生地を平らに延ばす「のし」

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打ち粉をたっぷりかけてからまずは手のひらで押し、続いてのし棒で薄く広げていきます。全体の厚さを均等にすることがポイントです。


4. 切る準備の「たたみ」

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延ばした生地が横長の四角形になるよう、数回に分けて折りたたんでいきます。ここでも打ち粉をたっぷりかけるのが、キレイにたたむコツです。


5. 均等の太さに「そば切り」

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たっぷり打ち粉をかけたまな板に生地を乗せ、こま板で生地を押さえながら端から切っていきます。幅=そばの太さは約1.5㎜が標準。太さを均等に揃えると口当たりが滑らかになりますよ。


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そばの味はちょっとした水加減や力加減で変わるので、慣れるまでは大変に感じるかもしれませんが、工程そのものは意外とシンプル。

ある程度回数をこなすうちに勘や感覚をつかむことができるはずです。


自分で打ったそばに自ら舌鼓を打つのもいいですが、ぜひ家族や友人に振る舞ってみてください。「美味しい」という喜びの言葉を励みに、どんどん手打ちの技を追究していきましょう。


※ご本人、ご家族が食物アレルギーを起こすものがないか十分ご確認ください。

※食品に触れる調理器具は清潔に保ち、温度管理をしっかりとし、食中毒には十分にご注意ください。


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<参考>

紗羅餐「三立ての原則で食べる蕎麦」

http://sarrasin.jp/sobauchi/flowchart.html