焼酎の蔵元さんと“顔が見える関係”を作る方法教えます!生産者と交流できるオススメの焼酎試飲イベント

焼酎の蔵元さんと“顔が見える関係”を作る方法教えます!生産者と交流できるオススメの焼酎試飲イベント

趣味・遊び

焼酎ナビゲーターの町田です


焼酎の魅力は、各地域の自然環境、食文化に立脚した蔵元さんの哲学が投影される多種多様な焼酎を「自分スタイル」で飲めることです。加えて、作る側の蔵元さんと直接接点をもち、顔が見える関係ができれば「飲んで応援する」意欲も喚起されます。


そこで今回の連載3回目では、ビンのムコウ側に生産者の顔が見えるように直接関係性を作れる方法をお伝えします。


蔵元さんたちと直接ご縁がつながる具体的な方法、その筆頭は首都圏で開催されるイベントに参加することです


ぜひ企画に参加して普段から興味をもっている生産者と対話をし、お互いに名前で呼び合える関係まで距離を縮めてみてください。焼酎を飲む時間が今まで以上に楽しくなります。


焼酎はワインと同じで畑の農産物からつくられます。それを現場で醸しているのは言うまでもなく温度感のある生身の「人」です。

少子高齢化、若年世代のアルコール離れで日本では焼酎を含む地酒市場は縮小していますが、希望ある未来のためにも生産者と直接交流する接点をもって「飲んで畑と伝統産業を応援する」輪を広げていきましょう


蔵元さんと顔が見える関係を作るバリエーション


蔵元さんの顔が見える関係を作る場合、可能なのであれば直接「蔵」まで足を運んで、現場でご説明いただくのがベストな方法。とはいえ、焼酎聖地の代表格である鹿児島や宮崎を訪ねるのは、時間と予算と本気度がないと実現が難しいのが現状です。


でも嬉しいことに毎年蔵元さん側から上京してくださる機会があるのです。それは焼酎が試飲できるイベントです。

そのイベントにはいくつかのパターンがあります。


①酒屋さん主催型

②自治体/焼酎組合主催型

③飲食店主催型

④その他


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各企画の内容やコンセプトを事前に確認し、ご自分の好みに合う企画を探して実際に参加してみてください。焼酎を楽しむ幅が一気に広がることを約束します。


【酒屋さん主催型】まずは入門編として酒屋さん主催の企画から


酒屋さんは、蔵元さんと飲み手の橋渡し役を担ってくださっています。コンビニやスーパーで焼酎を購入するのも問題はありませんが、街の酒屋さんとも顔が見える関係を作ることを推奨します。焼酎1本・1本の特長や美味しい飲み方はもちろん、蔵元さんの基礎情報もお持ちです。

そんな街の酒屋さんも参画する、入門編としての酒屋さん主催イベントからご紹介します。


①酒人好の会

東京・町田市の老舗酒屋、酒舗まさるやさんが主催する企画です。毎年「酒人好の会」として焼酎編と日本酒編を開催し、ここ数年の焼酎編は3月に開かれています。


この会の特長は会場が明治記念館で、会費が1万800円(税込)と本気度が試される価格設定であること。明治記念館のコース料理が焼酎に合わせて堪能でき、鹿児島、宮崎、熊本など九州を中心に全34蔵が集う貴重な交流の場です


とはいえ、34の蔵元さんと交流することを考えると、試飲を含めた交流とコース料理を堪能する食事との折り合いをつけるために戦略的時間マネジメントが求められます(笑)。

開催時間は16時〜18時半の2時間半ですが、生産者の紹介や抽選会等の企画が30分あるので、実質2時間。全蔵元さんと試飲&対話する「グランドスラム」を達成する場合は平均約3分でまわることが求められます。


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すべて網羅的に回るのか、1軒あたりの時間をゆったり取ってお好きなお酒・蔵元さんを中心に優先順位をつけてゆっくり回るのか、あくまでも個人の主体性、嗜好性次第です。

自分自身は全蔵まわって写真を撮り、すべて試飲することを実践していますが、それは私のスタイルです。焼酎の飲み方同様に企画の過ごし方も、参加しながら「自分スタイル」を築いてみてください。


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蔵元さんは当年アピールしたい精鋭の勝負焼酎を選んで当日に臨みます。新作の提案や新しい飲み方など蔵元さんの数だけブース展開にはバリエーションがあり、焼酎を多角的に楽しめる要素が盛りだくさん。毎年毎年の焼酎界のあらたな潮流も見えてきます。


