
寝かしつけのよくある疑問10個をプロが解決!夜泣き、昼寝ができない、早朝起きの悩みなど一挙にお答え
育児
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赤ちゃんが生まれると悩むことの1つが「寝かしつけ」。可愛くて大事な赤ちゃんだからなるべく泣かせたくはない、けれどもどうしても泣いて泣いて寝てくれない…ということも多いですよね。
そんな寝かしつけの中でもよくあるお悩みを10個取り上げて、『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』の著者であり、乳幼児睡眠の専門家であるねんねママ(和氣春花)がお答えしていきます。
そんな寝かしつけの中でもよくあるお悩みを10個取り上げて、『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』の著者であり、乳幼児睡眠の専門家であるねんねママ(和氣春花)がお答えしていきます。
①うつ伏せ寝が心配!
「窒息や乳幼児突然死症候群予防のために、赤ちゃんは仰向けに寝かせましょう」という注意事項を聞いたことがある方も増えているかもしれません。アメリカ小児科学会は、安全のため1歳になるまでは仰向けに寝かせることを推奨しています。しかし、気づいたらすぐにひっくり返ってしまう赤ちゃん…心配ですよね。実際、うつ伏せ寝のほうが寝やすい子も多くいます。
もし寝返りがえりができていれば、無理に戻さなくてもOKです! アメリカ小児科学会も寝返りがえりがスムーズにできれば、自分の寝やすい姿勢を維持できると追記しています。寝返りがえりをマスターするまでは、かためのマットレスにシーツをピンと張った安全な環境を整えて、寝返りしているのに気づいたらそっと戻してあげましょう。寝入りがうつ伏せで、寝た後にひっくり返すなら寝ついて10〜15分ほど経ったタイミングが狙い目ですよ。
(参考文献)
「SIDS and Other Sleep-Related Infant Deaths: Updated 2016 Recommendations for a Safe Infant Sleeping Environment」Pediatrics November 2016, 138 (5) e20162938;
もし寝返りがえりができていれば、無理に戻さなくてもOKです! アメリカ小児科学会も寝返りがえりがスムーズにできれば、自分の寝やすい姿勢を維持できると追記しています。寝返りがえりをマスターするまでは、かためのマットレスにシーツをピンと張った安全な環境を整えて、寝返りしているのに気づいたらそっと戻してあげましょう。寝入りがうつ伏せで、寝た後にひっくり返すなら寝ついて10〜15分ほど経ったタイミングが狙い目ですよ。
(参考文献)
「SIDS and Other Sleep-Related Infant Deaths: Updated 2016 Recommendations for a Safe Infant Sleeping Environment」Pediatrics November 2016, 138 (5) e20162938;
②指しゃぶりはやめさせたほうがいい?
「寝る時にいつも指しゃぶりをしていて心配…」というのはとても多いご質問。癖になってしまうのでは? 歯並びに影響が出てしまうのでは? と心配ですよね。
でも指しゃぶりは無理に急いでやめさせなくて大丈夫です! 指しゃぶりや拳しゃぶりは立派な自分をあやす手段です。自分で寝る力を獲得するために指しゃぶりが役立つことも多くあります。指をしゃぶって自分の力で眠りにつけるのであれば、それはとってもねんね上手なことなので直す必要はありません。
小児科と小児歯科の保健検討委員会によると、12カ月頃までの指しゃぶりは発達過程における生理的な行為なのでそのまま経過をみて良いそうです。1~2歳頃になると昼間の指しゃぶりは自然に減少してくる傾向にあり、退屈なときや眠いときなど一時的なものになってくるため、神経質になる必要はないとされていますよ。
(参考文献)
「指しゃぶりについての考え方」小児科と小児歯科の保健検討委員会
でも指しゃぶりは無理に急いでやめさせなくて大丈夫です! 指しゃぶりや拳しゃぶりは立派な自分をあやす手段です。自分で寝る力を獲得するために指しゃぶりが役立つことも多くあります。指をしゃぶって自分の力で眠りにつけるのであれば、それはとってもねんね上手なことなので直す必要はありません。
小児科と小児歯科の保健検討委員会によると、12カ月頃までの指しゃぶりは発達過程における生理的な行為なのでそのまま経過をみて良いそうです。1~2歳頃になると昼間の指しゃぶりは自然に減少してくる傾向にあり、退屈なときや眠いときなど一時的なものになってくるため、神経質になる必要はないとされていますよ。
(参考文献)
「指しゃぶりについての考え方」小児科と小児歯科の保健検討委員会
③背中スイッチがひどくておろせない
抱っこゆらゆら〜で寝かしつけて、そーっとそーっとおろしても…「ぎゃーん!!」と泣き出す赤ちゃんの察知能力はまるでエスパー。この高感度の背中スイッチはパパやママの手を焼かせるものの1つです。
この背中スイッチは抱っこからおろそうとするから押されてしまいます。「頭から置くと 良い」「お尻を最後まで持ってゆらしてから置くと良い」など様々な説がありますが、全員に当てはまるものを探すのは難しいもの。いろいろな方の経験談の中で、お子さんに合う方法が見つかると少し楽になるかもしれません。
