子どもの語彙力を伸ばすために親ができることは?家庭でできる語彙力アップのアイデア

子どもの語彙力を伸ばすために親ができることは?家庭でできる語彙力アップのアイデア

教育

目次[非表示]

  1. 今注目されている「子どもの語彙力」…その理由は読解力の低下にあり
  2. パパママの働きかけでできる!語彙力アップにつながるアイデア
    1. 読書で多くの言葉を吸収する
    2. 親子の会話で多様な表現を教える
    3. なぞなぞ・しりとりで楽しく覚える

今注目されている「子どもの語彙力」…その理由は読解力の低下にあり

最近、ネット記事や書籍で「語彙力」というテーマを目にすることが増えたと思いませんか? 実はそれには、ある背景が関係しているのです。

文部科学省が定めるカリキュラムの基準となる「学習指導要領」がこのたび新たに改訂され、小学校では2020年度から、中学校では2021年度から全面的に、そして高等学校では2022年度の入学生から順次実施されます。

新要領によって小学校で「外国語」が教科になったり「プログラミング教育」が必修化されるなど大きな変化が生まれますが、もう1つ注目すべきポイントが「語彙指導の改善・充実」です。

OECD加盟国の15歳児を対象とした学習到達度調査(※)によると、日本の子どもたちの「読解力」が数年前に比べて低下しているという結果が出ました。

※OECD生徒の学習到達度調査(PISA)
https://www.nier.go.jp/kokusai/pisa/pdf/2018/03_result.pdf


ここでいう読解力とは、日本語を正しく理解して使う語彙力をベースに、文章や問題を読み解く力のこと。読解力の低下は語彙量が不足していることの表れであり、これから日本の子どもたちが読解力を高められるよう、語彙力をつける学習が重要視されているわけです

パパママの働きかけでできる!語彙力アップにつながるアイデア

語彙力をつける重要性は理解できたけど、具体的にどうすればいいのか? もちろん本人の努力が不可欠ですが、ただ子どもの自主性に任せるだけでなく、大人の関わり方を工夫することによって語彙力アップへの意欲や伸び方は大きく変わってきます

では続いて、各家庭のパパママが子どもと一緒に実践している(あるいはその必要性に気づいた)、語彙力アップのためのアイデアをご紹介しましょう。

読書で多くの言葉を吸収する

小説やノンフィクションなど分野を問わず、本の中にはたくさんの言葉や表現が使われていて、知らない漢字や熟語に出会うことも少なくありません。つまり、読書をすればするほど、語彙力をつけるチャンスに恵まれるということ。それに、実際に使われている文脈と合わせて触れることで、言葉への理解はいっそう深まります。
小説が苦手という子どもには、(種類にもよりますが)漫画を通じて文字に触れる習慣をつけるのもオススメ。例えば、かつて学習雑誌に連載されていた「ドラえもん」は、子どもの学習効果を意識しているのか意外と語彙が豊富。また漢字にフリガナもふっているので、新しい言葉を自然と覚えやすくなっています。
子どもが読書習慣をつけるには、親のサポートも効果的です。

まず幼いうちは読み聞かせによって“将来の読書習慣”の土台を作り、そして子どもが成長したら、家族共用の本棚をリビングに設けたり親が読書を楽しむ姿を見せて、自ら本を手に取りたくなるような環境を作ってみてはいかがでしょうか。

親子の会話で多様な表現を教える

どうしても読書が苦手な子どももいるでしょう。もちろん語彙は読書だけでなく、例えばテレビや動画からでも獲得できます。とはいえ、自分に興味のある分野ばかり覗いていては、獲得できる語彙は限定的。それにテレビのバラエティ番組だとカジュアルで簡単な表現が多く、語彙力アップは期待しづらいですよね。

そこでオススメなのが、時事ネタから日常生活まで、幅広い分野やテーマについて親子で語り合うこと。ただし、「超おいしい!」「やばいほど面白い!」といった簡略化した言い回しばかりではなく、「甘くてやわらかいからおいしい」と具体的に表現するなど、大人も子どもも使う言葉の質に十分注意すると良いですね。

また、「今パパが言った〇〇ってどういう意味?」と質問したくなるような、ちょっと難易度の高い“大人が使う言葉”を意識的に織り交ぜると、子どもの知識欲がかき立てられますよ。さらに分からない言葉があったら辞書で調べさせるようにすれば、自分の力で意味を理解することによって語彙の定着がより期待できるかもしれません。

なぞなぞ・しりとりで楽しく覚える

親子の会話も効果的ですが、頭を使う言葉遊びで楽しみがら気軽に語彙を学んでみてはいかがでしょうか。

例えば親子でしりとりを勝負すると、負けず嫌いの子どもたちは大人が使う言葉をしっかり覚え、次の勝負に活かそうと頑張りますよね。また「〇〇な物ってなんだ?」といったなぞなぞ問題もゲーム性が高いので、知らない言葉や物事を意欲的に吸収・記憶できそうです。
文部科学省の調査によると近年は小・中学校で子どもの暴力行為が増加傾向にあるそうですが、何でも「ウケる」「ウザい」で済ませるなど語彙に乏しいせいで、自分の感情を暴力で短絡的に表現してしまっている可能性が懸念されます(あるいは逆に、語彙が足りないため相手に誤解を与えて怒りを買うことも)。

その点、子どもの語彙が豊富になると、読解力アップという学習面の効果はもちろんのこと、相手に自分の気持ちを上手に伝えるコミュニケーション力のアップにもつながるので、より健全な成長を期待できそうですね。

語彙力は自然に身につくものではなく、自ら身につけるもの。そして学校の授業だけでなく、普段の生活を通じて広く獲得できるものです。パパママが働きかけを工夫することによって、子どもが言葉に興味を持つ機会を与え、楽しみながら語彙力を育めるようサポートしてあげてみてはいかがでしょうか。
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