例えば、今年は焼酎蔵が醸すクラフトジンの商品化が増えている傾向も見られました。一方で頑固に伝統を守りきることに徹する蔵元さんもいたり。それぞれの哲学思想や伝統を打ち破るアプローチも多様だと実感するひとときです。酒人好の会は、推奨イベントの筆頭です。


※詳細はこちら http://masaruya.a.la9.jp/?p=430


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②焼酎ルネッサンス

こちらは首都圏複数の酒屋さんが「本格焼酎ルネッサンス実行委員会」として主催。1997年より毎年30以上の蔵元さんとイベントを開催しており、今年で21回目です。

日本人の「国酒」である本格焼酎の魅力を日本と世界に向けても発信していくことを目的としています。ここ数年の会場は東京・中野サンプラザで、参加費も3,000円(今年はお弁当付)とお手頃価格です。


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ここでも蔵元さんは今年の勝負酒を選んで臨みます。最適な方法で供される焼酎を飲みながら蔵元さんと対話できる時間は至福です。鹿児島、宮崎、熊本、長崎、大分、福岡など九州各地の蔵元さんに加え、東京の島酒も登場します。多種多様な焼酎と蔵元さんとの交流がたっぷり、立食形式で満喫できます。


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個性が豊かな笑顔の写真からも、全力でおもてなしいただける楽しそうな雰囲気が伝わることと思います。

また、この会の特長は、イベント単発でなく公式facebookにて年間通じて焼酎イベント情報や蔵元さんの旬ネタが配信されることです。ぜひ登録(いいねボタン)をしてみてください。蔵元さんがどのような1年を過ごしているのか、投稿からも伝わってきます。


※詳細はこちら https://www.facebook.com/ -270611740016964/


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③その他

酒屋さんと飲食店さんのコラボ開催企画としておススメです。

焼酎楽宴 https://www.facebook.com/tokyoshochurakuen/

 

【自治体&焼酎組合主催型】焼酎聖地が提案する表現の多様性が楽しめます


焼酎の聖地・宮崎と鹿児島、それぞれの表現方法で毎年企画を開催しています。宮崎はノンジョルノ、鹿児島は代々木公園でロックと共演するパターン。それぞれ簡単にご紹介します(その他東京の島酒の企画など自治体コラボ系も多彩なパターンがあります)。


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①宮崎県企画/焼酎ノンジョルノ

年に1度“宮崎の焼酎と食”が楽しめるイベント、ノンジョルノが東京都内で開催されます。宮崎県全38蔵のうち選抜されたメンバーが集い、その年の自慢の焼酎を試すことができます

芋、米、麦、そば、栗など多彩な原料の焼酎が揃うのは宮崎ならでは。また日本のイタリアとも称される宮崎県は、南北に長い自然環境だからこそ多様で美味しい食材が揃います。


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今年の青山会場での開催では、世界農業遺産「高千穂郷・椎葉山地域」の山の幸を使ったジビエ料理もキッチンカーで提供されました。宮崎県都城市からは「都城牛串部隊」が参加、高千穂町の高千穂牛コロッケやメンチカツなど宮崎スタイルの豊かなマリア―ジュが楽しめました


※詳細はこちら https://www.dareyami.jp/diary/20190307/


②鹿児島県企画/焼酎&ミュージックフェスin 代々木公園

幕末の時代をロックなスピリッツで切り拓いてきた鹿児島スタイルなイベントがこちら。渋谷の代々木公園に焼酎の聖地・鹿児島がやって来て、昼から野外で焼酎を飲んで笑顔のお花が咲き乱れます。

鹿児島の焼酎の文化と、渋谷文化に相応しい音楽とカルチャーを融合させた「鹿児島焼酎&ミュージックフェス」。ロックフェスのようにまるごと1日楽しめるのがポイント。


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通常は東京のイベントに出展しない蔵元さんも多いので、このフェスならではの特別感があります。青空の下、昼からダレヤメ(鹿児島弁で「飲んで疲れを取る」の意味あい)してもたまには良いですよね(笑)。