根本解決のためには、最初から抱っこではない寝かしつけを練習していくことが大切です。「あなたの寝る場所はここだよ〜」と笑顔で話しかけ、抱っこ→おろす→抱っこ→おろすを繰り返すパフォーマンスをする練習から始めましょう。はじめはうまくできず、結局抱っこで寝ることになってしまうかもしれませんが、おりて寝なくてはいけないことを理解してもらうことは抱っこねんねのクセをとる大事な第一歩です。
また、低月齢の赤ちゃんの場合はおくるみをして寝かせることもスイッチの感度を下げるためには有効です。
この背中スイッチは抱っこからおろそうとするから押されてしまいます。「頭から置くと 良い」「お尻を最後まで持ってゆらしてから置くと良い」など様々な説がありますが、全員に当てはまるものを探すのは難しいもの。いろいろな方の経験談の中で、お子さんに合う方法が見つかると少し楽になるかもしれません。
根本解決のためには、最初から抱っこではない寝かしつけを練習していくことが大切です。「あなたの寝る場所はここだよ〜」と笑顔で話しかけ、抱っこ→おろす→抱っこ→おろすを繰り返すパフォーマンスをする練習から始めましょう。はじめはうまくできず、結局抱っこで寝ることになってしまうかもしれませんが、おりて寝なくてはいけないことを理解してもらうことは抱っこねんねのクセをとる大事な第一歩です。
また、低月齢の赤ちゃんの場合はおくるみをして寝かせることもスイッチの感度を下げるためには有効です。
④授乳での寝かしつけをやめたい
「授乳で寝ているのは悪いことなのではないか…」「やめなきゃいけないと思うけど、やめられません」などというお悩み相談も多くいただきます。まず一つ断言できるのは、母乳やミルクを飲んだら眠くなるのはいたって普通のことです! 飲みながら寝ることそのものが悪いことなわけではないので、あまり神経質になる必要はありません(添い乳の場合は安全確保が大切)。
ただし、飲みながら寝ているクセが原因で夜中にたびたび起きてしまうなどのトラブルがあってママやパパを苦しめている場合は、そのクセをとってあげることがトラブル解消につながる可能性が高いです。
その場合はまず「寝る=飲む」ではないと教えてあげましょう。たとえば、寝る前の授乳を電気がついているリビングで行ったり、授乳のあとに絵本を読むなど別のアクションを入れたりして、最後の授乳と就寝を切り離すのです。今は寝るためには飲むことが必要と学習してしまっているだけ。飲む以外の方法で寝られることを知ると、徐々に変化が期待できますよ!
ただし、飲みながら寝ているクセが原因で夜中にたびたび起きてしまうなどのトラブルがあってママやパパを苦しめている場合は、そのクセをとってあげることがトラブル解消につながる可能性が高いです。
その場合はまず「寝る=飲む」ではないと教えてあげましょう。たとえば、寝る前の授乳を電気がついているリビングで行ったり、授乳のあとに絵本を読むなど別のアクションを入れたりして、最後の授乳と就寝を切り離すのです。今は寝るためには飲むことが必要と学習してしまっているだけ。飲む以外の方法で寝られることを知ると、徐々に変化が期待できますよ!
⑤パパの寝かしつけは「イヤ!」と寝てくれない
パパたちを悩ませるのがこの問題。困ったことに、あるあるなんですよね…。
それもそのはず、赤ちゃんたちは“いつも通り”が大好き。いつも通りであることに安心して、スムーズに寝つきやすくなるのです。つまり、いつもママが寝かしつけをしているのに、パパが寝かしつけするのは赤ちゃんたちにとって“非日常”。安心できることではないのです。パパの寝かしつけが日常になるように、定期的に取り組むことはとても大事なことです。
さらに、チェックしていただきたいのが“ママがいるところでやっていないか”ということ。 慣れたママがすぐそこにいるのにもかかわらず、パパが担当することの意味を赤ちゃんが理解できていないから泣いてしまうのかもしれません。「今日はパパが寝かしつける!」という日は思い切ってパパに任せて、ママは姿を消してみましょう。ママがいないことがわかっていれば「パパが頼り」と思ってもらいやすくなります。途中で「やっぱり私が代わる!」などということは避けましょう。それこそ赤ちゃんにとって、やっぱりママでないと寝られないという認識を強めてしまいます。
一度や二度ですぐにママとの差を埋めることは難しいかもしれませんが、「パパでも寝られた!」「俺でも寝てくれた!」という経験は、パパにとっても赤ちゃんにとっても一歩前進するための大事な要素になります。
それもそのはず、赤ちゃんたちは“いつも通り”が大好き。いつも通りであることに安心して、スムーズに寝つきやすくなるのです。つまり、いつもママが寝かしつけをしているのに、パパが寝かしつけするのは赤ちゃんたちにとって“非日常”。安心できることではないのです。パパの寝かしつけが日常になるように、定期的に取り組むことはとても大事なことです。
さらに、チェックしていただきたいのが“ママがいるところでやっていないか”ということ。 慣れたママがすぐそこにいるのにもかかわらず、パパが担当することの意味を赤ちゃんが理解できていないから泣いてしまうのかもしれません。「今日はパパが寝かしつける!」という日は思い切ってパパに任せて、ママは姿を消してみましょう。ママがいないことがわかっていれば「パパが頼り」と思ってもらいやすくなります。途中で「やっぱり私が代わる!」などということは避けましょう。それこそ赤ちゃんにとって、やっぱりママでないと寝られないという認識を強めてしまいます。
一度や二度ですぐにママとの差を埋めることは難しいかもしれませんが、「パパでも寝られた!」「俺でも寝てくれた!」という経験は、パパにとっても赤ちゃんにとっても一歩前進するための大事な要素になります。