※詳細はこちら http://kagoshimashochu-musicfes.sib.tv/


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【飲食店主催型】焼酎と食のマリアージュが楽しめます


ワインでいえばメーカーズディナーと称される形式の企画です。蔵元さんを招いて、焼酎の説明とそれに合うメニューのマリアージュが楽しめます。蔵元さんとの距離感が近いのが特長。

たくさんの飲食店で開催されていますが、代表的なお店として焼酎居酒屋「ひなた」さんの例をご紹介します。


①焼酎酒場ひなた

食材の宝庫である“日本のひなた”宮崎の素材と焼酎が50種以上飲めるお店です。

焼酎の聖地・宮崎が東京の池尻大橋にそのまま出現したような店内で、宮崎の蔵元さんが上京するタイミングに合わせて立ち寄る憩いの空間でもあります。カウンターで飲んでいると期せずして蔵元さんと交流できたりも。蔵元さんとの交流イベントは、店内の掲示やfacebook(https://www.facebook.com/hinata.ikejiriohashi/)にて告知されるのでご注目を。


なお先日は柳田酒造の5代目・柳田正さんを囲む交流会が開催されました。当日は柳田さんの説明を目の前で聞いて飲めて、それも宮崎・都城市の地元食材と合わせて乾杯できる贅沢なひと時でした。

柳田さんの焼酎ラインナップが全19種揃い、中には当日しか飲めないスペシャルな焼酎も。焼酎の基礎知識から都城市にある蔵の歴史、5代目として守るべき伝統と新たなものを生み出す革新性、地域の生産者みんなで維持・発展させている独自の地元経済を活性化する試み、そして焼酎1本ずつに込められた物語を、瓶を片手に語り尽くしていただきました。


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特に、絶滅しかかっていた宮崎在来の麦・ミヤザキハダカムギを復活させて焼酎を作り地元が活性化したお話や、100回以上も蒸留機を分解して試行錯誤の上完成した焼酎のバックストーリーなどは、みんなでメモりながら聞き入りました。


「自分が飲んだことがない焼酎を作りたい」と迷いなく言いきる柳田さん。情熱ある行動の根底には、焼酎業界の未来のためにと次世代を見通した地元愛があります。未来の希望を作るためにイベントで語ることは大事な種まきでもあります。近い距離でお話が聞けるのも飲食店企画の魅力です。


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②その他

東京・八丁堀の「焼酎ダイニングだけん」では蔵元さん企画を、千駄木の「お気楽イタリアンSAKE&WINE tono;4122」では焼酎以外に日本酒やワイン生産者との交流会も。

その他、東京・練馬の「武蔵関いおり」では大海酒造さんの企画を毎年開催したりと飲食店交流企画もバリエーションがいろいろです。各店のホームページや直接お問い合わせをしてイベント予定をご確認ください。


【蔵元さん主催型】蔵元さんが提案する独自の世界観が魅力


蔵元さんが主催する企画では、独自の世界が表現されます。その典型は大海酒造さんが主催する水族館のイベント。なんとイルカが泳ぐ姿を見ながら乾杯できます。


①焼酎の会@品川水族館

海がコンセプトの焼酎を提案している大海酒販株式会社さんが主催(後援:大海酒造株式会社)。会場は東京・品川区の大森海岸駅近くにあるリアルな水族館「しながわ水族館」です。


ここ数年は5月の土曜日に開催。大海さんの焼酎をイルカや魚を鑑賞しながら飲めて、蔵元さんとも直接交流ができます。肴は大海酒造さんの地元鹿屋市の食材が提供され、日常とは異なる環境で飲める面白さが満喫できます。


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※第6回の様子が動画でもご覧いただけます http://www.taikai.or.jp/campaign/index20190511.html                

※企画詳細はこちら http://www.taikai.or.jp/campaign/index20190511.html


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②その他(蔵元さん+関係者提案型)

「品川大井町で本格焼酎と泡盛を楽しもう」

東京・大井町駅前の区民会館「きゅりあん」で毎年開催される蔵元さんとの交流会です(30軒以上の蔵元が参加)。

※企画詳細はこちら https://shoawa-kai.com/index.html


以上、代表的な蔵元さんとの交流企画をいくつかご紹介しました。


これら以外にも多種多様な企画がたくさんあります。ご自分の嗜好に合う企画を選んでぜひ飛び込んでみてください。

夫婦や家族との晩酌がよりいっそう楽しくなること間違いなしなので、顔が見える交流から始まる新たな世界をお楽しみいただきたいです。乾杯!


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